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鈴木伸之&瀬戸利樹 ドラマ「お茶にごす。」インタビュー! 久しぶりの共演に「船橋と山田は二人で一つ!」と呼吸もピッタリ! 本格的に茶道も習得して臨む!

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キャラクターの面白みで勝負する“ヤンキーギャグ漫画”として金字塔を打ち出した西森博之による、青春・学園・ヤンキー・コメディが詰まった作品が待望の実写化!
不良×茶道部の異色のドラマ「お茶にごす。」が、いよいよAmazon Prime Video にて3月5日(金)より全12話一挙配信(2021年テレビ東京にて放送予定)される。

主演の強面で威圧的な雰囲気からむやみやたらと喧嘩を売られ、中学最強の不良と恐れられた“悪魔(デビル)まークン”こと船橋雅矢を、鈴木伸之(劇団EXILE)、船橋の一番の理解者・山田航を瀬戸利樹が演じる。久しぶりの共演を楽しんだ様子の二人が取材に応じ、本作への熱い思いを語ってくれた。

― 原作や台本を読まれた感想はいかがでしたか?

鈴木伸之(以下、鈴木):まず漫画を読ませていただき、茶道と不良というかけ離れた二つがどういうふうに物語になっていくのか、とても気になりました。僕が演じた“悪魔(デビル)まークン”は漫画の中でも目つきの悪さが印象的ですが、回が重なるごとにどんどんまークンの内面の良さを周りの人たちが認知していき、まークンに感化されていきます。まークン自身も人間的に成長していくという物語をドラマの中でも生かせたらいいなと強く感じました。

瀬戸利樹(以下、瀬戸):原作を読ませていただき、茶道を含め、こんなにキレイな世界観があるヤンキー漫画はないんじゃないかと思いました。台本では原作にはない未知なシーンもあったので、そこを現場で監督とすり合わせていきました。コメディー的な笑いを欲しがらず自然に演じたいと思いました。まークンの一番の理解者として、山田という役を全うしたいなという気持ちになりました。

― この作品はモノローグや独り言が長く、独特なやりとりが印象的ですが、演じてみていかがでしたか?

鈴木:冒頭の(古屋隆太さん演じる)サラリーマン・田中のミュージカルのような雰囲気で物語が始まりますが、ここで「お茶にごす。」の世界観にグッと引き込まれていきます。「そんなに真面目な話じゃないよ」というコミカルさもあって、僕は凄く好きです。心情を表すセリフが多いお芝居なので苦戦もしましたが、それもこの作品の1つの魅力として、後半になるにつれてその世界観を違和感なく観ていただけると思います。

瀬戸:ほぼ全員のキャストにモノローグがありますが、それがあることによってキャラクターの奥行きや深さが増しています。こんなに大量のモノローグがある作品はなかなか珍しいと思いますが、それによってそれぞれのキャラが際立っているのではないでしょうか。

鈴木:余談ですが、モノローグは学校の音楽室で撮影したんです。撮影当時は真夏だったのですが、僕たちは窓を閉めて台本に汗を垂らしながら録音したので、ぜひ注目して観ていただきたいです(笑)。

瀬戸:本当に暑かったですよね(笑)

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― 船橋と山田、それぞれのキャラクターの魅力はどんなところでしょうか? 演じられていかがでしたか?

鈴木:まークンは中学生の時から悪名高くて、目つきも悪く近寄りがたいと噂になっているというキャラクター。毎日、誰かがその悪名を聞きつけてケンカを吹っかけてきます。でも、実は内面はとても優しくてピュアな男。弱い女性や身体が不自由な人にちょっとした手助けをするのですが、それが逆効果になってしまいどうしても見た目で判断されてしまうことが多いのです。しかし、まークンと接するにつれ「あれ? まークンは実はそういう(悪い)人じゃないんじゃないの?」と茶道部のメンバーが気づき始め、「まークンが言っていることは、実は良いこともあるんじゃないか」と、周りのみんなもまークンに感化されていきます。まークンを演じてみて、今まで自分が演じてきたお芝居とはまた違う新しい挑戦をさせていただいていると感じています。睨む姿一つにしてもコミカルさを残しつつ、大きなリアクションで驚いたり、振り切ったお芝居が楽しかったし、新しい演技の挑戦でした。皆さんに観ていただいて、どう受け取ってもらえるか気になっています。

瀬戸:山田は船橋(まークン)の良き理解者で、船橋が道を外しそうになった時に戻してあげるという優しい男です。その一方で「かまってちゃん」みたいなところもあって・・・。船橋と山田は同い年ですが、ちょっと母性があるというかお母さん目線になってしまうところがあります。個性が強いキャラクターが多いなかで、山田は正しいことを言って仲裁する立場だということを意識しました。特にまークンとのシーンは、ここでは描かれていない中学生の頃を少しでも垣間見れるようにという思いで演じました。

― 今回共演されて、お互いの印象はいかがでしたか?

