2012年、大藪春彦賞受賞、本屋大賞ノミネートをはたした沼田まほかる原作『ユリゴコロ』の映画化が決定。『君に届け』(10)、『近キョリ恋愛』(14)などを手がけた熊澤尚人が、近年の作品とは一線を画した新境地となる衝撃作で脚本・監督を務め、吉高由里子待望の主演作品として全国公開する。
◎吉高由里子、5年ぶり映画主演で、宿命に翻弄される殺人者を演じる!
女優・吉高由里子が、2012年公開『僕等がいた 前篇・後篇』でダブル主演を務めて以来、5年ぶりの映画主演が決定。過日、連続テレビ小説『花子とアン』(NHK)以来、3年ぶりのテレビドラマ主演作『東京タラレバ娘』(NTV)が発表となりましたが、本作ではまったく異なる役どころに挑みます。
今年9月初旬から10月中旬まで、約1ヶ月間にわたる撮影を終えた吉高由里子。本作で演じるのは、人間誰もが持っている“心の拠り所”、それが生まれながらに“人間の死”であった女、美紗子。殺人という行為から逃れる術を持たずにこの世に生まれ、それゆえ強いられる悲しみの連鎖の中で、愛という感情を知り、自らに抗い、苦悩するという難役。宿命に翻弄されるかのような女性の人生を、圧倒的な芝居で演じきり、いまだかつてない一面を見せています。脚本・監督を務めるのは、『君に届け』(10)、『近キョリ恋愛』(14)の大ヒットが記憶に新しい熊澤尚人。青春時代の機微を丁寧に、且つエンターテイメントに描き、数々のヒット作を世に生み出してきた名手が、センセーショナルなミステリーを舞台に、これまでの作品とは異なる衝撃作で新境地を切り開き、新たな愛の表現に挑む意欲作となります。
ある家族、余命わずかな父の書斎で見つかった一冊の日記。そこに綴られていたのは、ある殺人者の手記。これは事実か、創作か。いったい誰が、何の為に書いたのか。ショッキングなミステリーを入り口に置きながら、物語は一転、壮絶な愛の物語へ辿り着く。美紗子は悲しみの連鎖の果てに何を願うのか。映画『ユリゴコロ』は、2017年夏頃完成。9月より全国公開致します。
◎沼田まほかる、大ヒット作品『ユリゴコロ』で初の映画化!
2011年の単行本刊行以来、販売部数は累計25万部を超えるヒット原作である『ユリゴコロ』(双葉文庫)。数々の映像化オファーが舞い込んだ本作が、著者・沼田まほかるとしては、初の映画化作品となります。2005年『九月が永遠に続けば』でデビューして以降、高い評価を受け続けてきた沼田まほかるは、本作の刊行とともに、これまでの既刊作品が一斉に大きく売れ出すという“出版業界の事件”で一躍その知名度を上げた女性作家。謎に満ちた迫真の心理描写で綴られるミステリーの中に、世の不条理や人間の業、深い人間愛から希望までをも内包し、その圧倒的筆力で多くのミステリーファンを魅了し続けています。しかし、著者本人はメディア露出も少なく、その素性や経歴が語られることもけっして多くなく、作品そのままにミステリアスな存在の作家。そんな著者の初映画化作品は、2012年大藪春彦賞受賞、本屋大賞ノミネート、「このミステリーがすごい!」国内部門第5位をはじめとする、数々の国内ミステリーランキングTOP10にランクイン。アメリカ・中国・韓国・台湾でも翻訳出版された話題作品の映画化となります。
【主演:吉高由里子(28)コメント】
初めて殺人者を演じます。
私が演じた美紗子は、なかなか共感しづらい部分もある難しい役でしたが、久しぶりの映像作品で貴重な経験をさせて頂きました。
まだ完成した映画を見ていないので、どんな作品になっているか楽しみです。
【脚本・監督:熊澤尚人(49)コメント】
「今回の主人公は、本当に大変難しい役どころではありますが、吉高さんの繊細かつ大胆な演技力のおかげで、今までにない、美しくも悲しい殺人者を表現できたと確信しております。是非ご期待下さい!」
