栗山千明主演のＢＳテレ東 土曜ドラマ９「サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻」が、待望の続編として3月7日(土)に特別篇、4月11日（土）より連続ドラマの新シリーズ「Season2」として放送スタートする！
本作は佐藤青南の同名小説を原作に、行動心理学で嘘を見抜く女刑事・楯岡絵麻が、数々の事件を解決していく異色のミステリードラマ。取調室で、人が嘘をつく瞬間に0.2秒間だけ現れる“マイクロジェスチャー”を見逃さない楯岡絵麻を演じるのは、栗山千明。
取調室での息詰まる心理戦･･･。今回、栗山さんにインタビューを遂行。昨今の刑事ドラマとは一線を画した本作の見どころや新シリーズへの意気込みを語ってくれた。
― マイクロジェスチャーを読み取る特殊能力や、本音を引き出すためのキャバクラトークなど、ギャップがあるキャラクターを含め、好評を博したSeason1ですが、本作の魅力は何だと思いますか？
行動心理学に興味があっても、ちょっと難しそうと感じている方が多いと思いますが、このドラマではそれをとても分かりやすく描いています。キャバクラトークをして婚活を頑張っている30代で、一見仕事ができそうにない女子が刑事として活躍するというところが、これまでの刑事ドラマにはない新しい要素かと。1話完結で見やすいですし、取り調べ室での容疑者と楯岡絵麻とのバトルが見どころですが、相棒のとのコミカルなやり取りも面白いです。
― ドラマで学ばれた行動心理学が私生活で生かされていることはありますか？
それが全然分からないんです(笑)。私生活で人を疑って見ていないですしね。楯岡絵麻を通して知識としては勉強になっているんですが、0.2秒のちょっとした条件反射が分かるということは、なかなかできないこと。改めて、絵麻って凄いなと思います。
― 特に印象に残っているバトルはありますか？
毎回、被疑者の職種も様々で、どういうバトルになるのか、皆さん楽しみしてくださっています。女優さん、占い師、弁護士、そしてサイコパスもいて･･･、私はシーズン1では女性同士のバトルが面白かったです。最終回のサイコパスと楯岡絵麻の戦いがとても印象的でした。
― 楯岡絵麻を演じる上で心がけていることはありますか？
絵麻は“閻魔（えんま）さま”と呼ばれているんです。泣き落としのタイプではなく、絶対的正義ではないというか、悪を悪として切り捨てるような怖さがあります。情報を聞き出すために、相手に優しくすることはあっても同情はしないんです。なので、あまり優しくなりすぎないように気をつけています。
前回からプロデューサーや監督とたくさん話し合って、絵麻像を共有していたので、ぶれることなくキャラターを固めていくことができました。「Season2」の前に放送される「特別篇 悪魔の学問」では、楯岡絵麻の過去を垣間見ることができます。そこで絵麻のルーツが掘り下げられるのですが、何年か前の姿で年齢も違う絵麻を演じたことによって、「Season2」で少し気分が変わった感じがしています。前回と同じ感覚で演じているつもりですが、キャラクターがより深まったような気がします。
― 特別篇の「悪魔の学問」について、もう少し内容をお聞かせいただけますか？
今まで絵麻が取り調べをするにあたり、「なだめ行動」や「マイクロジェスチャー」という心理行動を読む側だったのですが、今度は読まれる側になったり、心理行動が分かる者同士の対決になっています。
― 「Season 2」の撮影現場の雰囲気はいかがですか？
前作のスタッフの方が多いので、私も撮影に入る前からとても安心していました。同士が再び結集した感覚で、団結力は一段と強くなっていると思います。
― 絵麻のファッションがとてもステキで、楽しみにされていた方も多いと思います。今回も期待していいですか？
今回も凄いですよ～！ 私自身も楽しんで着させていただいていますが、衣装スタッフさんもどんどん凝った奇抜なものを提案してくださっています(笑)。「わ～、ステキ！」と思っていただけるような洋服が多いですよ。フィッティングにも時間をかけて、皆で悩んで決めていきました。スペシャルで登場する過去の絵麻は、ファッションも風貌も全然違うので、ぜひ注目してください。
― 「Season 2」からは相棒が白洲迅さんに代わって馬場徹さんが登場されます。馬場さんとの共演はいかがですか？
