Open Close

荒木飛羽&曽野舜太&藤本洸大「みんな、悩みや葛藤はある。皆さんの心に寄り添う作品になれば」ドラマ『スメルズ ライク グリーン スピリット』インタビュー! !

Fix_018

永井 三郎原作の金字塔・人気漫画『スメルズ ライク グリーン スピリット』を原作に、 10 年以上の時を経て実写ドラマ化され、現在絶賛放送中!
本作は、閉鎖的な平成のド田舎を舞台に、自分のアイデンティティに目覚め、彼を取り巻く少年たちが織り成すひと夏の淡い青春ストーリー。“髪が長い”という理由で、同級生からいじめられている主人公・三島フトシ役を荒木飛羽、“本当の自分”を隠して、学校生活を送っている桐野マコト役を曽野舜太、バスケ部でクラスのムードメーカー夢野太郎役を藤本洸大、どこか訳アリな様子もうかがえる都会から閉鎖的なド田舎に転任してきた社会科教師・柳田役を阿部顕嵐が熱演している。

このたび、アステージでは荒木飛羽さん、曽野舜太さん、藤本洸大にインタビューを遂行! それぞれも悩みながら、役と真摯に向き合った彼らに話を聞くことができた。

― これまでの青春ドラマとは少しテイストが違う作品になっていると思いますが、本作の出演が決まったときのお気持ちをお聞かせいただけますか?

曽野舜太(以下、曽野):原作の漫画の表紙を見て、キラキラした青春物語なのかな?と思いながら読んでみたら、全然違いました・・・。キュンキュンという感じより、人間ドラマが詳しく書かれていて、とても読み応えがありました。読み終えてから、ハッと“これを僕が演じるんだと思い、期待に応えたいという気持ちでいっぱいになりました。

荒木飛羽(以下、荒木):最初に原作を読んだとき、三島のビジュアルを含めて、なんとも言葉に表せないような気持ちになりました。感動という単純なものではなくて、色々な感情が混ざりすぎて、その気持ちをどう表現したらいいかわからなくなって。ナンパされるくらい可愛い男の子を僕が演じることができるのかな?と不安になりましたが、とにかく自分が感じた三島を素直に演じようと思って頑張りました。

藤本洸大(以下、藤本):僕はオーディションで出演が決まりました。ちょうど大学に行っているときに、マネージャーさんから合格を聞いたんですが、すごく嬉しくて、ガッツポーズをしたら滑って転びました(笑)。それぞれが悩んでいること、その悩みにどう向き合っていくか、というとても素敵な話で。最後こうなるのか・・・と、凄く読み応えがありました。僕がオーディションで選ばれた理由は、一番声が大きくて天然ぽかったかららしいです(笑)。サッカーを10数年やってきて出していた声量とエネルギーを全部役にぶつけて、精一杯尽くして皆さんの足を引っ張らないように頑張ろうと覚悟を決めて臨みました。

Fix_037

Fix_039

― 今はLGBTQsもありますし、セクシュアル・マイノリティの方にも理解を示すようになっていますが、このドラマは平成の田舎での出来事です。演じるうえで特に難しいと思ったことはありましたか?

曽野:僕が演じる桐野は、心が女の子で男の子に好意を持つキャラクターです。僕自身が男の子に恋する気持ちを持ったことがないと思っていたのですが、そこは核になる部分なので、その気持ちが分からないと桐野を演じられないなと悩んでいたんです。でも、アーティスト活動をしている中で(M!LKの)メンバーのことが好きで、それは「LIKE」というより「LOVE」に近いものなんじゃないかなと気が付いて。それで桐野の気持ちを理解し演じることができました。表に出すことに違いがあっても、内の中にあるものは一緒だなという感じです。

荒木:三島は、桐野や柳田先生、夢野、そして藤井さんに対してそれぞれ違う感情を持って、違う葛藤をします。自分が好きなことを好きだと言えないことって、相当辛いことだと思います。桐野と打ち解けるまでは誰にも相談できないし、悩みを打ち明けられない。僕だったら逃げたくなるくらいのことなのに、三島は自分の心の拠り所を見つけて強くいることができる。こんなに強い三島の心情をどう演じたらいいんだろうかと悩みました。

藤本:夢野はリアクションが大きいんです。三島と絡むときの表情も、動揺したり焦ったりする感情をもっと表現できるんじゃないかと考えながら演じましたし、監督とモニターを見ながら話し合ってキャラクターを作っていきました。真っ直ぐで楽観的で明るい夢野が悩んだ時にどういう顔をするのか、あと家族と接するときはどういうテンションなのか、どんな表情をするのかを凄く考えました。

Fix_028_re

Fix_029_re

― 地方でオールロケの撮影でしたが、現場の様子はいかがでしたか?

