映画『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』の完成披露舞台挨拶が、12月3日、東京・竹芝・ニューピアホールにて行われ、主演の天海祐希をはじめ、共演の上白石萌音、大橋和也(なにわ男子)、伊原六花と、中田秀夫監督が登壇した。
2013年に刊行が始まり、今や世界累計発行部数 1100万部を突破する廣嶋玲子・作、iyaiya・絵の大人気児童小説を原作に中田秀夫監督の手で実写映画化。本作は、老若男女、幸運な人だけが辿り着ける、ふしぎな駄菓子屋”銭天堂”を舞台に、願いが叶う「ふしぎ駄菓子」を買った人々の顛末を描き出す。不思議な駄菓子屋”銭天堂”店主・紅子を天海祐希、紅子を敵対視する“たたりめ堂”店主・よどみを上白石萌音、映画オリジナルキャラクターの小学校教師・等々カ小太郎を大橋和也(なにわ男子)、大手出版社のファッション雑誌・編集者で小太郎の大学の後輩・相田陽子を伊原六花が演じる。
初めて観客に映画を披露するということで、本作の映画化を熱望していた中田監督は「6年前に、自分の子供から『お父さん、これ映画にしてよ!』と言われたことがきっかけでした。なのでとても感慨深いです」と、映画の完成に喜びもひとしお。
完成作品を観た感想を聞かれた天海は「自分が出ていないところが、こんなふうに作られているんだ!と思ったし、ホ~ッと思いながら凄く楽しく観ました」と答え、「主題歌が流れたときに頭を振っているところを(後ろから)見られていて(笑)」と、楽しく映画を鑑賞した様子が伝えられた。
同じ質問に上白石が「グッときましたね。心に残るシーンがあって。大橋くんがいいところを全部持っていくんですよ」とニヤリ。
大橋は「いやいやいや・・・」と照れつつ「ニヤニヤして観ていましたね」と。「学校なので階段があるし、こんな風に登り降りすんのやと・・・」とボケて、会場の笑いを誘いつつも「いろんな感情になる作品。親御さんも、子供にも刺さる部分があります」とコメントした。
伊原は「音楽が良かったです」と言い、「音楽によって場面が上手く切り替えられ、気持ちよく最後まで盛り上がっていっていました」と語る。すると、監督も「今回はとても素晴らしい作曲家の方にお願いしたんですが、最初に『これでどうですか?』と持ってきてくれた音楽から、色々な場面のアイディアが生まれたので、“サウンドトラック”という音も凄く大切なんです」と、今回の映画音楽に満足気。
また、この日のイベントは、実際に撮影で使用していた“銭天堂”の本物のセットをステージ上に再現。5人は“銭天堂”の中に入り、細かいところまで作られている小道具に興味津々。大橋も「うわ~!これ欲しかったヤツ!」「これずっと遊んでいました」と大はしゃぎ。「最初に見たとき、漫画の世界に入ったんじゃないかってぐらい再現度が凄すぎて。美術さんの遊び心も満載で、隠れ猫肉球もあったりするので、ぜひ映画を観るときに見つけてください」と呼びかけていた。
天海は「懐かしいですね」と振り返りながら、「細かくて丁寧。こんなところまで・・・というくらい。(ここまで作りこんで)こういう舞台をいただいて演じることができたので、本当にありがたかったです」とスタッフに感謝。
上白石も「ワクワクしますね。この中に紅子がいるので説得力が凄かった。よどみとしては、(“たたりめ堂”より)店が大きいなと(笑)」とちょっぴりジェラシーもちらつかせ苦笑い。それでも、「私は狭くて暗いところが好きなので、(たたりめ堂は)居心地が良かったですよ」とニッコリ。
オリジナルキャラクターを演じた天海と上白石。天海は「これだけ愛されている原作があるので、紅子さんとして受け入れてもらえるようにということを意識しました」と言い、上白石は「よどみに近づけるように青い髪、ツリ目などメイクなどを作ってくださったので、あとは思い切って暴れようかと思いました」と話し、「初めての悪役は楽しかったか?」と聞かれると「楽しかったですよ~! またやりたいです!(笑)」と即答していた。
また、デビュー後映画初出演&映画舞台挨拶初登壇となる大橋は、冒頭の挨拶で、おなじみのフレーズである「プリン食べすぎてお尻プリンプリン!なにわ男子のリーダー・大橋和也です!」と自己紹介し、会場の子供たちに大受け!
