WOWOW土曜オリジナルドラマ「連続ドラマW 賢者の愛」の完成披露試写会が、8月19日に都内にて行われ、主演の中山美穂をはじめ、共演の高岡早紀と竜星涼が舞台挨拶に登壇した。
本作は恋愛小説の名手・山田詠美の同名小説をドラマ化。小説家・谷崎潤一郎氏の「痴人の愛」がモチーフに、主人公・真由子(中山)が、初恋の人と親友・百合(高岡)の間に生まれた息子・直巳(竜星)を20年かけて“自分好みの男”調教していき、復讐を果たすという愛憎劇。
約2年ぶりに連続ドラマの主演を務める中山は、愛憎深い復讐劇に体当たりで挑み、「こういう役どころは初めて。脚本と原作を読んだ時に、やったことがない役なのでぜひやりたいと思った」と述べ、復讐というテーマについて、「私自身は憎しみを心に留めて生きていくことができないタイプなので、こういう役を演じるのは難しいと思いました。復讐だったはずがどんどん純愛になっていくところが切なかったです」としみじみ。
百合の息子で、真由子に服従する青年・直己役を演じる竜星は、真由子との濃厚なラブシーンにも挑戦。「まさか自分のお尻をこんなにも見てもらうことになるとは…」と苦笑い。「お尻を出したりとか、役の上で挑戦することが多かった」と新たな挑戦になったようだ。
高岡が母親で、中山が恋の相手という役どころに、「ぜいたくでしたね。中山美穂さんに調教される役というのもなかなかないので、楽しんでやりました」とニッコリ。
撮影の初日から中山とのキスシーンもあったそうで、「初日にキスシーン!?と。他のシーンもあっただろうにと思いましたが、その後それ以上に濃厚なシーンばかりでしたので、キスシーンで良かったかもしれません(笑)」と振り返った。
そんな竜星を調教した感想を聞かれ、「とっても調教のしがいのある竜星くんでした」と不敵な笑みを浮かべた中山。
そんな中山演じる真由子の親友・百合役の高岡は、「真由ちゃん、ひどいよね~?」と観客に呼びかけ笑いを誘うも、「百合は(真由子を)大親友と思ってて、羨ましくてしょうがないんです。大好きだから真由ちゃんのようになりたくてこうしてる」と百合の心理を説明した。
さらに二人のトークが盛り上がり、高岡が中山に「真由ちゃんはそれでも百合のことが好きでしょ?」と尋ねると、中山は「ほっとけないところはあるかな? 嫌いだけどほっとけないという関係って、あるよね?」と答え、「それ、私のことでしょ?」と高岡。ステージ上ということを忘れたかのような激しい話し合いに会場からも笑いが。竜星も「女子会ですか・・・、これ?」と呆れる一幕も。
それでも、過去のシーンで20代の真由子を演じている中山について、高岡は「実際に私たちが、20代だった頃にTVで見ていた『中山美穂』という姿で美穂ちゃんが出てきてビックリでした。美穂ちゃんって本当に『中山美穂なんだ!』って思いましたね(笑)」と、その美しさと若さを絶賛していた。
<ストーリー>
高級ホテルの一室で、ある美しい青年の体をいとおしむように拭く、敏腕編集者の高中真由子(中山美穂)。密かに逢瀬を重ねるその青年は、親友・朝倉百合(高岡早紀)と真由子の初恋の人・澤村諒一(田辺誠一)の息子・直巳(竜星涼)であった。彼が生まれたとき「ナオミ」と名付けたのはほかでもない真由子である。その名に隠された彼女の想い―たくらみを誰も知る由もなかった。30 年ほど前―海辺の高級住宅街にたたずむ 古い洋館で、13 歳の真由子は編集者の父・正吾(榎木孝明)、母・美也(朝加真由美)、離れに住む作家志望の諒一と幸せに暮らしていた。そんな中、隣に同い年の百合が引っ越してきたことをきっかけに、真由子の人生の歯車は少しずつ狂い始める。何でも欲しがる百合に大切なものを奪われていく真由子。やがて社会人となったある冬、「諒一との子どもができた」という百合の突然の告白で幕を開けた、20 年にも及ぶ真由子の復讐とは…。
<放送情報>
■番組名:「連続ドラマW 賢者の愛」(全4話)
■放送日:2016年8月20日 夜10時より WOWOWプライムにて放送
■スタッフ・キャスト
原作:山田詠美「賢者の愛」(中央公論新社刊)
監督:源孝志(『東京タワー』『大停電の夜に』)
脚本:Sawa
音楽:稲本響(『グラスホッパー』『長い散歩』)
出演:中山美穂 高岡早紀 竜星涼 浅利陽介 草村礼子 朝加真由美 榎木孝明 田辺誠一 ほか
特設サイト:http://www.wowow.co.jp/dramaw/kenja/
WOWOW土曜オリジナルドラマ「連続ドラマW 賢者の愛」
8月20日(土)スタート
毎週土曜22:00(全4話)【第1話無料放送】