テレビ東京土曜深夜ドラマ枠「サタドラ」にて放送中の、女性たちの欲望にまみれた愛憎サスペンスドラマ『女の戦争~バチェラー殺人事件~』が最終回を迎える。総資産3,000億円の‟華麗でハイスペックな御曹司バチェラー鳴戸哲也(なると・てつや)“が、謎の死を遂げる。哲也を奪い合う女性たち7人には、それぞれ”裏の顔”があり、狙いがあり・・・。女性たちのドロドロの戦いと人間模様が描かれるなか、一体誰が哲也に選ばれ、一体誰が哲也を殺すのか…。いよいよその結末が明かされる。
主演のバチェラー鳴戸哲也を演じるのは、ミュージカル界の貴公子・古川雄大。そして、7人の女性のなかで、デパートの寝具売り場の店員・志倉若菜役に、多くのドラマや映画、舞台で活躍する葵わかな。二人の共演は今回で3回目。この日も和やかな雰囲気の中インタビューがスタート。ドラマ撮影を振り返りながら、改めてドラマの魅力を語ってくれた。
― まず古川さんのバチェラーは、世の女性たちが納得のキャスティングだったと思います。番組プロデューサーさんも「今回の御曹司役は古川雄大さん以外考えられない」と仰っていました。オファーを受けていかがでしたか?
古川雄大(以下、古川):(バチェラー役は)他にもたくさんいらっしゃると思いますが、運良く選んでいただき光栄でした。ドラマの主演を務めることは、目標にしてきた1つでもあったので、大きな喜びでした。そして、僕自身も恋愛リアリティーショーを観ていたので、そのような題材の作品に出演できるということも嬉しかったです。主人公が死亡するところからスタートする構成も面白いですし、個性豊かなキャストがバトルを繰り広げるところも話題性が強く、見どころがたくさんある作品。サスペンスではありますが、コメディ部分もあってポップに観ることもできる。さらに素晴らしい女優の方々が揃って、作品の力強さを感じました。
― 葵さんは出演が決まったときのお気持ちはいかがでしたか?
葵わかな(以下、葵):最初に出演のお話をいただいたときに台本も読ませていただきましたが、「これ本当にドラマなの?」という印象を受けました。主人公がバチェラーで死者が出て、7人の女性が絡んでくる・・・? 今まで見たことのないような企画だと感じました。
そして、それぞれの役名が自分の名前になると聞いて、ドラマだけどドキュメントのようで、とても不思議な感じがしました。撮影もどのように進めていくかよくわからなかったので、ビクビクしながら臨んだ自分がいました。でも、今まで経験したことのない部分に関わらせていただければ、自分にとっても作品にとっても、何か面白いことが起きるような気がしたので期待の方が大きかったです。
― 古川さんは美しい女性7名に囲まれていかがでしたか?
古川:確かにとても華やかでも綺麗な女性たちが揃っていて凄いですよね(笑)。でも、それぞれ裏の顔を抱えている・・・。葵さんが仰ったように、ドラマなのかドキュメンタリーなのか分からないような感覚でした。撮影現場でもリアルな反応を撮るためにテストをせずにいきなり本番撮りをすることも多々ありました。そういう環境だからこそ、自然に出てしまった感情もある。台本だけでなく、現場で生まれたものを上手にくみ取って編集していただきました。
― 役名がご自身のお名前ということで、セリフの一言一言がよりリアルに感じます。
葵:そうですね、びっくりしますよね(笑)。普段の撮影現場ではスタッフさんからも役名で呼んでいただくことが多いので、意外と(現場で)自分の名前って呼ばれないんです。でも本名であり役名だから、現場のスタッフさんや共演者の方にも「わかなさん」と言ってもらえたので、最初は凄くドキッとしたんですけど、結果的に役と自分との繋がりが深い感じがして良かったと思います。
― 毎回色々なドラマが展開されてきましたが、特に大変だったシーン、思い入れが強かったシーンはありますか?
