Netflix シリーズ「極悪女王」の緊急完成報告会が、9月12日、都内にて行われ、主演のゆりやんレトリィバァと共演の唐田えりか 、剛力彩芽と白石和彌監督が登壇した。
80 年代にカリスマ的人気で女子プロレス旋風を巻き起こしたダンプ松本の知られざる物語を描く Netflix シリーズ「極悪女王」が、 2024年9月19日（木）より世界独占配信される。
企画・脚本・プロデュースに鈴木おさむ、総監督に白石和彌という強力タッグで贈る本作は、80 年代カリスマ的人気で女子プロレス旋風を巻き起こしたダンプ松本の知られざる物語を描く半自伝ドラマ。1980 年代、男女の不平等や女性蔑視が問題視されずに当たり前であった時代と格闘し、日本中を熱狂させ空前のブームを巻き起こした女子プロレス。正統派プロレスラーとしての成功に憧れながらもクビ寸前だったダンプ松本が悪役に転身し、クラッシュ・ギャルズとして日本中のスターへ駆け上がる長与千種、ライオネス飛鳥ら仲間たちとの友情と戦い、様々な代償や葛藤を抱えながら“日本史上最も有名なヒール”に成り上がっていく様を描く。
主人公のダンプ松本役を文字通り体当たりで演じたのは、マルチな活躍で人気を誇るゆりやんレトリィバァ。落ちこぼれとしてスタートしながらスターの階段を駆け上がる長与千種には唐田えりか。同期でも最も運動能力が高く技術に秀でていたライオネス飛鳥を剛力彩芽が演じる。極悪女王レスラー役キャスト大集結した。
名前を呼ばれて登場したゆりあんは冒頭から「『極悪女王』見ろよ！」と息巻いて登場し、マスコミ陣をその世界観に引き込んだ。
白石監督は、「コロナ禍の直前にお話をいただいて、僕もプロレスが好きだったのでお受けしたんですが、まさかこんなに大変なプロジェクトになるとは思わず･･･」と苦笑い。それでも「（撮影した1年間ほど）毎日ワクワクしていました。80年代の女子プロレスは、魂を削って試合をしていた。なにも隠すことなく全部を見せていた。それを描ききれればいいなと思いました」と意気込んだ。
そして、「美術も衣装もそうですが、何といっても2万数千人のエキストラの方々に支えてもらいました。その方々の自然に沸き上がった熱狂に僕らが乗せられて突っ走っていった印象です。本当にありがたかったです。全部を取り入れたいという思いでやってました」と、回顧。
プロレスラーたちは全てオーディションで役を勝ち取ったのだが、ゆりあんは「自分はアメリカに行って売れたいという思いがあって。ダンプ松本さん役のオーディションがあると聞いて『受けます！』と。これでアメリカで売れるぞ！と私利私欲で応募しました(笑)」とジョークを交えながら、語った。体づくりも大変だったようで、「110kgあった体重を45kg減らしたところだったんですが、当時のダンプさんに近づけるために40kg増量しました」と明かし、「また30kg減らしました」と報告するも、「まだ10kg残ってるじゃないか！ ほっとけ！」と自らボケとツッコミをして会場の笑いを誘う場面も。
唐田は「マネージャーさんから“長与千種さんがいいと思う”と言われて、長与さんを調べていくうちに、『この人を演じたい』と思うようになって」と念願の役を獲得。有名な髪切りデスマッチのシーンもあるが、「丸坊主にならないといけないと聞いていましたが、そんなことより長与さんの魅力のほうが大きくて、気になりませんでした」とキッパリ。
剛力は「29歳の時にお話しをいただいたんですが、ちょうど自分の環境が変わるタイミングでした。20歳最後、30歳の始めとして何か新しいことをやりたいと思っていて。剛力彩芽に“プロレスラー”の印象はないだろうと思って挑戦しました」と、人生の節目の時に勝ち取った役となった。
そんな彼女たちの話に、監督は「大きな変化とともに（自身を）捧げてくれた。人と出会って作品は作るもの。幸運に恵まれました。グッときましたね」と、感激しきり。
ちなみに、得意技は？と問われると、ゆりあんは「ダンプさんといえば竹刀を持って暴れることです」と言い、唐田は「フライングニールキックです。代役なしで挑みました」と。剛力は「飛鳥さんといえば、ジャイアントストロング！」と目を輝かせ、「唐ちゃんとお互いの息をあわせないとできない。唐ちゃんの思いを受け止めて臨みました。楽しかったですね」と笑顔を見せた。