鈴木:利樹とは以前、映画『ストレイヤーズ・クロニクル』(2015年)でご一緒させていただいています。その時は利樹が19歳くらいでした。その後も一緒に食事に行ったりしていますが、今回久しぶりに共演することになると聞いて驚きました。「学校の渡り廊下のシーンから撮影が始まったのですが、その時から僕の中ではすでに利樹は山田でした。おバカなことをたくさん言うまークンを常に正してくれる存在ですし、山田がいるからまークンがいる。二人で一つなんだなと撮影中も強く感じていたので、山田には本当に感謝しています。

瀬戸:伸くんとは5年ほど前にご一緒させていただいて、その時はアクション作品でライバルという立場でした。僕はデビューしたばかりでしたが、とても優しく気遣っていただきました。今回は伸くんが主演で撮影が始まりましたが、伸くんは自分のことより第一に周りの人たちのことに気を使っているんです。一人ひとりの気配りが素晴らしくて、大きな背中がさらに大きく見えました。まークンの役が伸くんだと聞き、本読みの時から「これは面白くなる!」と思いましたし、一緒にお芝居ができて嬉しかったです。

― あらためてお互いのここが凄い!と感じることはありましたか?

鈴木:山田と船橋の掛け合いのシーンがとても多い今作ですが、その間と声のトーン、こちらがいくらふざけていても利樹は絶対笑わないので、一緒に演じていてとても救われました。常に役に徹して、以前には感じなかったお互いの呼吸感みたいなものに成長を感じました。僕らだからこそ出すことができた呼吸感。利樹が山田を演じると聞いたときから楽しくできそうだなと感じていましたし、現場ではカメラが回っていないときも二人で一緒にお弁当を食べたり、学校内をちょろちょろ歩きまわったり、お互いに暑いなか扇風機を向け合ったり・・・楽しい思い出がいっぱいあります。

瀬戸:伸くんは、本番一発で決める集中力が凄いです。あと、テスト中に生まれてくる多くのアイディアを監督に提案していて、この作品のための真摯な姿勢が素晴らしいと思いながら尊敬の眼差しを送っていました。テストの時から120%出されていました。僕は伸くんに付いていくことに必死でした。台本のちょっとした隙間にアイディアを出して二人で埋めていったという感じです。セリフの後の二人の動きに注目していただければ嬉しいです(笑)。

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― お二人の共通点はありますか?

鈴木:二人とも“ゲラ”ですね。終始笑うタイミングも一緒ですし、とにかく利樹とは笑っていました。暑いなか、朝も早くタイトなスケジュールでしたが、撮影が大変だったというよりも、待ち時間は雑談できる喜びに浸りながら楽しんでやっていました。本当に楽しかったよね。お弁当も楽しみだったね。

瀬戸:そうですね。お弁当が毎日美味しくて本当に楽しみでした。特に秋刀魚が美味かった!
鈴木:あれは美味しかった!「今日は秋刀魚だ!」ってめっちゃ喜んでいたよね(笑)。
瀬戸:ただ、一度“ソースカツ”問題がありまして。僕はヒタヒタにソースに漬かったカツが好きだったんですが、それだけは共感してくれなかったです(笑)。

― 今回は高校生役を演じられますが、鈴木さんは実年齢より10歳若い役となります。ご自分の制服姿を見ていかがでしたか?

鈴木:僕は28歳ですが、本当に学生役が多いんです(笑)。今作もそうですが、「今日から俺は!!」や、今年公開の映画『東京リベンジャーズ』も学生役。本当に学生服に縁があるなと思っています。今回はスチール撮影を最初に行ったのですが、(自分の制服姿を見て)「まだいけるな」と思ってしまいました・・・大丈夫でしょうか?(笑)
学園作品は(自身が)卒業して10年経っても学生の気分を味わうことができて嬉しいです。学生服を着られるうちは学生役をやりたいと思っています。今回も笑いの絶えない現場でしたが、みんなが制服を着てワイワイして楽しかったです。

瀬戸:僕は学生役は25歳くらいまでしかできないのかな・・・と勝手に思っていたところがあったのですが、やっぱり制服着て撮影すると楽しいと思いました。自分の高校生の思い出があまりないので青春を取り戻すかのように楽しんでいます。自由にやらせていただきました(笑)。

鈴木:僕らが一番はしゃいでいました(笑)。

― 共演の久間田琳加さんは撮影当時19歳ですが共演されていかがでしたか?

