有村架純主演!
有人潜水調査船「しんかい6500」の日本人初となる女性パイロットが、
神秘的な深海の世界に挑む、海洋ロマン溢れるヒューマンドラマをお届けする。
朱野帰子が執筆した同名小説をドラマ化。本作は、海洋科学に関する研究機関、JAMSTEC(海洋研究開発機構)を舞台にした壮大なるヒューマンドラマだ。深海には、未知の生物が存在し、新たな資源が眠っていると考えられている。さらに深海は巨大地震の発生源でもあり、そのメカニズムの解明が求められている。今回JAMSTECの全面協力を得て、2014年に完成25周年を迎えた有人潜水調査船「しんかい6500」をはじめとした潜水船、研究船で撮影を行ない、「リアルな深海世界」「海洋科学技術の最先端」を圧倒的なリアリティで描く。また今年「しんかい6500」に撮影クルーが搭乗し、沖縄本島近海、水深1500mでの撮影を敢行。前代未聞の神秘的でかつ、驚異的な深海の映像美を体感できるのも、このドラマの大きな魅力だ。さらに本ドラマは全編4K収録を行ない、深海の美しさを追求している。なお、放送はフルハイビジョン画質でお送りする。
物語の主人公を演じるのは、連続ドラマ初主演となる有村架純。大ヒットした映画『ビリギャル』の主演を務めるなど、女優として今最も活躍著しい有村が、組織の中で奮闘し、亡き父の遺志を受け継ぎ、深海の謎に命を懸けて臨むパイロット役に挑戦する。
■「有村架純さんコメント」
–今回、深海を題材にした連続ドラマW「海に降る」で、初の連続テレビドラマの主演となります。脚本を読んだ時の感想と意気込みをお願いします。
台本を初めて読んだとき、心臓がドキドキというよりもバクバクしました。「海に降る」という作品は、 海洋研究の世界を描いています。その海洋研究が担っているのは、日本や世界の未来です。
だからこの作品の背負っているテーマは、すごく大きなもので本当に身が引き締まりました。初めての連続ドラマの主演という大役を頂き、不安や戸惑いはありますが、 男社会の厳しい環境の中で立っている深雪のように、 私も甘えることなく、強くたくましく演じられたらと思います。
–視聴者の方へメッセージをお願いします。
このドラマを通して、未来を担っている機関、JAMSTEC のことを沢山知って頂きたい。「自分の夢」や「世界の未来」のような、まだ見ぬ先のみなさんの希望を、改めて見直す機会になってくれたら嬉しいです。 キャスト・スタッフ全員で力を合わせて素晴らしい作品を作っていきます。是非、楽しみにしていて下さい。
■「原作者・朱野帰子氏コメント」
–深海を題材にした「海に降る」がWOWOWで連続ドラマ化となります。映像化が決まった際の気持ちをお願いします。
『海に降る』を書いたのは四年前のことです。デビューしたての新人作家だったこともあり、JAMSTECのみなさんから「映像化したら全面協力するよ」と言っていただくたびに「そうなったらすごいけど、でも、そんな夢みたいなこと実現しないだろうなあ」と思っていました。なので、今回ドラマ化のお話をいただき、しかも撮影は〈しんかい6500〉の実機を使って行われると聞いて、とても嬉しく、感慨深く思っております。
–主人公の天谷深雪を有村架純さんが演じます。キャスティングを聞いた時の感想を教えて下さい。
実はドラマ化のお話をいただいたときから「深雪が有村架純さんだったらいいな……」とだいそれた野望を抱いておりました。愛らしさと、凛々しい雰囲気とが同居している感じが、本物の〈しんかい6500〉の女性コパイロットの方と似ているな、と思っていたからです。なので、有村さんに決まったと伺ったときは心のなかでガッツポーズをとってしまいました。潜航服姿を拝見するのがとても楽しみです。
–視聴者の皆様へメッセージをお願いします。
私が原作で書いたのは震災直後の日本でしたが、ドラマではそこからさらに時間を進めて、海洋科学の最新情報をこれでもか!というほど盛りこんでくださっているようです。なので、深海オタクの私も、放送中はテレビの前に張りついて視聴しようと思っています。数年前に世間を騒がせたダイオウイカたちが棲んでいるところよりも、さらに深い海へ、4Kカメラの鮮明な映像とともに降りていく体験を、みなさまとごいっしょできる日が待ち遠しいです。
■「監督・山本剛義コメント」
–今回、深海を題材にした連続ドラマW「海に降る」の監督が決まった時の感想をお願いします。
先ずは今回この作品を撮るにあたり取材させて頂いたJAMSTECの研究者の方々、パイロット並びに深海6500の運行チームの仕事に対する姿勢や考え方、純粋さに感銘しました。そういった人々を中心に「しんかい6500」や「深海の世界」を視聴者の方々にどう体感してもらうか?今、一番輝いている女優の一人である有村架純さんと脇を固める豪華な俳優陣がどんな化学反応を見せてくれるか僕自身楽しみであり、良い意味で緊張しています。
–ドラマの撮影としては初めて、実際に「しんかい6500」に乗船して撮影を行った感想をお願いします。
4月18日に中部沖縄海溝に潜航させていただきました。深海には光が届かないからこその「気高さ」深海6500が光をあてなければ「光」という存在さえも知らずに一生を終える生物の数々。想像していたよりも多くの命がそこにありました。宇宙ならば宇宙服を着て船外に出れますが深海では絶対に船外に出られない、決して触れることのできない故の「神々しさ」に圧倒されました。
–視聴者の方へ意気込みとメッセージをお願いします。
普段目にすることのない「深海の世界」をこの作品を通じて少しでも体感して頂き、「しんかい6500」に関わる研究者、パイロット、運行チームの人間ドラマをうまく切り取っていきたいと思います。「深海の世界」に挑む研究者やパイロットの純粋な思い、それを支える人々の思いや葛藤、「深海の世界」は遠い場所かもしれませんが、それに関わる人々はとても身近で人間臭く様々なドラマが詰まっています。今回は4Kで撮影しています。「深海と宇宙はつながっている」この作品の大きなテーマです。ぜひ体感してください。
<ストーリー>
JAMSTEC(海洋研究開発機構)で、有人潜水調査船「しんかい6500(6K)」の運航チームに所属する天谷深雪(有村架純)は、6Kのパイロットになることを夢見ていた。父・厚志もパイロット兼研究者だったが、志半ばで病死。深雪は、幼少期に父が話してくれた“深海の宇宙”を探索することを目標に、パイロット候補生として日々業務にいそしむ。
そんなある日、深雪は6Kに搭乗するチャンスをつかむ。JAMSTECも日本人初の女性パイロット誕生とあって広報活動に余念がない。しかし潜航直前、深雪は父のロッカーの中から1本のテープを見つける。そこに記録されていたのは、未知なる巨大な物体や深海に取り残されたパイロットたちの恐怖の映像であった。そこには父の最期の姿も映っていた。美しき深海とは程遠い、衝撃的な映像を目にした深雪は、激しい恐怖に襲われる。果たして彼女は、暗黒の深海から無事に帰還できるのか。
<スタッフ・キャスト>
出演:有村架純ほか
原作:朱野帰子『海に降る』(幻冬舎刊)監督:山本剛義(「夜行観覧車」)脚本:徳永友一、浅野敦也ほか
音楽:稲本響(「連続ドラマW私という運命について」)プロデューサー:岡野真紀子、浅野敦也
協力:JAMSTEC(海洋研究開発機構)製作:WOWOWドリマックス・テレビジョン