ドラマ「神様のカルテ」の放送直前オンライン会見が、2月14日に行われ、主演の福士蒼汰をはじめ、共演の清野菜名、大島優子、北大路欣也が出席した。
大ベストセラー小説「神様のカルテ」をドラマ化した本作は、信州の一地方都市・松本を舞台に、患者を救うことと正面から向き合う1人の若き医師の苦悩と成長を描いたヒューマンドラマ。主演は、今作でテレビ東京ドラマ初出演・初主演となる福士蒼汰。「24時間、365日対応」の地方病院で働く医師・栗原一止を演じる。そして、一止を健気に支える妻・ハル(栗原榛名)役を清野菜名、一止の師匠でゴッドハンド・大狸先生(板垣源蔵)役を北大路欣也、病棟主任看護師・東西直美役を大島優子が扮する。
福士は、まず原作や脚本を読んで「こんなに逼迫した医療の現状が実際にあったんだ・・・、こんなに大変なんだなと素直に思いました。その中で、お医者さんや看護師さんの温かさ、柔らかい空気感もあるし、家に帰れば奥さんが優しく包み込んでくれるという、厳しい環境だけど、支えらえている部分もあって、人と人が支え合っているんだ感じました。ドラマ化するにあたって、そこがストレートに脚本に落とし込んであったので、これはとてもやりがいがある作品だなと思いました」と感想を述べた。
また、台本を読んだときから涙したという、清野と大島。清野は「皆さんの個性的なキャラクターに引き込まれました。とても大変な現場の中で、医療技術というところではなく、患者さんに心から寄り添っていく皆さんの優しさに涙しました。私もこの作品に参加できて本当に光栄でした」とコメント。
大島は「最初は台本を読むことが辛くてなかなか手につきませんでした。これまで支える側の人のことを考えることがなかったけれど、看護師さんも人間だし、いろんな感情があって、思いがあって患者さんをサポートしてるんだ・・・同じ人間なんだと感じるようになってきて演じていくことができました」と振り返った。
一方、北大路は「僕は大狸なんでふわふわしてますが、中身はしっかりしてるんですよ」と言って登壇者たちの笑いを誘いつつも、「医師は治療するだけじゃない、人間としての器量が大きいということを定義していた気がしました。一止みたいな青年と出会えることはとても幸せなことです」としみじみと語った。
それぞれが特色のある役を演じたが、その役作りについて、福士は「今回は、非常に難易度が高かったです。医療専門用語はもちろんですが、文学的なセリフも多くて、あれはどうしたものかと」と苦笑い。「『私は慨嘆した』というセリフがあるんですが、字を見るとわかっても音で聞くと、“がいたん”って何だ?とか、『跋扈(ばっこ)する』とか分からない言葉が多いんです。その言葉を言いながらまくし立てたり説得したり、感情を込めないといけないので本当にプレッシャーで不安でしたね」と、使い慣れないセリフ回しに苦労した様子。それでも「周りの環境に支えられて、僕自身もその場にいることができたと思います」と周囲の人々への感謝の気持ちを口にした。
そんな一止役の福士を一番側で支えていた妻役の清野。「榛名は山岳写真家でもあるので、撮影前に実際に山に登ってみました」と明かし、「大きなカメラをさげて山に登るのはかなり強い女性じゃないかと。そのタフさから一止を温かく大きく迎え入れることができたのかなとは思いながら、いろいろ準備していました」と役作りについて言及すると、福士が「めちゃくちゃ癒されました!」と満面の笑みを向ける。大島も思わず「私も清野さんに癒された~い」と甘える場面も。
印象的なシーンを尋ねられると、福士は「家でのシーンが好きです。そこに愛がたくさん詰まっている気がするので。人間の根幹は家族なのかなと。家で優しくしてもらったものをまた病院に持っていく」と答え、清野は「大狸先生と古狸先生の会話がなぜかクスッと笑えて好きです」とニッコリ。大島は「一止とハルが住む『御嶽荘』住人たちとのシーン。友情もいいなと思いました」と話した。
