今もっとも注目を集めている気鋭の作家・薬丸岳のデビュー作、
第51回江戸川乱歩賞を受賞した話題作で問題作の「天使のナイフ」が、
日曜の連続ドラマWで2月に登場!
14歳未満の殺人犯は刑法に保護され刑事責任能力は問われない。一方、被害者やその遺族は実名も顔写真もプライバシーも晒される。このような事件が身内で起きた時、犯人を赦すことができるのか。もし、自分の子供が加害者になってしまったなら更生させられるのか……。そんな両者の視点に立って描き、真の更生、贖罪について視聴者に是非を問う。謎を解きながらこの社会問題を考え、全ての人物が新事実に幾度も直面する驚愕のミステリーへと誘ってゆく!
妻を少年たちに殺害された主人公を演じるのは、連続ドラマWに初出演で初主演の小出恵介。少年法の壁にぶつかり、怒りと悲しみを社会にぶつける難しい役どころに挑む。また、話題作や人気作には欠かせない存在の役者陣、倉科カナ、
若村麻由美、手塚とおる、和田正人、千葉雄大。次世代を担うフレッシュな役者陣に、藤本泉、町田啓太、村上虹郎、北村匠海、清水尋也がそれぞれ熱演する。乞うご期待!
【STORY】
4歳の娘と2人で暮らしているカフェの店長・桧山(小出)の妻(藤本)は、13歳の少年たち(村上、北村、清水)に殺害された。彼等は年齢から刑事責任能力を問われず、 少年法によって保護された。一方、被害者遺族の桧山や妻の母(若村)は、マスコミに追われ、生活の全てを白日の下に晒された。
4年が経ち、桧山は保育士で妻の友人(倉科)や店員(千葉)の警告を無視して、社会に復帰した少年たちの「更生」の結果と、「現状」を人知れず調べ始める。だが、その 直後から少年たちが次々と命を狙われて行く。そこへ刑事たち(手塚、町田)が訪ねてくる。妻の犯人発覚後にマスコミの前で、「国家が罰せないのなら、自分が犯人を殺してやりたい!」と発言した桧山は、第一容疑者にされていたのだ。警察や人権派弁護士、ジャーナリストからの攻撃に追われながらも少年たちの真相を探るため奔走する桧 山。次第に少年法の裏に隠されていた真実が牙を剝き出す!
出演: 小出恵介、倉科カナ、藤本泉、千葉雄大、町田啓太、
村上虹郎、北村匠海、清水尋也/和田正人、手塚とおる、若村麻由美 (第1弾発表)
原作: 薬丸 岳「天使のナイフ」講談社文庫刊(「ハードラック」「悪党」「刑事のまなざし」)
脚本: 尾西兼一(「臨場」「遺留捜査」「腕におぼえあり」)
プロデュース: 喜多麗子(「連続ドラマW ソドムの林檎~ロトを殺した娘たち」「眠れる森」「恋人よ」)
演出: 永山耕三(「それでも、生きてゆく」「ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~」「ひとつ屋根の下」)
製作著作: WOWOW
番組公式HP:http://www.wowow.co.jp/dramaw/tenshi/
■主演・小出恵介さんコメント
意気込み及び役を通して表現したいこと
自分の見解はともかく、正誤を判断し難い法律というものを照らす作品に関わることは初めてなので、とても楽しみにしています。少年法、少年犯罪、援助交際、贖罪。大いなる罪と法の渦の世界にただ巻き込まれ、目撃する人物を通して、自分も何かを感じたいと思います。
視聴者の皆様へメッセージ
監督はじめ、制作チームの力の結集を、是非ご覧になっていただければと思います。
■原作者・薬丸岳さんコメント
江戸川乱歩賞を受賞したデビュー作が映像化される率直なお気持ち
今までに「悪党」と「刑事のまなざし」という作品がドラマになりましたが、処女作でありデビュー作である「天使のナイフ」が十年の時を経て映像化していただけることに、特に感慨深い思いを抱いています。少年法という極めてデリケートで難しい問題に真正面から切り込んだ作品なので映像化は難しいだろうと思っていましたが……果敢に映像化に挑まれたスタッフとキャストの皆さんに心からエールを送ります。
本作のテーマを題材にして、一番伝えたかったこと
『犯した罪はどうやったら償えるのか』ということと、一組の若い夫婦の愛と絆です。
視聴者の皆様へメッセージ
少年法という難しい問題を題材にしていますが、ミステリー性に富んだエンターテイメントです。とにかくハラハラドキドキしながらドラマを楽しんでいただいて、観終わった後に、この作品に携わったみんなが伝えたかった大切なことが視聴者の皆さんの心に届くことを願っています。ぼくも一視聴者としてドラマを楽しみにしています。
<プロフィール>
1969年兵庫県明石市生まれ。駒澤大学高等学校卒業。
2005年、初めて執筆した小説「天使のナイフ」で第51回江戸川乱歩賞を受賞。その他の著書に、「闇の底」「虚夢」「悪党」「刑事のまなざし」「ハードラック」「死命」「逃走」「友罪」「その鏡は嘘をつく」がある。