CS放送女性向けエンターテインメントチャンネル「女性チャンネル♪LaLa TV（ララ・ティービー）｣で大好評放送中の料理トークバラエティ「メンズキッチン」が、4月から歌舞伎界の王子（プリンス）中村隼人を新MCに迎えてリニューアルする。
中村隼人は二代目中村錦之助の長男であり、名優 萬屋錦之介を大叔父に持つ歌舞伎界のサラブレッド。絶賛上演中の「スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)『ワンピース』」では、サンジとイナズマの二役を勤め、女性ファンも急増中。
Astage～アステージ～は、「メンズキッチン」の撮影スタジオを訪ね、番組収録を見学。収録後中村隼人にインタビューさせて頂いた。
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番組収録は、画面からは想像もつかないほどたくさんのテレビカメラと、大勢のスタッフが見守るなかで進行。でも雰囲気はとってもアットホーム。
「メンズキッチン」をこれまで牽引してきた料理研究家・寺田真二郎さんが、隼人さんをリードしつつおいしそうな料理作り。手順やコツをしっかり押さえつつ、ふたりの掛け合いのトークは自然体で話題も豊富。隼人さんは料理について好奇心がいっぱい。その明るい姿に「歌舞伎俳優」と聞いて浮かぶイメージが塗り替えられていく気がした。
合間には、今度は隼人さんのリードで、歌舞伎にまつわる意外な話も聞けて…4月からの番組が、より楽しみになった。
―料理トークバラエティ「メンズキッチン」の出演依頼を聞いた時の率直なご感想は？
非常に驚きました。歌舞伎俳優と料理というのも、あまりイメージが結びつかないと思いますし、僕が料理するというイメージがまったくないだろうと思っていたので、声をかけて頂いて非常に嬉しかったですし、驚きました。
―普段はお料理されますか？
自分の食べるものしか料理しないですし、手の込んだものは作りませんので…料理はほぼしないに等しいと思います。ですので、こういう機会を頂いて、勉強できます！
もともと食べることは好きで、こだわりはあるので、いろいろ自分で作れるようになるのは非常に楽しみです。
―トークの方は如何ですか？
やはり料理に集中してしまうので、なかなか難しいです。今日は4本目の収録でしたが、少しでも上達していければ良いと思うのですが…。
寺田さんは10歳上ですが、とても気さくな方で僕に合わせて話しかけて下さるので、僕もすんなり入れて、やりやすいですね。
―スタジオ全体が楽しい雰囲気でしたし、お料理を召し上がる表情もすごく…
あれ、本当に美味しいんですよ。スタッフさんからも約三年半ほど番組をやってきて一度もハズレがない、おいしくないときはなかったとお聞きました。すごく美味しいのでこの間も全部食べてしまいました。今日は収録前につけ麺を食べてしまって食べきれなかったですけど。(笑)
―本当に番組内で見る間に作ってしまうのですね。
短時間で作れて、しかも美味しい。 見て下さっているのは女性が多いと思いますが、男性が好きな味も多いので、参考になるのではないかと思います。「僕だったら、こういう料理を作って欲しい」というレシピを紹介しています。
―料理のジャンルとしては、どれが作りやすかったですか？
イタリアン、中華、和食を作ってみて、やはり和食は繊細なんだなと思いました。和食の難しさを改めて感じました。僕はイタリアンも中華も和食も好きですが…。和食は大味にできないので繊細さを求められると思います。寺田さんもパスタや中華では大胆な味付けをされていたのに、和食では繊細な感じで。さぞモテるんだろうなぁ。
―惚れちゃいそうな感じですか？
えっ?! そこ？(笑) でもああいう料理を作ってもらえたらうれしいでしょうねぇ。寺田さんも僕のことを調べて「辛いのが好きなら豆板醤多めに入れよう」「味は濃い目にしよう」と僕の好みに寄せて下さっています。寺田さんも濃い目の味付けがお好きなようで、共通していてよかったなと思います。
―収録を拝見していて「中村さんはかなりの負けず嫌いかな」と感じましたけど…
負けず嫌いというか、寺田さんが仕掛けてくるので、僕は対応するしかないなぁと。(笑)
対戦が面白くなってくると思います。僕も年下なので、いじられた方が絶対良いですし、寺田さんは優しさがあるいじりなので楽しいです。まだ勝てないですけど、ちょっと上手く返した時の達成感！(笑)非常に楽しいです。
―歌舞伎の方々は口が肥えている…というイメージもありますが。
どうでしょうね。先輩方に呼んで頂いて美味しいところに連れて行って頂くこともありますけれど、それぞれだと思います。食に興味のない方もいれば、僕みたいに昼ご飯もちょっとこだわって出かけたり、出前も毎回変えてみたりという人もいます。
歌舞伎俳優は全国巡業の公演があるので、わりと食に興味を持つ方ではないでしょうか。毎日ホテル暮らしで、違う場所を転々としますから「何を食べよう」と調べることから始まると思います。それでグルメになってしまうという感じでしょうか。
―「あそこに行けば、これは必ず食べたい」というお料理は？