葵:オープニングのシーンは結構大変だったかも。
古川:そうだね、確かに。
葵:ドラマのオープニングシーンの撮影は、哲也さんの登場とそれぞれの自己紹介もあったので時間もかかりました。
古川:そこで皆が初めて顔を合わせたのですが、そのシーンは全くリハーサルなしでした。
葵: 2日ぐらいかけて撮って、ドローンとか出てきちゃったりして。衣装も凄く素敵で、とても豪華な撮影でした。歩くシーンはカット割りしていないんですよ。
― とっても素敵なオープニングでした。では、ほかの回で印象に残っているところはありますか?
古川:僕はアトラクションに乗ったり、社交ダンスをするシーンがあったのですが、実は、アトラクションの絶叫系が全く苦手なんです。
葵:え?そうなんですか?
古川:そうです(笑)。“パイレーツ”というちょっと怖めの乗り物に乗ったのですが、僕は楽しんでいるという表情をしないといけなくて・・・。実は結構しんどかったです。あと、社交ダンスが難しかったですね。ジャズダンスの経験はありますが、基礎が全く違うんです。練習する時間が1日しかなかったので、社交ダンスの先生にお願いして何回も練習して臨みました。
葵:回が重なる毎に、女性たちがそれぞれの形で脱落していきますが、私は無口な役で、何か事件が起きてもずっと黙って見ていることが多かったです。7人のキャラクターにそれぞれの色があって面白かったです。情熱的なキャラクターの方もいれば、政治家を目指している人もいる。その脱落の仕方にも色があって台本を読んだ時には、これどうやって演じられるんだろうと思っていました。実際にそのご本人がそのセリフを話されている姿を見て面白かったです。
古川:確かに、最初は一体どうやるんだろうと思ったところがいっぱいあったよね。
葵:成海(璃子)さんは辞め方がとても独特だったり、(真飛)聖さんの退場も変わっていました。順撮りだったところが多かったので、今まで一緒に過ごしてきた人がどうやって辞めるのかなと思うところはリアルでした。
― 共演者がどんどん減っていって寂しくなりますね。
葵:そうなんです。「だいぶ減ったね~」と話していました。
古川:後半3人だったものね。
葵:こぢんまりしたね・・・って。最初は7人だったので撮影時間も長かったけれど、どんどん短くなっていって。
― でもその分後半は話の内容が濃くなっていくので、視聴者の皆さんは頭の中で整理しながら最終話をご覧になるのかと。
古川、葵:そうですね。クライマックスですから!
―ところで、お二人は今作で3度目の共演とのことなので、安心感も大きかったのでは?
古川:そうですね。もう息もぴったりでしたから。
葵:はい。もちろんです(笑)。
古川:葵さんと話していたんですが、僕はミュージカル「ロミオ&ジュリエット」でも朗読劇でも事故で、今回のドラマも死んでしまう役なので、僕はいつも死んじゃうねって(笑)。葵さんとは「ロミオ&ジュリエット」でご一緒できたことが大きかったと思います。舞台裏ではあまりお話していなかったのですが、舞台上ではお互い本気だったので、その時間はとても貴重でした。
― お互いをよくご存じだと思いますが、今回の共演で何か新しく発見したところはありますか?
古川:彼女は23歳ですが、とてもしっかりしていて落ち着いているので僕と同い年の感覚なんです。今回はその印象がより深くなった感じがします。セリフ1つの言い方でも、とても深く考えていて本当に凄いなと思います。
葵:大きく印象が変わることはありませんが、ドラマでご一緒するのは今回が初めてでした。舞台では長い練習期間があってコミュニケーションを深めていく時間がありますが、ドラマはすぐに撮影に入ります。雄大さんは人見知りをする印象があったので、どうやってテンションを上げていくのかなとか、ちょっと心配していたんです(笑)。
古川:(笑)、そうなんです。「今回、女の子ばかりでかわいそうですね」って言われて・・・。
葵:女性と一緒にいるよりいつも男性たちとワイワイしているほうが多い気がして。でも、現場はキャストとスタッフさん含め誰とでも気兼ねなく話せる関係性ができていたので、良かったなと思いました。今まで見た中で一番笑っていたかもしれません(笑)。
― そんな古川さんのバチェラーぶりはいかがでしたか?