最後にゆりあんは「いろんなことが詰まっている作品。子供のころプロレスラーの夢をもっていたダンプさんのように、私も芸人になりたいという夢がありました。大人も子供も、いろんな思いを持って観れると思うのでぜひご覧ください」と力をこめ、唐田は「本当に熱量の高い現場でした。みんな同じ方向を向いて命を燃やして現場にいるので、現場に行けば感情を動かされたのでありがたかったです。凄いこのができました。誰が観ても笑えて泣いて、心が震える作品になりました」と胸を張り、「“あきらめない”ということの強さを学びました」と感慨深げ。
剛力は「プロレスを知らなかった方にもプロレスのすばらしさを知ってもらいたい。誰かを応援する気持ち、自分を応戦する気持ちになれる。自分の中で何かが芽生えるきっかけになれば」と期待を込める。
会見の最後には作品の配信を祈願して、ダンプ松本の竹刀打ちで締めくくった。希望したマスコミが思いっきり打たれる姿を見て、白石監督自ら志願。ゆりあんは「白石監督のおかげで･･･」と感謝の涙を流し、思いっきり監督に竹刀を振り下ろしていた。
＜STORY＞
父を殺したいほど憎んだ雨の日、小学生の松本香は、全日女子プロレス（全女）の練習場に足を踏み入れ、一目でジャッキー佐藤の輝きに魅せられる。高校卒業後、女子プロ入門のオーディション会場に駆け込み、ぎりぎり入門を許された香だったが、同期の北村智子、長与千種らとともに厳しい練習、先輩レスラーからの過酷な指導に耐える日々が待っていた。運動神経の良い智子とは対照的に、香と千種はプロテストに落ち続け、香に至っては営業部として巡業宣伝に回される始末。そんな落ちこぼれの二人は、練習場のリング下でジャッキー佐藤への憧れを語り合い、「強くなるしかない」と誓い合う。やがてプロデビューを果たした千種はリングで輝きを放ち始め、ライオネス飛鳥（智子）とともにクラッシュ・ギャルズを結成し、スターの階段を駆け上がる。一方、そんな親友の背中を羨望と嫉妬の入り混じる思いで見つめる香は、あることをきっかけに、奇抜なメイクと鉄の鎖を片手に「ダンプ松本」として唯一無二のヒールの道を歩み始める。ダンプ松本率いる「極悪同盟」と「クラッシュ・ギャルズ」の戦いに世間が熱狂しテレビ放送の視聴率は爆上がり、スター誕生に沸く全女の松永兄弟がプロレスラー同士の抗争を焚き付ける中、国民的アイドル・長与千種と全国民の敵・ダンプ松本の“敗者髪切りデスマッチ”の火蓋が切って落とされることに――。
注釈：正式な団体名は「全日本女子プロレス」ですが、本作においての表記は全日女子プロレス（全女）となります。
Netflixシリーズ「極悪女王」
出演：ゆりやんレトリィバァ 唐田えりか 剛力彩芽
えびちゃん（マリーマリー） 隅田杏花 水野絵梨奈 根矢涼香 鎌滝恵利
安竜うらら 堀 桃子 戸部沙也花 鴨志田媛夢 芋生 悠
仙道敦子 野中隆光 西本まりん 宮崎吐夢 美知枝
清野茂樹 赤ペン瀧川 音尾琢真
黒田大輔 斎藤 工 村上 淳
企画・プロデュース・脚本：鈴木おさむ
総監督：白石和彌
監督：白石和彌（1〜3話）茂木克仁（4〜5話）
プロレススーパーバイザー：長与千種
脚本：池上純哉
主題歌：Awich「Are you serious?」（Sony Music Labels Inc.）
音楽：木村秀彬
製作：Netflix
制作プロダクション：KADOKAWA
話数：全5話（一挙配信）
Netflix作品ページ：https://netflix.com/極悪女王
#極悪女王
9月19日（木）Netflixにて世界独占配信
Netflix（ネットフリックス)について
Netflixは、190以上の国や地域で2億7,800万人の有料メンバーが利用するエンターテインメントに特化した世界最大級の動画配信サービスの一つです。各種受賞作を含む幅広いジャンルのシリーズや映画、ゲームなどを多くの言語で配信しています。好きな時に、好きな場所から、好きなだけ作品を楽しんでいただくことができ、いつでも料金プランを変更いただけます。
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