鈴木:久間田さんとは台本の読み合わせの時に初めてお会いしました。まークンのキャラクターがとても濃いので、僕がセリフを言うたびに隣でクスクスと肩を揺らしながら笑っていて。本番の前まで笑っていたので、今の若い子にもまークンが伝わっているんだなと実感できました。

瀬戸:僕は、久間田さんと昨年「マリーミー!」というドラマでご一緒していたので、その時から丁寧に演技をする方という印象を持っていました。今作でも19歳ながらにとても不思議にオーラを出されているなと思いました。僕らが1年生で、彼女は3年生の役ですが茶道部の部長像をしっかりと見せていらして素晴らしいです。

― 茶道の稽古はどのくらいされたのでしょうか? 大変でしたか?

鈴木:撮影の2か月くらい前から茶道の先生の教室にお邪魔して、おじぎの仕方「真・行・草」から、物の名前、ふくさの捌き方や色々な所作など一から丁寧に教えていただきました。僕はずっと運動部だったので、文化部の楽しみ方がよくわからないところがあったのですが、勉強していくと全てにその理由があって、お茶の文化の素晴らしさを改めて感じました。薄茶のお点前は今でも全部できると思います。お世話になった北見宗幸先生に美味しいお茶をいただいて、今でもタンブラーに入れて持ち歩いています。
28歳になっても新しいことを学ぶことがたくさんあると感じました。お茶の奥ゆかしさや魅力を感じました。また、お点前は本当に難しいのですが、姉崎部長役の久間田さんが完璧にこなされていてビックリしました。

瀬戸:僕は高校生の時にもともと茶道部に入りたかったんですが、部員が全員女子だったので断念しました。それから仕事の関係で何回か茶道を経験したことがあり、その時は簡易的に教えていただいたのですが、今回はしっかり本格的に教えていただきました。全身に神経を集中して行わないといけないという大変さを学ぶこともできて、改めて日本人で良かったなと思いました。お茶を習うことができて、「お茶にごす。」という作品に関わることができて本当に良かったです。

― この作品は、まさに一期一会という感じですね。

鈴木:ドラマではお茶に関わる言葉がたくさん出てきます。その言葉も一つ一つ深い意味があって、人との出会いや、同じような毎日でも一瞬一瞬を大切にしないといけないということなどを気づかせてくれるところがたくさん詰まっているので、僕も大変勉強になりました。

<キャラクター紹介>
■船橋雅矢役 / 鈴木伸之
開架高校1年生。強面で威圧的な雰囲気からむやみやたらに喧嘩を売られる不遇な人生を過ごし、周りからは通称“悪魔(デビル)まークン”と呼ばれている。
高校入学と茶道部入部を機に暴力の連鎖から抜け出そうしている。

■山田航役 / 瀬戸利樹
開架高校1年生。船橋の親友で良き理解者。

(決)TX「お茶にごす。」メインビジュアル

【番組名】 「お茶にごす。」
【配信日時】 Amazon Prime Videoにて3月5日(金)より全12話一挙配信
【放送日時】 2021年テレビ東京にて放送予定

【出演】 鈴木伸之 瀬戸利樹 萩原みのり 久間田琳加
永島聖羅 仁科かりん 平川結月 山本直寛 濱正悟 / 野間口徹
【原作】 西森博之「お茶にごす。」(小学館「少年サンデーコミックス」刊)
【脚本】 加藤拓也 幸修司
【監督】 古澤健 髙土浩二
【音楽】 林祐介
【オープニングテーマ】 湘南乃風『茶柱立つ』(ユニバ―サルJ)
【エンディングテーマ】 iScream『Maybe…YES』(LDH Records)
【プロデューサー】 滝山直史(テレビ東京) 中里友樹(デジタル・フロンティア)
【制作】 テレビ東京/デジタル・フロンティア
【タイトルロゴ】 ベイブリッジ・スタジオ
【製作著作】 「お茶にごす。」製作委員会
【公式HP】 https://www.tv-tokyo.co.jp/ochanigosu/
【公式Twitter】 https://twitter.com/tx_ochanigosu
【公式Instagram】https://www.instagram.com/tx_ochanigosu/

【コピーライト】©西森博之/小学館 ©「お茶にごす。」製作委員会