神木隆之介インタビュー！ “にゃん語”の難しさはMAXも、 草刈正雄に絶賛され「ふくまるをやっていいんだ！」と自信！ ドラマ「おじさまと猫」絶賛放送中！

現在放送中のドラマ『おじさまと猫』（テレビ東京系、毎週水曜24:58～）が、「平和な日常に癒される」とただいま話題沸騰中！

本作は、桜井海の同名大人気コミックを実写ドラマ化。妻に先立たれて以来、ふさぎこんだ日々を送っていた世界的有名ピアニスト・主人公の神田冬樹（草刈正雄）と、ペットショップで売れ残っていたブサ猫のふくまるが出会い、共に生活する姿を描く。愛されることを諦めていた猫と、孤独だったおじさまの心温まる日々を紡いだ物語。

ブサイクながらも、なんとも愛らしい神田の愛猫・ふくまるの声で出演する神木隆之介が取材に応じ、作品への思い、役どころについて語ってくれた。

― 神木さんが演じる”ふくまる”は、どういう役どころですか？

今回、僕はふくまるという猫の声を演じさせていただいておりますが、彼は家族と離れ離れになりペットショップで売れ残っている孤独な子なんです。周りの猫たちの方が先に買われていき、自分だけが取り残されてしまって。こんな自分なんて愛されないのかな･･･と自暴自棄になっているんです。それが（草刈演じる）パパさんに拾われて、彼の中で、孤独とか寂しさとか、冷たくなっていた心が、パパさんやパパさんの周りの人たちの愛情によってゆっくりとじんわりと溶けていく。描写やセリフなどが、心温まるストーリーになっています。ふくまるがそんな愛情と外の世界に出会うことで成長していくという役どころになっています。

― 最初は卑屈なふくまるですが、愛情を受けてどんどん可愛らしくなっていきます。それを声だけで表現する難しさや気を付けている点を教えてください。

監督から「最初はやさぐれたような感じで」というご指示をいただいていたので、その点を意識してました。そこから、ちょっとずつ可愛らしくなっていき、やわらかさを帯びて、言い方も優しくなったりして、徐々に変化していくように気を付けて演じました。拾ってもらって嬉しいし、自分にも居場所が出来たという喜びもあるのですが、やっぱり最初は警戒心があって、新しい世界に行くことに対して不安があるんです。やっと持つことができた自分の世界も「きっと失うんだろうな」いつでも失っていい･･･と思っているような子だった。そんな気持ちも途中から「失いたくないな」という思いに変わっていく。それを声でおじさまとの会話のリズムなどで表していきました。

― これまでも人間以外を含めて色々な声のお芝居をされていますが、今回の難易度は10段階中でいくつくらいでしょうか？ 特に難しかったところは？

難しさはもう、10段階中10です！ Maxでした（笑）。アニメの方は声優の釘宮理恵さんが演じられていますが、釘宮さんは僕らアニメファンからすると、”かわいい”の体現者のような方。それが、僕が演じることで声の性別も変わり、トーンも全然違ってくるので最初のうちはとても不安でした。僕の声だからといって男っぽくするのも違うと思ったし、やっぱりふくまるをかわいくて愛おしいキャラクターにしたかったので、そのためにはどんなトーンで喋ったらいいのかな、どんな風に喋ったらいいのかなとすごく工夫をしました。この方向性だなって決まるまでは凄く難しかったです。

あとは、”にゃん語”というか“猫語”がいっぱいありまして（笑）。例えば、「○○なのに？」というのが、全部「にゃにょに？」ってなるんです。全部が”にゃ”から始まるので、滑舌に苦労しました。いたるところで、”にゃ”と、”にょ”と、普通の言葉が入ってくるので、その切り替えが難しかったです。苦労しましたが、とても楽しくやらせていただきました。

― パパさんを演じられている草刈さんと共演はいかがでしたか？

草刈さんはいつ見てもすごく紳士的な方。本当におじさまのキャラクターそのままで、とても上品で、”おじさま”という言葉が似合う方だと思いました。
僕はほぼ、画面越しでしかお会いしていませんが、撮影が始まってから一度お会いできたんです。2、3日過ぎてから、ふくまると草刈さんが初めて出会うシーンの撮影があって。全員の前でふくまるの声を出さないといけないので、少し不安だったんですが、第一声を発したら、草刈さんが凄い笑顔で「素晴らしい！」って喜んでくださったんです。「可愛いよ！　ほんとに！これはいいね！」って。褒めていただいている最中も僕はずっとふくまるの声を録っていたんですが･･･（笑）。その草刈さんのリアクションを見て「僕はふくまるという役をやらせてもらっていいんだな」「この方向性で間違ってないんだ」という確信を持つことができて、不安が消えました。「草刈さんにはウケたよ！」ということが自信になってふくまるを演じることができました。草刈さんは本当に優しくて心の大きな方ですね。

― 実写ならではの見どころや面白さはどんなところでしょうか？

実写ではパペットですが、動きも本当にリアリティーがあるんです。ふくまるの心の中を深く表現するには、本当の動物では出来ないこともあると思うので。実際、僕も声を当ててみて、表情もちゃんと変わりますし、パペットのプロの方の動きも感情と本当にリンクしていたので、動物の気持ちというのをすごくわかりやすく表現しつつ、でもどこか夢のあるような「うちの子もこう思っていてほしいな」みたいに思える実写になっていると思います。

