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福士蒼汰、20代最後に叶えた夢! 「今後も海外作品に挑戦したい」と意欲! Huluオリジナル「THE HEAD」Season2 インタビュー!

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エミー賞を受賞した世界的ヒットドラマ「HOMELAND/ホームランド」のエグゼクティブ・プロデューサーを務めたラン・テレム製作総指揮のもと、世界各国を代表する俳優陣が結集した大型国際連続ドラマ、Huluオリジナル「THE HEAD」。2020年6月から世界で放送・配信されたSeason1では、南極の科学研究基地を舞台に、惨殺事件の真相に迫る“震撼の極限心理サバイバル・スリラー”を展開し、視聴者や批評家からも称賛され、放送・配信国が公開当初の3倍となる世界90の国と地域に拡大するなど好評を博した。

そして、待望の最新作Season2がHuluにて独占配信中!
Season2の舞台は、太平洋に浮かぶ全長150mの巨大貨物船を装った秘密研究基地・アレクサンドリア号。ある日共同研究員のひとりが首<THE HEAD>のない死体として見つかったことをきっかけに、“どこにも逃げ場がない”海のど真ん中で、極限状態に追い詰められる研究員や乗組員たちの心理サバイバルが始まる。

今回Astageでは、本作のメインキャストの一人、優秀なコンピューター・エンジニアのユウト・ナカムラ役を演じた福士蒼汰さんにインタビューを遂行! 念願の海外作品初出演を果たし、唯一の日本人キャストとして挑んだ彼が、海外現場を振り返りながら、さらなる目標を語ってくれた。

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― 今作に出演することとなったきっかけは?

最初にオファーをいただき、その後ホルヘ・ドラド監督やプロデューサーの方々とオンラインでミーティングしました。とても緊張しましたし、本当に僕で大丈夫なのかと不安もありましたが、ユウト役を僕に託してくれたことが嬉しかったですし、覚悟が決まった瞬間でもありました。

― 視聴者の皆さんは、Season 1を超える作品を期待していると思うので、プレッシャーもあったかと思いますが、どのように作品に臨まれましたか?

僕には20代のうちに海外に挑戦したいという夢がありました。それが29歳の年でやっと叶ったので凄く嬉しかったです。それと同時に自分がどこまでできるのか未知数でしたし、英語も独学で勉強してきたので、果たして本当に通用するのかと不安もあってドキドキしていました。でも自分がやりたいことだったので、嬉しい気持ちの方が強かったです。

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― キャストの皆さんは、世界10カ国以上から参加されている俳優さんたちです。皆さんとはどのようにコミュニケーションを取られたのでしょうか?

英語がネイティブの方もいるし、そうではない方もいるんです。ネイティブの方同士の会話はやはりスピードも速いですし、ついていくのが難しいと感じることもありました。
船長・ルノー役のティエリ・ゴダールさんは、フランス人で英語がそれほど得意ではないと仰っていたので、そこで気持ちが通じ合って、お互いアプリを使いながら話していました。ティエリさんは、渡部篤郎さんとフランスの舞台で共演したことがあるそうで、奥様と一緒に日本に来たこともあると聞きました。「僕もパリに行ったことがあるよ」とか、たどたどしくもお互いを知ろうとする感じが楽しかったです。

ー Season1では山下智久さんが出演されていましたが、続くSeason2で同じ日本人として参加することになりました。

Season1は配信直後から観ていました。山下さんにとってもこの作品が海外初挑戦とのことでしたし、それも日本人ひとりで凄いなと思っていました。ストーリーもとても面白くて、恐ろしい展開にハラハラしながら観ていました。まさか、2年後に自分もその船に乗ることになる運命だったとは思いもせず(笑)。とてもやりがいがあると感じていましたし、山下さんからも「いい監督と、いいプロデューサーさんだから、安心してやっていいよ」と言っていただいたので、安心して臨むことができました。

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― 福士さんが演じられたユウト・ナカムラは、天才生物学者アーサー・ワイルド(ジョン・リンチ)の依頼を秘密裏に手伝う役柄ですが、演じられてみていかがでしたか?