藤本:自然がいっぱいで、ずっと景色を眺めていました。空き時間にボーっと外の景色を見ていました。空気も凄く澄んでいてとても気持ちが良かったです。

曽野:日帰りで都内と行き来できる距離でしたが、基本的には泊まり込みで撮影していました。真夏にクーラ―もないところでの撮影は暑くて少し大変でしたが、合宿みたいで楽しかったです。僕は寝るとき以外、朝から晩までずっと飛羽と一緒でした。

荒木:そうだね。寝ている以外一緒だったね。

藤本:合間はみんなで賑やかに楽しく話していましたが、集中するときはみんな集中していました。飛羽くんが大事なシーンのセリフの練習をしていたり、曽野さんは僕との掛け合いがあるシーンで「セリフ合わせする?」と声をかけてくださったり。オンオフがしっかりしていましたね。

荒木:曽野さんとはカメラが回る直前までふざけていることもありました。でも、それは前日に曽野さんとセリフ合わせをしていたという安心感もあったからだと思います。本番前こそリラックスした方がいいですしね(笑)。

Fix_032

Fix_033

― どんなことで盛り上がっていたのですか?

荒木:本当にしょうもないことで盛り上がっていたよね。
曽野:その場のノリで。バスケットボールがあれば、そのボールで遊んだり。
藤本:ふざけ過ぎてスタッフさんに怒られたりね(笑)。
曽野:川にも入ったよね。

― 見どころはたくさんありますが、中でも特にお気に入りのシーンはどこですか?

曽野:僕は桐野家の場面です。お母さんと話すシーンがあるのですが、それぞれが葛藤を抱えていて、お母さんの演技に引き込まれます。

荒木:僕は桐野と2人のシーンが好きです。特に屋上のシーンですね。三島が一番楽しそうだし、色々な感情をぶちまけていて、桐野と2人だけの屋上という特別感があって一番のお気に入りで、思い出があります。

藤本:僕は夢野家です。本当に好き。夕方から夜にかけて撮影したのですが、そのときに初めてお母さん役の方とお会いしたんです。この短い時間にここまで家族になれるのかというくらい濃い時間でした。凄く温かいシーンなので、ぜひ観てほしいです。

Fix_006

― それでは、ご自身が感じるこの作品の魅力を教えてください。

曽野:この作品では、それぞれが人を愛していく過程で葛藤があったり、いろんな感情が沸き起こります。狭いコミュニケーションの閉塞感の中で、その関係性に苦しみながら、自分の道に覚悟を決めて歩んでいく姿を描いているところが魅力だと思います。

荒木:僕らは三島たちの日常を切り取って、それを大事に撮影してきました。三島たちが特別だということではなく、学生のひと夏の一部を切り取っただけなので、同年代の学生の方々には、三島の悩みや桐野の葛藤など、共感できる部分がきっとあると思います。僕の母もこの原作を読んで「感動した」と言っていたので、親世代の皆さんには子供にはわからないような感情がきっとあると思うので、幅広い世代の方々の心に寄り添うような作品になっていると思います。

藤本:ドラマをご覧になっている皆さんにも、大きい小さいにかかわらず悩みを抱えている人はいると思いますが、それぞれが色んな悩みがあって、それは特別なことでないことを分かってほしいです。その悩みに向かってみんな葛藤して、戦ったり戦わなかったり・・・いろんな可能性があるのが人間なんだということを教えてくれるような作品じゃないかなと思います。なので、このドラマを観て、“素の自分でいいんだ”と思ってもらえたら嬉しいです。

【荒木飛羽(Towa Araki)】
2005年9月28日生まれ、茨城県出身。2014 年に俳優デビュー。子役時代には数々の人気俳優の幼少期役を演じ、ドラマ『あなたの番です』( 19/日本テレビ) で狂気的な少年・榎本総一役で注目を集めた。2022 年にはMBS ドラマ特区『少年のアビス』で連続ドラマ初主演を果たし、Netflix オリジナルドラマ『First Love 初恋』で野口也英(満島ひかり)の長男・綴役を演じ、近年の主な出演作にドラマ『ばらかもん』(23/フジテレビ)、映画『あのコはだぁれ⁉』(24/松竹)など、話題作への出演が続いている。

