只今絶賛放送中のテレビ東京系ドラマ『珈琲いかがでしょう』。コナリミサト著の人気同名漫画を原作に、中村倫也主演、夏帆、磯村勇斗共演で実写化した本作は、移動珈琲店店主・青山一(あおやま・はじめ)がさりげない言葉で人々を癒し、優しくもほろ苦い人情珈琲群像劇を描く。物語もいよいよ佳境に入り、青山の過去があかされようとしている。
青山の過去に深く関わる謎の男、杉三平(通称・ぺい)を演じるのは、不良学生から優しい年下部下まで幅広い役をこなす磯村勇斗。怪しげな表情のビジュアルでインパクトを与え、青山に迫る“ぺい”をどのような思いで演じているのか・・・、磯村さんが語ってくれた。
― 青山一役の中村倫也さんとの共演はいかがですか?
物語の前半は中村さんとの共演シーンは少ないのですが、現場でお会いした時の印象は、すごく優しい方。とても素敵な声で、「おはよう」(中村さんの口調をマネて)と、話しかけてくれます(笑)。ドラマ「今日から俺は!!」(日本テレビ系)の時に、中村さんがゲスト出演されて少しだけ共演シーンがありましたが、ここまでガッツリ共演するのは、今回が初めてです。中村さんは、初めてお会いしたときの柔らかい雰囲気のままでした。
― ぺいを演じてみていかがですか?
ぺいは青山をずっと探している男ですが、最初の登場から何を考えているかわからないというような怖さを感じると思います。ぺいはぺいなりの目的があって青山を探しているのですが、 ヤクザたちも騙さないといけないので、“悪い男”として見えなければいけない。彼の心の内と表向きをどう演じていくが難しいところではありました。でも、特に役作りをすることはなく原作を読んでイメージを掴んで、台本に描かれていることを拾っていった感じです。
ぺいはヤクザの一員ではありますが、すごくオラオラしているわけでもない。ぺいの人間らしさを大切にしていきたいと思って演じています。
― 役作りのために金髪にされ、そばかすもメイクされていますが、ご自身でご覧になっていかがでしたか?
ぺいを演じるために髪を染めて、切りました。当初、そばかすはイメージしていなかったのですが、監督やメイクさんのアイディアでプラスされることに。肌のざらつきや、汚れ感とか、ペいが生きてきた人生を肌で語っているのが、面白いと思いました。クマも足していて、少し怖さというか、不健康さも出しています。
― メイクしたビジュアルから役のイメージを作っていく感じでしょうか?
そうですね。メイクしていただいて、出来上がった自分の顔を見て「これがぺいなんだ」と思うので、そこでスイッチが入るところはあります。
― 原作、台本を読まれた時にどのように感じられましたか?
原作の画はとてもかわいらしいタッチなのですが、物語は現代社会に訴えるような内容もあるので、そのギャップが面白いと思いました。人間の暗い部分や社会の歪み、それぞれの想いが描かれていて、今の世の中で生きづらさを感じている人たちにフォーカスを当てています。台本では、原作の部分も描かれていますが、オリジナルをプラスして変化をつけています。苦しんでいる人たちが青山の珈琲を飲んで救われていくというというベースは変わらず、原作とはまた違う楽しみ方もできると思います。ドラマをご覧になる皆さんが、まさに珈琲を飲んでいるかのような気持ちになって、少しでも心がホッとする瞬間を作ることができたらいいなと思います。
― ぺいの注目ポイントは?
異様な雰囲気のキャラクターだとは思いますが、彼がなぜそこまで青山を追うのかというところに注目して観ていただければ嬉しいです。
― 珈琲を題材にしている本作ですが、磯村さんは珈琲はお好きですか?
はい、珈琲は大好きです。毎日2~3杯は飲んでいます。珈琲にはいつも癒されて助けられています。
― サウナ以上に好きですか?
う~ん、難しい質問ですね。でも、サウナの方が好きかもしれないです(笑)。
― 珈琲にも色々種類がありますが、ご自身を珈琲で例えるとしたら何でしょうか?
そうですね、どうでしょう・・・(しばらく考えて)“ブラック”って言うとすごく性格が悪い人に聞こえるかもしれないし(笑)。あ、練乳が入った甘い珈琲! えっと、ベトナム珈琲ですね! 何となく、いま思いついたのですが(笑)。苦さだけじゃなくて、滑らかさが欲しいなと思って・・・。
― ドラマでは青山とお客さんのやり取りが展開されていますが、磯村さんが飲食店などの店員さんとのやり取りで、印象に残っているエピソードはありますか?
今はなかなか外で食べることができないので、僕もよく出前注文をします。よく同じところに頼むのですが、ある日届いた商品の袋を開けたら手紙が入っていて。「ありがとうございます。今回は10回頼んでくれた記念として、鶏の半身揚げをプレゼントします」とあって驚きました。他にも、お腹が空いていて、おかずをたくさん頼んだ時に「こんなに買っていただいてありがとうございます。おまけで枝豆の浅漬けをどうぞ」と、サービスをしてくださったんです。手紙も印刷ではなく、手書きで書いてくれている。そんな心遣いに心が温かくなりました。
【磯村勇斗(いそむら・はやと)】
1992年9月11日生まれ。静岡県出身。連続テレビ小説「ひよっこ」(NHK)、「今日から俺は!!」(日本テレビ系)、「きのう何食べた?」(テレビ東京系)、NHK大河ドラマ「青天を衝け」(NHK)ほか、映画『恋は雨上がりのように』『今日から俺は!!劇場版』『ヤクザと家族 The Family』などに出演。また、WOWOW開局30周年プロジェクト「アクターズ・ショート・フィルム」で「機械仕掛けの君」の監督を務めた。待機作に映画『東京リベンジャーズ』(2021年7月9日公開)、劇場版『きのう何食べた?』(2021年公開予定)がある。
奈緒とダブル主演のWOWOWオリジナルドラマ「演じ屋」が2021年7月30日より放送・配信スタート。
番組概要
番組名:「珈琲いかがでしょう」
放送日時:毎週月曜 夜11時6分~夜11時55分 放送中<全8話>
放送局:テレビ東京系列ほか
出演:中村倫也、夏帆、磯村勇斗、光石研 ほか
原作:コナリミサト「珈琲いかがでしょう」(マッグガーデン刊)
監督・脚本:荻上直子
監督:森義隆、小路紘史
音楽:HAKASE-SUN
オープニングテーマ:「エル・フエゴ(ザ・炎)」小沢健二(Virgin Music/UNIVERSAL MUSIC)
エンディングテーマ:「CHAIN」Nulbarich (ビクターエンタテインメント)
チーフプロデューサー:阿部真士(テレビ東京)
プロデューサー:合田知弘(テレビ東京)、森田昇(テレビ東京)、山田雅子(アスミック・エース)、平部隆明(ホリプロ)
制作:テレビ東京/アスミック・エース
制作協力:ホリプロ
製作著作:「珈琲いかがでしょう」製作委員会
公式HP:https://www.tv-tokyo.co.jp/coffee_ikaga/
公式Twitter:@tx_coffee #珈琲いかがでしょう
公式Instagram:@tx_coffee_ikaga
コピーライト:Ⓒ「珈琲いかがでしょう」製作委員会
「珈琲いかがでしょう」は地上波放送終了後、動画配信サービス『Paravi』で配信。
また、Paraviオリジナルストーリー「珈琲”もう一杯”いかがでしょう」を独占配信中。
Paravi(パラビ):https://www.paravi.jp