ユウトはコンピューターに精通している青年で、ブラック、ホワイトにかかわらず様々な仕事を受けながら大金を稼いで休む、というスタンスのキャラクターです。仕事に対してもライトな性格の持ち主で、サバイバルゲームが好きという趣味もあります。普段からビデオゲームをしている彼が、実際にリアルデスゲームのような環境に追い込まれてしまったらどうなるのかを、監督やアクティングコーチと話しながら作っていきました。

ユウトはロジカルな思考の持ち主なので、誰かが殺されたら、犯人はこういう面があるのかもしれない、こういう理由で可能性があるのはこのメンバーだというように、論理的に考える人だと、演じていて思いました。恐怖で怯えたり、暴力的になったりする登場人物がいる中で、ユウトは常に冷静なんです。

― そんなユウトを演じるうえで特に意識されたことは?

今回、現場で日本と違うかなと感じたことは、キャラクターにリアリティを求めるか、求めないかということです。日本はどちらかというと、リアリティというより少し誇張した分かりやすいお芝居を要求されることもありますが、海外ではリアリティが重要で、全く嘘がないように演じないといけないという難しさがありました。物を探すために部屋を懐中電灯で照らすようなシチュエーションでも、なんとなく照らすのではなく、ちゃんとのぞき込んで確認したり、角度を変えて照らすとか・・・。そういうところは凄く大事にしました。

― ユウトとご自身が似ているところ、似ていないところはありますか?

冷静な部分は僕と似ているかもしれませんが、僕だったら誘われてもこの船には乗らないかな(笑)。その点、ユウトのほうが好奇心があって積極的な人なんだと思います。

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― 日本人俳優だからこそ、日本っぽいことを入れてほしいというような要望はあったのでしょうか?

特別な具体的な要望はありませんでしたが、日本人のアイデンティティとしての表現は僕にしかできないから、自由に入れて構わないと言われていました。なので、パソコンに向かって日本語で独りごとを言ってみたり、感情を出すシーンでは監督から日本語の方がいいんじゃないかと提案を受けて日本語で話しているところもあります。

― 海外作品ということで、演じる上で新鮮に感じたことや苦労したことは?

現地と日本のアクティングコーチと、それぞれセッションをしながら、色々なアプローチの仕方を教えてもらいました。例えば、「誰もいない部屋から鍵を見つけてきてください。警備員役の人がライトを照らして見周りますが、絶対にバレないように」というお題を出していただいて、リアル脱出ゲームのように恐怖を感じたアクティングレッスンを受けました。あまり日本にはないアプローチだったので、おもしろかったです。

同じ題材のレッスンでも、ずっと隠れちゃう人や、アクティブに探してバレちゃう人もいたそうです。僕は安全を取りながら動き回って、変なポーズで隠れたりして(笑)。実際に演じるうえでもこの体験にものすごく助けられましたし、自分を知ることもできていい経験になりました。

― 現場の撮影方法で日本とは違うと思ったところはありましたか?

スタッフがAチーム・Bチームと分かれていました。基本的にAチームが1話から6話の重要なシーンを中心にすべてを撮るのですが、Bチームは細かいシーンや、台本にはないけれど本編で使うかもしれないというエキストラカットを撮っていました。実際に使われていたり、使われていなかったりして。メイクさん、衣装さん、照明さん、音声さんなどのスタッフの方もまったく別で、お互いの撮影スケジュールも知らないんです。日本にはあまりない習慣で面白かったです。

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― 長期間の海外撮影で、最も難しかった瞬間はどんなときでしたか?

