4月1日、連続ドラマ「宮本から君へ」(テレビ東京ほか)の記者会見が行われ、キャストの池松壮亮、星田英利、華村あすか、古舘寛治、浅香航大と、真利子哲也監督が出席した。
新井英樹の人気漫画を原作に、恋も仕事も不器用な新人社員の宮本浩が、営業マンとして、人間として成長していく姿を描く青春ストーリー。主人公の宮本浩役を池松壮亮が扮する。
池松は、宮本浩を演じて「原作は1990年~1996年の高度成長期の社会を背景に描かれているけれど、それを今の時代にキャラクターとしてどう実在させていくかが難しかった。明い日、サラリーマンの方が板橋あたりですれ違うような実在感を出したかった」と役どころに言及。続けて「宮本浩は誠実で汚れのない美しい人。そんな人物を汚れのある自分が本当にやれるのか・・・と、宮本から池松に問われている感じがした2か月間でした」と振り返った。
さらに、「今の時代に、宮本浩が必要な気がする。ドラマとしてもキャラクターとしても新しいものができたと思う」と胸を張る池松。印象に残るシーンを問われると、「3話に出てくる悩んだ宮本が海に入っていくシーン」を挙げる。また、劇中では坊主頭になり土下座するシーンがあるが、「これまで、こんなにワーワー吠える役をやってこなかったので、すぐに声が枯れるんです。坊主(頭)で声が枯れて高校球児みたいでした(笑)」と苦笑いした。
今回、初ドラマ出演となる華村は、宮本が一目惚れをするヒロイン・甲田美沙子を演じる。「美沙子は純粋で女性らしい人。彼女の弱さや繊細な表現できたらと思って臨みました。同じ女性として共感するところもありました」と素直な気持ちを吐露。
宮本のライバル会社の営業マン・益戸景役を演じた浅香は、「宮本に負けたくないという気持ちがある、くせの強い役」と分析しつつ「益戸の営業スタイルや生き方、信念を信じて演じました。宮本の生きざまに嫉妬するところは共感できた部分ですね」と明かした。
宮本の上司となる課長・小田三紀彦役の、星田英利と、岡崎部長役の古舘。「宮本みたいは人が本当にいたらどうする?」と聞かれ、「(宮本が)国会議員だったら議会がもっとシンプルに解決すると思います」と星田。古舘は「むしろ何事も決まらないかも(笑)。でもこんな人が何かいたらちゃんと(議会が)決まっていくのかも」と、現在の国会状況についてチクリ。
また、星田と池松、宮本の先輩・神保役を演じる松山ケンイチと3人でサウナに入るシーンがあるそうだが、星田は「普通はタオルの下にパンツを履いたりするんですが、それが見えちゃいけないってことで、タオルの下には何も履いていません。見えてはいけないものが見えてしまうかもしれません・・・まさに、体当たりの演技です!」と言って会場の笑いを誘う場面も。
今回、ドラマの主題歌がエレファントカシマシの「Easy GO」、エンディングテーマ曲をMOROHAの「革命」ということでも注目を集めている。池松は主題歌について「ぜひ歌詞を見てもらいたい。本当に素晴らしい曲で、ドラマの力が2ステップくらい上がったと思います」と嬉しそうに笑顔をみせた。
最後に池松が「深夜番組とは思えないような豪華なキャストとスタッフが集結しました。くたびれた金曜日にこのドラマを観てもらって、「明日からまた頑張ろう!」 と、一歩踏み出してもらえると思います」とPRし、会見を締めくくった。
ドラマ25「宮本から君へ」
2018年4月6日放送スタート 毎週金曜深夜0時52分~1時23分
テレビ東京、テレビ大阪ほか
原作:新井英樹「定本 宮本から君へ」1巻~4巻(太田出版)
主演:池松壮亮
出演:柄本時生 星田英利 華村あすか 新名基浩 古舘寛治
高橋和也 浅香航大 酒井敏也/蒼井優/松山ケンイチ
脚本:真利子哲也
監督:真利子哲也
制作:テレビ東京
製作著作:「宮本から君へ」製作委員会
©「宮本から君へ」製作委員会
原画クレジット『宮本から君へ』新井英樹/太田出版
番組公式HP:http://www.tv-tokyo.co.jp/miyamoto_kimi/
番組公式Twitter:https://twitter.com/miyamoto_kimi @miyamoto_kimi