TBSテレビ60周年特別企画ドラマ『天皇の料理番』と文部科学省「官民協働海外支援制度 トビタテ!留学JAPAN」のタイアップによる留学応援トークイベントが、4月20日、東京・四谷の上智大学にて開催され、俳優の鈴木亮平が登壇した。鈴木は、自らの留学体験を振り返りながら、学生たちに留学体験の意義や体験の活かし方について語った。
高校一年生の時に、アメリカ・オクラホマ州に1年間交換留学を体験した鈴木。留学を決意したきっかけを、「中学生の時オーストラリアに行き、サマーキャンプでアメリカの女の子に恋をしたからです(笑)」と明かした。「不純な動機ですよ」と笑いながらも、「英語は2~3割しか分からない状態で会話に苦労し、引っ込み思案になって、“クールな留学生”と思われていました。本当の自分と違うので戸惑いました」と苦笑い。
それでも、「言葉が話せなくても、コミュニケーションを取ることが何よりも大事。僕も今でも、言葉が通じないところに行ってみたいという願望がありますよ」と続け、「留学先ではドイツ人の女の子を好きになり、ドイツ語の勉強を一生懸命しました(笑)。言葉の上達の秘訣は、好奇心です」とニッコリ。
学生からの質問にも気さくに答え、「せっかく留学しても、挫折感しか味わえずに帰ってくる留学生がいると聞いたんですが・・・」と投げかけられると、「留学していなければ、挫折さえできなかったんじゃないかな? 何もできなかったと思っても、それはその後の自分のために必ず活かすことができる。自分と向き合い、どう活かせるかが大切」と力説。
「僕も留学するとき、ハリウッド映画のような高校生活を送ると思っていたんです。でも・・・ホストファミリーが厳しくて週末のパーティにも行かせてもらえないし、牧場で牛の去勢をしたり、タランチュラと戯れたりしていましたから。でも、留学していなければそんな経験できなかったからね」と笑顔で振り返った。
「留学が今の仕事に役立っていますか?」と問われると、「世界を意識するようになった」とし、「今回のドラマの役づくりで20キロ痩せましたが、監督からは『10キロ痩せて』とだけ言われたんです。でも、映画『マシニスト』で凄い減量をしたクリスチャン・ベールに負けたくない!と思って。外国人とか日本人であるとかは関係なく、同じ土俵で闘いたいし闘えると思うのは、留学を経験したからこそだと思います」と答えた。
最後は英語でスピーチし、「日本人やアジア人男性のイメージを変えたい。イチローさんや渡辺謙さん、三船敏郎さんのように、日本にはこんな魅力的な男性がいるんだと言われるようになりたいですね」と、自身の今後のビジョンを伝えた。
ドラマは、激動の明治時代、一人の田舎の青年が一口のカツレツをきっかけに料理を夢みて上京し、フランス・パリに料理修行へ赴き、そしてついには天皇の調理番を勤め上げるまでに成長していく姿を描いたもの。鈴木は主人公・秋山篤蔵の兄、周太郎役を務める。病のため弁護士の夢を断念した悲劇の男を演じるため、体重を20キロ落とした。しかし、この日の鈴木は少しふっくらしているように見える。「76キロから減量して56キロだったのが10日前です。今、76キロあります。どうですか?このリバウンド。みなさんは絶対に真似しないでくださいね」と、学生たちに呼びかけ驚かせていた。
★TBSテレビ60周年特別企画 日曜劇場 『天皇の料理番』
4月26日(日)よりTBS系で毎週日曜夜9時~放送(初回2時間スペシャル)
公式サイト:http://www.tbs.co.jp/tenno_no_ryoriban/
★文部科学省「官民協働海外支援制度 トビタテ!留学JAPAN」
http://www.tobitate.mext.go.jp/