― 動物をよく知っている方がふくまるを動かしているのでしょうか？

某有名子供番組を担当していたチームがやってくださっているとお聞きして、僕も「凄いですね！！」って言っちゃいました。リアリティーのある細かい動きなので、とてもご苦労されていると思いますが、さすがプロの方たちだなと。動物ということも、キャラクターということも忘れずに、だけど伝わりやすく、人間にも近いような何か通ずるものを醸し出しているので、本当に凄いなと思っています。

― 今回のドラマはとてもハートフルで癒される作品だと思いますが、神木さんが最近ほっこりと癒されたエピソードはありますか？

姪が「大丈夫？体調崩してない？」と連絡くれたことですね。「あー、気づいてもらえてるんだな」と。中学1年でちょっと、口が悪くて生意気なんですけど（笑）。僕には年下の兄弟がいないので年下とどう接していいかわからなくて、昔から子ども扱いはしてないんです。彼女が口悪いことを言うと、『それ、社会に出た時に君が困るんだよ』って言って甘やかすことがなかったので、どちらかというと（自分のことを）好きじゃないんだろうなと思っていたんです。でも、ことあるごとに「りゅう大丈夫？」とか「地震大きいのあったけど大丈夫？」「仕事忙しいの？」とか心配してくれて、凄くいい奴なんです（笑）。いい子ではなくていい奴ね（笑）。心に刺さって嬉しいんです。僕も「おー、サンキューな！」って返して･･･ほっこりしています。

― おじさまとふくまるの周りの人々も個性豊かなキャラクターが揃いました。本作の中で神木さんが魅力的だなと思う人がいたら教えてください。

僕は小林さんが好きです。ふくまる的には「おい！小林！」って言っちゃうんですが、小林さんは本当に素敵だなと思います。（神田の）幼馴染としてすごく理想的な関係だと思いますし、お互い踏み入れない部分はある。だけど、どう自分が彼を支えるかをちゃんと考えている凄く優しい方で、ふくまるにも「しつこいよ！」「またお前か！」とか言われるくらい図々しくて厚かましいキャラクターではあるんですが、やっぱりおじさまの一番の保護者でもあるんだなって思います。表ではおちゃらけいて笑っていて「馬鹿だな、お前」うるさいな」と素で言ってる半面、場の雰囲気が和んだらいいなという想いを込めて言っているんだろうなと感じます。ちゃんとおじさまのことを考えてくれている魅力的なキャラクターで毎回感動しますね。

― ふくまるのこともちゃんと認めてくれていますね。

そうなんです。（ふくまるを）ペットとして見ていないんですね。友達というか、おじさまの大事なものは俺の大事なものという思いが伝わってきます。

― ところで、神木さんご自身が、動物に癒されることはありますか？

あります！ 猫もありますが、僕はフクロウが好きなんです。ミミズクの動画をYouTubeで見ています。超可愛くて！ 飼い主さんに懐いて呼ぶとちゃんと来るんです。その姿が本当に可愛くて見ています。ペットを飼いたい気持ちもありますが、色々な責任も出てきますので今は我慢しています。

ドラマ Paravi「おじさまと猫」
【放送局】 テレビ東京、テレビ大阪
【放送日時】毎週水曜深夜0時58分～1時28分
※BS テレ東、テレビ愛知でも放送予定

【配信】 動画配信サービス「Paravi」で夜9時より独占先行配信中
【主演】 草刈正雄
【声の出演】 神木隆之介
【出演】 小関裕太、武田玲奈、平山浩行、高橋ひとみ、升毅
【脚本】 ふじきみつ彦、伊達さん（大人のカフェ）
【監督】 椿本慶次郎、副島正寛
【オープニングテーマ】 吉澤嘉代子「刺繍」（ビクターエンタテインメント）
【エンディングテーマ】 阿部真央「ふたりで居れば」（ポニーキャニオン）
【チーフプロデューサー】 山鹿達也（テレビ東京）
【プロデューサー】 濱谷晃一(テレビ東京)、田中智子(テレビ東京) 櫻井雄一(ソケット)、山邊博文(ソケット)
【制作】 テレビ東京、ソケット
【製作著作】 「おじさまと猫」製作委員会
【原作】 桜井海『おじさまと猫』（掲載 ガンガン pixiv／月刊「少年ガンガン」スクウェア・エニックス刊）

【公式 HP】 https://www.tv-tokyo.co.jp/ozineko/
【公式Twitter】
ドラマ Paravi「おじさまと猫」公式 Twitter
@tx_ozineko https://twitter.com/tx_ozineko
原作「おじさまと猫」公式 Twitter
@ozisamatoneko https://twitter.com/ozisamatoneko
【公式Instagram】
ドラマ Paravi「おじさまと猫」公式 Instagram
＠tx_ozineko https://twitter.com/tx_ozineko

【Paravi】 https://www.paravi.jp
国内ドラマのアーカイブ数、日本最大級の動画配信サービス。
人気バラエティやアニメ、ビジネス、映画、スポーツ、海外作品、音楽、さらには LIVE 配信など豊富なラインアップがいつでも楽しめる！月額 1,017 円(税込)で見放題の Paravi ベーシックプランの他、コンテンツ毎に購入できるレンタル作品も視聴可能。Paravi ベーシックプランは初回登録から 2 週間無料。