【曽野舜太(Syunta Sono)】
2002年5月3 日生まれ。三重県出身。俳優としてドラマ『コスメティック・プレイラバー』(24/ フジテレビ)、『佐原先生と土岐くん』(23/ MBS)、現在放送中の『神様のサイコロ』(24/BS日テレ他)などに出演。 2022 年には日本テレビZIP! 『ベラベラENGLISH 星星the Teacher 』レギュラーに抜擢され、朝の顔としても注目を集めている。また5人組ダンスボーカルユニット「M!LK」としても活動中。10周年を迎える本年は『10th Anniversary M!LK ARENA TOUR 2024「I CAN DRINK!」』を開催!

【藤本洸大(Kodai Fujimoto)】
2005年10月6日生まれ。兵庫県出身。第35 回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストにおいてグランプリを獲得して、芸能活動をスタート。2024年3月公開の映画『恋わずらいのエリー』(松竹)で映画初出演し、俳優デビューを果たす。その後、ドラマ「磯部磯兵衛物語〜浮世はつらいよ〜」(WOWOW)でドラマ初出演。本作が地上波連続ドラマ初出演となる。

「スメルズ ライク グリーン スピリット」メインビジュアル

MBSドラマフィル枠『スメルズ ライク グリーン スピリット』
<ドラマ全体 あらすじ>
平成のド田舎の男子学生・三島フトシ(荒木飛羽)は、髪が長く、なよなよしているという理由から、バスケットボール部に所属するクラスメイト・桐野マコト(曽野舜太)率いるグループにイジメを受けている。
しかし三島は抵抗するすべもなく、隠れて口紅を塗ったり、女性ものの服を着たり、“カワイイ自分に変身する”という日課が心のよりどころになっていた。
そんなある日、三島が屋上にいると、以前なくした口紅を桐野が自らの唇に塗ろうとしていることを目撃し…。

“本当の自分”を隠して学校生活をおくる桐野、“なぜか”三島に強く当たるイジメグループの一人・夢野太郎(藤本洸大)、“やたら”三島を気に掛ける新任の社会科教諭・柳田(阿部顕嵐)。自分のアイデンティティに目覚める三島の存在をきっかけに、桐野・夢野・柳田の“秘めたる感情”が徐々に明かされていく。
この世界のどこかで“本当の自分”でいられる場所を求めた彼らのひと夏の淡い青春物語、ここに開幕——。

MBS ドラマフィル枠 『スメルズ ライク グリーン スピリット』毎週木曜 25:29~放送中!
<放送>
■MBS : 毎週木曜 25:29~
■テレビ神奈川 : 毎週木曜 25:00〜
■テレビ埼⽟ : 毎週月曜 24:00~
■群⾺テレビ : 毎週火曜 24:30~
■とちぎテレビ : 毎週水曜 25:00~
■チバテレ : 毎週木曜 23:00~
<配信>
★MBS 放送後から「TVer」「MBS 動画イズム」にて最新話無料配信
★FOD にて独占見放題配信

原作:永井 三郎
(コミックBe「スメルズ ライク グリーン スピリット」/ふゅーじょんぷろだくと 刊)
出演:荒木飛羽
曽野舜太 藤本洸大
片田陽依 金井美樹 富岡晃一郎 池田有希子 鳥居みゆき 宮下今日子
市川しんぺー 西原誠吾 千代田信一 加治将樹
荻野友里 黒沢あすか / 酒井若菜
阿部顕嵐

監督:澤田育子
脚本:新井友香
制作プロダクション:スタジオブルー
製作:「スメルズ ライク グリーン スピリット」製作委員会・MBS

<公式SNS>
ドラマ公式X(旧:Twitter):@dramaphil_mbs
https://x.com/dramaphil_mbs
ドラマ公式Instagram: @dramaphil_mbs
https://www.instagram.com/dramaphil_mbs/
MBSドラマ公式TikTok:@drama_mbs
https://www.tiktok.com/@drama_mbs

<公式ハッシュタグ>
#スメルズライクグリーンスピリット
#ドラマフィル #SLGS

<ドラマ公式HP>
https://www.mbs.jp/slgs/

ヘア・メイク:反田やよい(荒木飛羽)/中島愛貴(曽野舜太)/粕谷ゆーすけ(藤本洸大)

撮影:松林満美

★荒木飛羽さん&曽野舜太さん&藤本洸大さん 直筆サイン付きチェキプレゼント!★
応募はこちらから

Fix_047_re