主演:吉高由里子(28) プロフィール
1988年7月22日、東京都出身。2006年に園子温監督作品『紀子の食卓』で映画デビュー。本作で、第28回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。08年初主演作『蛇にピアス』では、第32回日本アカデミー賞新人俳優賞、第51回ブルーリボン賞新人賞、第18回日本映画批評家大賞新人賞受賞。以降も『婚前特急』(11)、『ロボジー』(12)、『僕等がいた 前篇・後篇』(12)、『横道世之介』(13)、『真夏の方程式』(13)など、数々の話題作品へ出演する。14年には、連続テレビ小説『花子とアン』(NHK)で主演を務め、本作は最終回までの平均視聴率が22.6%を記録。放送当時、過去10年間で最高の視聴率を記録し、女優として更なる飛躍を遂げる。また、翌15年には『大逆走』にて舞台初出演を果たすなど、映画・ドラマ・舞台とその活躍の場を広げる。来年は『花子とアン』(NHK)以来3年ぶりとなる主演ドラマ『東京タラレバ娘』(NTV)の放送が控える。
<吉高由里子 主な受賞歴>
第28回ヨコハマ映画祭 最優秀新人賞(『紀子の食卓』)
第32回日本アカデミー賞 新人俳優賞(『蛇にピアス』)
第51回ブルーリボン賞 新人賞(『蛇にピアス』)
第18回日本映画批評家大賞 新人賞(『蛇にピアス』)
第23回高崎映画祭 最優秀助演女優賞(『きみの友だち』)
2012年エランドール賞 新人賞☆TVガイド賞
第33回ヨコハマ映画祭 主演女優賞(『婚前特急』)
第23回映画祭 TAMA CINEMA FORUM 第5回TAMA映画賞 最優秀女優賞(『横道世之介』)
第68回毎日映画コンクール 女優助演賞(『横道世之介』)
脚本・監督:熊澤尚人(49) プロフィール
1968年4月6日、愛知県出身。2005年、自身のオリジナル脚本で監督し、女優・蒼井優の単独初主演作品となった『ニライカナイからの手紙』で長編映画デビュー。青春時代の機微をエンターテイメントに描くその手腕に定評があり、近年では『君に届け』(10)、『近キョリ恋愛』(14)などのラブストーリー作品で大ヒットを果たす。本作では、近年の作品とは一線を画すセンセーショナルな題材で脚本から務める。主な代表作に『親指さがし』(06)、『虹の女神 Rainbow Song』(06)、『おと・な・り』(09)、『君に届け』(10)、『近キョリ恋愛』(14)などがある。
原作:沼田まほかる(68) プロフィール
2005年『九月が永遠に続けば』で、第5回ホラーサスペンス大賞を受賞し、当時56歳という遅咲きデビューを果たす。以降に発表の作品も高い評価を受ける。2011年『ユリゴコロ』が刊行されるや、既刊作品も大きく売り上げを伸ばし、 “出版業界の事件”ともいうべき空前の“まほかるブーム”を巻き起こし、その名前が広く知れ渡ることとなる。原作となる『ユリゴコロ』が著書初の映画化作品である。
<『ユリゴコロ』受賞・ノミネート実績>
2012年 大藪春彦賞 受賞
2012年 本屋大賞 ノミネート
2012年 このミステリーがすごい!国内部門 第5位
2012年 週刊文春ミステリーベスト10 第6位
2012年 ミステリが読みたい! 第9位
映画『ユリゴコロ』
原作:沼田まほかる『ユリゴコロ』(双葉文庫)
脚本・監督:熊澤尚人
主演:吉高由里子
企画・製作幹事:日活 制作プロダクション:ジャンゴフィルム
製作:「ユリゴコロ」製作委員会
配給:東映/日活
©沼田まほかる/双葉社
©2017「ユリゴコロ」製作委員会
公式サイト http://yurigokoro-movie.jp/
2017年9月 全国公開