チームワークの良さが会見でも垣間見ることができたが、撮影中には意外な一面の発見もあったそう。清野は「福士さんが思った以上にオタク気質で・・・」と告白。「素数の話とか、脂肪酸の話とか、そこまで言われてもわかんないっていうところまで・・・でもなんか面白かったですね」と笑い飛ばし、福士は「気になったことは調べたいタイプなので・・・。詳しく1個ずつ掘っていくと、また奥が見えるんです」と説明。大島からも「福士さんはずっと歌を口ずさんでいて(笑)。ある時、私が一人でストーブにあたっていて、ふと顔をあげたら福士さんが私に向かって歌っていたんですよ(笑)。福士さんのソロリサイタルを一人で見せていただきました(笑)」とバラされ、「あのときは『なごり雪』を歌ってましたね」と笑顔で応える福士だった。
最後に福士は「このドラマは医師の話ではありますが、何より人間の話です。2時間×4話というスペシャルなドラマです。小説を丸々凝縮しているので、小説ファンの方、映画のファンの方も楽しんでいただけると思います。とても温かく心に染みる、ポジティブに背中を押してくれる作品です。このドラマを観て明るく明日も頑張ろうと思っていただけたら嬉しいです」とメッセージを伝え、会見を締めくくった。
<田辺プロデューサー コメント>
新型コロナウイルス感染や、緊急事態宣言の状況下でしたが、皆さまのご協力のなか先日無事に撮影も終わりました。信州・松本の地方病院の内科医栗原一止という人間が主人公ですが、いわゆる天才ドクターではなく、患者や家族の心に寄り添う物語です。物語の舞台である長野県松本市でも一部ロケをさせていただきましたが、そこでしか撮れない風景や役者さんのお芝居にもぜひご注目ください。
生きづらい時代の今だからこそ、人々の心に寄り添う物語を届けたい――
そんな想いを込めた、2021年冬にお送りする心温まる人間ドラマ!
ついにスタートする「神様のカルテ」をぜひご覧ください!
【2/15放送 第一夜あらすじ】
「24時間、365日対応」の本庄病院に勤める内科医・栗原一止(福士蒼汰)は、不眠不休が続く過酷な毎日を送っている。そんな一止の支えは妻・ハル(清野菜名)と過ごす時間だった。ある日、一止は大学病院に誘われる。最先端医療への興味を抱きつつ、悩む一止の前に癌患者の安曇清子(風吹ジュン)が現れる。大学病院に見放され、一止を頼ってきたのだ。彼女と接する中で一止は「良い医師とは何か?」を見つめ直していく。
【番組概要】
【番組名】 ドラマスペシャル 「神様のカルテ」
【放送日時】 第一夜:2月15日(月)夜8時~夜9時54分
第二夜:2月22日(月)夜8時~夜9時54分
第三夜:3月1日(月)夜8時~夜9時54分
第四夜:3月8日(月)夜8時~夜9時54分
【放送局】 テレビ東京系(TX、TVO、TVA、TSC、TVh、TVQ)
【原作】 夏川草介「神様のカルテ」「神様のカルテ2」「神様のカルテ3」「新章 神様のカルテ」(小学館刊)
【出演】 福士蒼汰 清野菜名 上杉柊平 新山千春 伊原六花 上原実矩 村杉蝉之介 山崎銀之丞 黒田大輔
坪倉由幸(我が家) ・ 大倉孝二 渡辺いっけい / 大島優子 イッセー尾形 北大路欣也
第一夜ゲスト:風吹ジュン 岡山天音 宮澤エマ 平山祐介 小倉一郎
第二夜ゲスト:中村蒼 高橋ひとみ 藤井美菜 大橋彰(アキラ100%) 実咲凜音 品川徹
第三夜ゲスト:水野美紀 竹財輝之助 松倉海斗(Travis Japan/ジャニーズJr.)湯江タケユキ 山田明郷
伊東四朗
【脚本】 森下直
【監督】 村上正典(共同テレビジョン)谷口正晃 橋本一
【音楽】 平井真美子
【チーフプロデューサー】 中川順平(テレビ東京)
【プロデューサー】 田辺勇人(テレビ東京) 黒沢淳(テレパック) 石井満梨奈(テレパック)
【制作協力】 テレパック
【製作】 テレビ東京 BSテレ東
【公式HP】 https://www.tv-tokyo.co.jp/kamisama_karte/
【公式Twitter】 @kamisama_karte
【公式Instagram】 kamisama_karte