やっぱりプライベートの時間にどう馴染むかどうかというところでしょうか。お芝居をするときは問題ないのですが、プライベートになった瞬間にどう振舞うべきかわからなくなってしまって(笑)。同じホテルに泊まっているので、ホテルの中にあるプールやジムを覗くと、誰かしらいるんです。「Sota! Come here!」と誘ってくれるのですが、打ち解けるまでの間は少し困ってしまうことも(笑)最初の1カ月くらいは家族や友達に電話したり、寂しく感じることもありました。ただ、2カ月目に入ってマドリードで撮影するようになった頃から、ようやく慣れてきて、自然に楽しめるようになりました。

― 国際映像コンテンツ見本市「MIPCOM CANNES 2022」に参加されたときは、ジョークを交えた英語で受け答えをされていて、皆さんともとてもフレンドリーに話されていたようですね。

MIPCOMはドラマ撮影から2か月くらい経っていたので、みんな久しぶり!という気持ちでテンション上がっていました。2~3日の短い間でしたが、みんなと食事に行ったり楽しい時間を過ごすことができました。ドラマの撮影の時よりも肩の力を抜いて過ごせていた気がします。

― 今回の経験の中で、コミュニケーションを取ったり、関係性を作るときにこういうことを意識すればいいと気づいたことありますか?

今回は本当に皆さんがとても優しかったのですが、なによりお互いを知ろうとする気持ちが一番大きかったと思います。自分の主張よりも相手にどれだけ話をしてもらうかが、一番大事なコミュニケーション能力であって、自分はその次に聞かれたら答える程度でいい。今回は出身国がみんな違うので「僕の国ではこうだよ」「君の国ではどうやっているの?」といった話をよくしていました。言語は違っても、相手を知ることがいかに重要かと感じました。

― ところで、本作には個性豊かなキャラクターが出てきますが、福士さんがこの先、年を重ねて演じるとしたら、登場人物の誰を演じてみたいですか?

まずはアレックを演じてみたいです。この船の中で一番正義を貫いていて、ヒーロー的な存在なので。チャーリーも演じてみたい。物語を動かす大事なキャラクターです。

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― 5月30日についに30歳を迎えられましたが、20代で最後に夢を叶えられて、30代にはその夢を発展させていかれると思います。30代で何かやりたいことがあったらお聞かせください。

今まで学んできた英語や体作りを、より自分の身になるように継続していくということが第一だと思っています。その上で、もっと海外作品にも挑戦していきたいです。今回の作品が第一歩。第二歩、第三歩と繋げられるように努力を重ねたいと思います。僕が20代のときに海外作品に参加したかった理由の1つとして、後輩たちが僕のような20代の日本生まれ日本育ちでも、努力を惜しまなければ海外に挑戦できるんだと感じてほしいと思ったからです。そうすれば、もっと海外を目指す人が増えていくのではないかと考えていて。それは日本の役者にとってもきっといいことだろうと思ったし、自分がそのパイオニアのひとりになれたらいいなと。日本から海外への道をもっと大きなものにしていくためにも、挑戦し続けることが必要だと思っています。

― 最後にこれから本作をご覧になる皆さんへメッセージをお願いします。

「THE HEAD」Season2の日本語吹替版では、実はユウトの声を僕自身が担当しています。英語版と日本語吹替版の両方を演じさせていただくことは滅多にない機会だと思うので、ぜひ2回楽しんでください!

【福士蒼汰 Sota Fukushi】
1993年5月30日生まれ。東京都出身。
2011年放送の「仮面ライダーフォーゼ」で主演に抜擢され、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」でヒロインの相手役を務め注目を集める。その後もドラマや映画などで活躍。主な出演ドラマに「神様のカルテ」「アバランチ」のほか、NHKドラマ10「大奥」や「弁護士ソドム」など。映画では「曇天に笑う」「BLEACH 死神代行篇」「旅猫リポート」。

撮影:ナカムラヨシノーブ

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Huluオリジナル「THE HEAD」Season2
Huluにて独占配信中(毎週土曜新エピソード追加/全6話)
出演:ジョン・リンチ、キャサリン・オドネリー、ホヴィク・ケウチケリアン、モー・ダンフォード、ジョゼフィン・ネルデン、オリヴィア・モリス、
ショナ・マクヒュー、ノラ・リオス、福士蒼汰ほか
製作総指揮:ラン・テレム
監督:ホルヘ・ドラド
制作:THE MEDIAPRO STUDIO / Hulu Japan
著作権表記:©︎Hulu Japan

★公式サイト:https://www.hulu.jp/static/thehead/
★公式Twitter:@THEHEAD_2020

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