映画版オリジナルキャラクターとして先生役にチャレンジしたが、「先生役は初めてでしたが、(生徒たちが)みんないい子でした。小太郎先生って言ってくれて。みんなとずっと喋っていましたね」と楽しそうに回顧。なにわ男子のメンバーたちの反応を尋ねられると、「メンバーには先生役のことは黙っておきました。みんなで揃って映画を観にいきます!」と話すと、天海がすかさず「それを後ろから見たいわ!」と言い、会場をさらに沸かせていた。
天海の印象を大橋が「最初は”かっちょえ~!”と思って見ていたんですが、共演して可愛いらしいところがいっぱいあって。特殊メイクをされているので、(笑うととれちゃうから)『あんまり笑わさないで』と言っていたんですが、それをいじめたくなって(笑)。いっぱい笑ってくれました(笑)」といたずら心をくすぐられていた様子。「最初から緊張がほぐれました」と感謝の気持ちも表すると、天海は大橋を「凄いアイドルさん。この通りです。腰が低くて、元気で明るい、そしてハンサム! どうしてこんな子ができるんだろうと。『お母さまはどうやって育てられたの?』と。ちゃんと志を持ってここに向かって歩いてきた方なんだなと」と大絶賛だった。
<ストーリー>
あなたが選んだ駄菓子は、幸せを呼ぶのか不幸を招くのか?
小学校の新米教師 等々力小太郎は、15年ぶりに母と妹と故郷の町へ戻って来た。
母校の教壇に立つことになったが、生徒たちにも慕われ、順風満帆な出だしの様子。
しかし実は内向的な性格で、子どもの頃からずっと悩んでいる。
大学時代の後輩でひそかに想う相田陽子にも気持ちを伝えることも出来ない。
そんな中、小太郎は生徒たちから不思議な駄菓子屋の噂を聞く。
「そこの駄菓子は願いを叶えてくれるって。でも、食べ方や使い方を間違えると大変なことになるんだそうです・・・。」
その駄菓子屋の名前は、「銭天堂」。そこには、色とりどりのガラス玉のかんざしで結いあげた真っ白い髪に、真っ赤な口紅と古銭柄の赤紫色の着物を着た、店主・紅子がいるという。
都市伝説だと取り合わなかった小太郎だが、銭天堂の駄菓子を買ったらしい周囲の人々の様子が、少しずつおかしくなってゆく――。
最初は銭天堂と、紅子に不信感を抱いた小太郎だったが、やがて、たたりめ堂という別の駄菓子屋の存在に気付く。
そして、その店には不気味な笑いで、人々の悪意を集めるよどみがいた・・・。
よどみを食い止めるため、小太郎の前に現れた紅子。大切な人々を守りたい小太郎は、紅子とともによどみを追うが・・・。
そして、紅子と銭天堂にたどり着いた小太郎は、15年前のある出来事を思い出すことに――。
映画「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」
出演:天海祐希
大橋和也 伊原六花
平澤宏々路 伊礼姫奈 白山乃愛 番家天嵩 今濱夕輝乃
山本未來 渡邊圭祐 田中里衣 じろう(シソンヌ)
上白石萌音
原作:「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」シリーズ 廣嶋玲子・作 jyajya・絵 (偕成社刊)
監督:中田秀夫
脚本:吉田玲子
音楽:横山克
主題歌:水曜日のカンパネラ「願いはぎょうさん」 (Atlantic Japan / Warner Music Japan)
制作プロダクション:KADOKAWA
製作:映画「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」製作委員会
配給:東宝
公開:2024年12月13日(金)
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12月13日(金)、開店でござんす!