葵:7人の女性から好かれるという設定は、演じる側からしたらプレッシャーもあるかもしれないし想像がつきませんが、哲也というキャラクターも含めてみんなに愛されるバチェラーだったと思います。どうでしたか?
古川:どう映っていたかわかりませんが、そう言ってもらえて嬉しいです。
葵:オープニングで遠くに雄大さんがいて、手前に女性7人で並んでいるときに、みんなで「(古川さんの)等身がすごいね」って言っていたんですよ。私もバチェラーっぽいな、素敵だなと思いました。
― 古川さんは7人の女性から1人を選ぶという役どころですが、ご自身が女性と接して特に気になるところはありますか?
古川:特に気にしていることはありませんが、最初にいい印象を受けても、だんだん距離が近くなってくると鎧が取れてくることってありますよね。女性に限りませんが、いつまでもその方の人間性が変わらない方は素敵だなと思います。
― なるほど。では、パートナーを選ぶとしたらどんな女性がいいですか?
古川:尊敬できる方がいいですね。仕事でもいいし、生き方でも考え方でも尊敬できたらいい。何か尊敬できるものを1つでも持っている方がいいなと思います。
― 葵さんはどんな男性だったらパートナーになりたいなと考えますか?
葵:う~ん、どんな人がいいだろう・・・。自分が凄く刺激的な仕事をしていると思うので、穏やかな方がいいですね。
― それでは、ドラマはいよいよ最終回になります。最後にメッセージをお願いできますか?
古川:ここから大きく展開していきますので、まだまだ気を抜かず楽しく推理していっていただきたいです。
葵:女性たちの一人一人が持っているエピソードが大きすぎて、1話が終わったと思ったらまた次の人・・・というように心休まる暇のないドラマだと思いますが、ここからラストスパートに向けて、まだまだハラハラする展開が続いていくので覚悟していてほしいなと思います(笑)。お楽しみに!
【古川雄大(ふるかわ・ゆうた)】
2007年俳優デビュー。主な出演作はミュージカル「エリザベート」「モーツァルト!」「ロミオ&ジュリエット」、連続テレビ小説「エール」、映画「コンフィデンスマンJP プリンセス編」など多数。現在放送中のテレビ東京系「女の戦争〜バチェラー殺人事件〜」でドラマ初主演を務め、10月配信スタートのドラマ「私の正しいお兄ちゃん」では主演&初主題歌を務める。
【葵わかな(あおい・わかな)】
1998年6月30日生まれ。神奈川県出身。
2009年に女優デビュー。2017年に連続テレビ小説「わろてんか」でヒロインを演じる。
近年の出演作にMBS「年の差婚」、WOWOWドラマW「インフルエンス」また、ミュージカル「The PROM」にて主演を務めた。
葵わかなさん衣装:
YUEQI QI、mamian、SOPHIE BUHAI、CHARLOTTE LEBECK
スタイリスト:武久真理江
撮影:ナカムラヨシノーブ
サタドラ『女の戦争~バチェラー殺人事件~』
放送日時:毎週土曜23時25分~!
放送局:テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ 九州放送
配信:動画配信サービス「Paravi」にて毎話1週間先行配信
主演:古川雄大
出演:葵わかな トリンドル玲奈 寺本莉緒 尾碕真花 北原里英 成海璃子 真飛聖
/ 松大航也 喜多乃愛 芹沢瞬 / 羽場裕一
脚本:山岡潤平
演出:北川瞳 安見悟朗
主題歌: Cö shu Nie(コシュニエ) 「undress me」(ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ)
制作協力:The icon
製作著作:テレビ東京
公式HP: https://www.tv-tokyo.co.jp/onnanosenso/
公式Twitter: @onnanosenso_tx
コピーライト:©テレビ東京
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