白洲さん演じる西野とはまた違う面白みがあるんです。白洲さんとの共演も楽しかったのですが、馬場さんもとてもいいリアクションをしてくださるので、怒りがいがあるというか、こき使いやすい感じで･･･楽しく演じさせていただいております(笑)。馬場さんはレギュラーの出演者として今回から参加になるのですが、全然違和感なく現場に馴染んでいて、場を和ませていただいています。顔芸も、白洲さんに負けてないですよ！(笑)。
― 行動心理学から、馬場さんを読み解くと？
お会いしてまだ日が浅いので行動心理学というより私の印象ですが、馬場さん演じる東野浩介は田舎から出てきた設定なので、悪いことを知らない、ピュアで心優しく穏やかな方という印象があります。私の心のオアシスです(笑)。
― 久しぶりにレギュラーキャストの皆さんと再会されていかがでしたか？
宇梶さんは、よりエンジンがかかっている感じがします(笑)。とても楽しんでいらして、「そこまでやってくれるの？」というくらいふざけるし、シリアスな場面はきっちりと決めてくださいます。約1年ぶりに皆さん揃ってお会いして、いよいよ（Season2が）始まる！という気持ちになりました。
―「Season 2」が始まるということで、今考えることは？
Season1の時は、とてもハードな撮影であまり余裕がなかったんです。それを乗り越えての今回のSeason 2なので、もう少し余裕を持って最後まで楽しんでやり終えたいなと思っています。
― セリフ量の多さには慣れましたか？
慣れはしないです(笑)。でも、これまで何ヶ月ももの凄い量のセリフを覚えていくという経験がなかったのですが、やっとペース配分や覚え方を習得できてきたかな。そういう意味では前回よりも計画的にスケジュールを立てやすくなったかもしれません。
― スタイルも良くて、エレガントな栗山さんですが、プライベートではどんなスタイルですか？
楽な格好ばっかりです(笑)。ファッションは好きなんですが、冬なら温かい洋服というように、機能性重視ですね。もちろん、食事に出かけるときはキチンとした格好をしていきますが、撮影現場の時は楽なのが一番です。
― 意外に男っぽいんですね。
意外ですか？(笑)。周りのスタッフさんたちには「おっさん」って言われているんですよ(笑)。
― 前作からご覧になっている方はもちろん、「特別篇」、「Season2」からご覧になる方もいらっしゃると思います。最後に、これからご覧になる皆さんにメッセージをお願いします。
1話完結になっていて、各回に絵麻の説明も入りますので、前シリーズをご覧になっていない方にも楽しんでいただける作品になっています。コミカルな部分もあり、ファッションもありと、「サイレント・ヴォイス」ならではの新しい刑事ドラマです。途中からご覧になって気に入っていただけたら、きっとシーズン1も観たくなるかも。あと、行動心理学を知るきっかけにもなると思います。ぜひ、ご覧ください。
【栗山千明（くりやま・ちあき）】プロフィール
’84年10月10日生まれ。天秤座、A型。ドラマ、映画、舞台など幅広く活躍。最近の出演作はドラマ『遺留捜査』(’19年ほか)、映画『チワワちゃん』(’19年)など。主演映画『種まく旅人～華蓮のかがやき～』が今夏に公開予定。
インタビュー撮影：ナカムラヨシノーブ
【番組名・放送日時】
◆ＢＳテレ東 開局20周年特別企画
土曜ドラマ9 「サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻 特別篇 悪魔の学問」
3月7日（土）夜9時～夜10時49分
【出演】 栗山千明、白洲 迅、宇梶剛士、野村修一、椎名香奈江、石黒 賢
◆ＢＳテレ東 開局20周年特別企画
土曜ドラマ9 「サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻 Season2」
4月11日（土）スタート 毎週土曜夜9時～夜9時55分
【放送局】ＢＳテレ東（ＢＳ⑦ｃｈ）/ＢＳテレ東４Ｋ（４Ｋ⑦ｃｈ） ※ピュア４Ｋでご覧いただけます
【出演】栗山千明、馬場 徹、野村修一、椎名香奈江、宇梶剛士
【原作】佐藤青南 「行動心理捜査官・楯岡絵麻シリーズ」(宝島社『このミステリーがすごい！』大賞シリーズ)
【脚本】ブラジリィー・アン・山田/大浦光太/本田隆朗
【プロデューサー】森田昇(ＢＳテレ東)/岩田祐二(共同テレビ)/山内大典(共同テレビ)
【制作】ＢＳテレ東/共同テレビ
【制作著作】「サイレント・ヴォイス」製作委員会2020
公式サイト：https://www.bs-tvtokyo.co.jp/silentvoice/
【衣装クレジット】
KOH’S LICK CURRO
STELLAR HOLLYWOOD