ありますね。大阪だとお好み焼き・たこ焼きもそうですが、インデアンカレー。東京なら丸の内にありますけど。京都だとうどん、鱧（はも）も美味しいですし、時期によりますが鮎も。和食が美味しいです。博多だと海鮮。貝なども美味しいです。
―すらすらと出て来るのは、本当にお好きなんですね。
地方公演では食べることは楽しみですね。名古屋だと昼夜、味噌煮込みうどんだったりします。味噌煮込み、好きなんです。
―食べることが体に反映されてくる？
そう。市川猿之助さんが「食べ物は身となって血となってくるものだから大事にしている」とおっしゃっているのを聞いて「そうだなぁ」と思いました。
―公演中に食べたくなるものはありますか？
歌舞伎座だとナイルレストランのカレー。これは一ヶ月に一度は食べないと。恋しくなるグルメはありますね。やはり劇場の近くかな。いつも食べているものですね。
－げんを担いで食べるものはありますか？初日ならコレというようなメニューは？
僕は鰻が好きなので、初日や楽日に鰻を食べたりしますね。でも毎月ではありません…高いですから自分に「お疲れ様」という時ぐらいです。
―ちなみに食べられないものはありますか？
セロリとパクチ。においがダメです。ニラは好きです。大葉も大丈夫です。年取ると食の好みが変わると言いますが、僕も変わってきています。子供の頃はピーマンが食べられなかったのですが、克服しました。
―すべての食べ物で好きなものは？
何だろう…肉！(笑)
―種類は問わず？
種類は問わず…です！
―撮影中も番組への提案をされていましたが、番組へのアイデアもたくさん？
「提案して下さいね」と言って頂いるので、出し惜しみせずに。僕にできることは･･･と。
―番組作りに積極的にかかわっていかれるのですね。料理の合間の歌舞伎のお話も、とても面白かったです。
僕がこの番組をやらせて頂く意味も、そういうところにあると思っています。視聴者の皆さんに料理に興味を持って頂きたいのもある、自分も料理の勉強をさせて頂けるのもある。そして僕が歌舞伎俳優としてできることは、少しでも歌舞伎を知っていただけたらと。観に来ていただけなくてもいいけれど、歌舞伎の魅力や情報を少しでも発信していけたらいいなぁと思っています。例えば、日常使っている言葉には歌舞伎起源のものが多いんですが、僕もまだ知らないこともたくさんあるので、いっしょに知っていけたらいいと思っています。
―どんな方に番組を見て頂きたいですか？
城田優さんが出演していた頃から見ていた方にも見て頂きたいですし、プラス、歌舞伎の好き嫌い、料理の好き嫌いにかかわらず、今まで見ていなかった方にもぜひご覧いただきたいです。
料理についてはレシピだけ見ると、僕も[「難しいのかな」と思っていたのですが、いざやってみると簡単にできる料理を寺田さんが考えておられるので、これまで料理に興味を持っていなかった方にも必見です。
―簡単そうで、料理が苦手だと思っている方にもできそうですね？
苦手意識から「料理は出来ない」と思ってしまっている方もいるのかなと思うのです。僕もやってみたら意外にできてしまう。最近はコンビニになんでもあるし、自炊しない方が安上がりだったりすることもありますけど、この番組を見て、時間がかかってもいいので、自分が作ったものを食べる喜びや、作ったものを食べてもらう喜びや楽しさを見直していただけたらいいなと思います。
―では歌舞伎俳優の中村隼人しか知らない方へ、この番組を通じてどんな部分をアピールしていきたいですか？
さっき寺田さんが「歌舞伎俳優は和食しか食べないんじゃないの？」とおっしゃっていましたが「僕はどっちかというと洋食の方が好きで…」というようなことがあるので、僕の普通の、家庭的な部分を出せたらいいなと。今でも「歌舞伎俳優は別世界の人」みたいに思っている方も多いのかなと思うのですが、実はそうではなくて、日常生活では皆さんが行くようなお店にいきますし、ご飯を食べています…という、普通の部分を見て頂いて、歌舞伎俳優というものを身近に感じて頂きたいです。
その中で僕がつとめるべきことは、品を忘れないこと。歌舞伎俳優としては、品が大事だと思います。良い意味でのプライドを持ちながら、面白い番組にしていけたら…と思います。
番組情報 「メンズキッチン」
http://www.lala.tv/mens_kitchen2/index.html
CS放送 女性チャンネル♪LaLa TVにて
4/5（火）スタート 毎週火曜23：00～ほか 放送
出演：中村隼人、寺田真二郎
【中村隼人プロフィール】
1993年11月30日、東京生まれ。身長175㎝
中村錦之助の長男、大叔父は萬屋錦之介、従兄は中村獅童。
2002年2月歌舞伎座「寺子屋」の松王丸一子小太郎で初代中村隼人を名のり初舞台。2009年NHK「陽炎の辻～居眠り磐音江戸双紙～」で徳川家基を演じ映像デビュー。他に「龍馬伝」「八重の桜」「ぴんとこな」。現在、オンワード「五大陸」のCMにも出演中。
2007年12月国立劇場特別賞を受賞。次代の歌舞伎界を担う若手の１人として、今、最も活躍が期待されている歌舞伎俳優。
～ 料理トークバラエティ「メンズキッチン」～ 新MC 中村隼人 チェキ プレゼント
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