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蓮佛美沙子・工藤阿須加・入江悠監督登壇 「連続ドラマW 鵜頭川村事件」完成披露報告会

<主演:松田龍平 × 監督:入江悠> 11 年ぶり2度目のタッグで挑む

極限パニック・スリラー
連続ドラマW 鵜頭川村事件」

オフィシャル「連続ドラマW 鵜頭川村事件」完成報告会

8月2日、WOWOWドラマとしては初となるパニック・スリラー「連続ドラマW 鵜頭川村事件」の完成披露報告会が行われた。原作は、「死刑にいたる病」などで知られる人気作家・櫛木理宇の同名小説。スリリングな物語展開や人間の本性に迫る心理描写はそのままに、時代や設定を改編、壮大なスケールの映像作品となっている。

時間になると、怪しげなわらべうたが会場に響き渡り、蓮佛美沙子、工藤阿須加、入江悠監督が登壇。

物語の舞台は日本の片隅にある、過疎化が進む鵜頭川村という集落。
医師・岩森(松田龍平)は行方不明の妻・仁美(蓮佛美沙子)を探すため、娘を連れて妻の故郷の村を訪れるが、村は集中豪雨による土砂崩れで孤立していた。不安が渦巻く中、殺人事件が発生し、村人たちは暴徒と化していく。村に根深く残る因習や権力闘争に巻き込まれながら、岩森は仁美の行方に繋がる新事実にも辿り着くのだが、果たして、彼は娘と共に仁美を連れてこの村から無事に帰ることができるのか!?

蓮佛美沙子「連続ドラマW 鵜頭川村事件」完成報告会

過酷な状況下で追い詰められていく主人公・岩森明役の松田龍平と、村の権力者を演じる伊武雅刀は体調不良のため大事をとり本日欠席となったが、失踪した岩森の妻・矢萩仁美と、その双子の妹・有美役の2役を演じる蓮佛美沙子は「(松田さんと伊武さんが欠席ということで)裏で、どうしようか!? と3人で話していましたが、少しでもこの作品の魅力を皆さんに伝えられればと思います」と笑顔で挨拶。
2役を演じたことについては、むしろ「2役ということを意識しないことを意識した」と、振り返る。
「それぞれに違った過去を抱えていて、違った人生を歩んで来ているので、それぞれ深く掘り下げれば、おのずと演じ分けになると信じていた」と役と真摯に向き合ったことを語ってくれた。

工藤阿須加「連続ドラマW 鵜頭川村事件」完成報告会

工藤が演じた降谷辰樹は、皆から慕われる青年団のリーダーで、村を牛耳る矢萩一族に反発する強い意志をもった青年。役に寄り添うことで、工藤がより深く考えることになったのは、「正義」についてだそう。
「それぞれが持っている正義は、必ずしもいい形で報われるわけではないんだなと。自分の正義が相手にとっては悪になることも、相手の正義が自分にとって悪になることもある。僕は台本を読んだときに、自分の役に感情移入できなかったり、理解できなかったりすると、つい反発してしまうこともあるんです。でもその反発をどうにか消化して、自分が掲げる正義を何よりも大事にしようと思って演じました」と語った。

本作は冬の長野で、約2か月間にわたるオールロケで撮影された。緊迫感のあるシーンが多く、また冬という季節柄、精神的にも体力的にも過酷だったのでは……と振られると、「ほんっっとうに寒かったです!」と蓮佛が強調し、工藤のマイクを通さない笑い声が響き渡った。「寒かったですねぇ、ホントに。でもあの寒さのおかげで、村で生きている人の感覚で演じることができました」と過酷さをポジティブに変換してみせた。

入江監督「連続ドラマW 鵜頭川村事件」完成報告会

続けて主演の松田龍平の話になると、「あまりしゃべらない」という監督に対して、「よくしゃべるので驚いた」と蓮佛が明かし、それぞれ真逆な印象が伝えられた。
「想像の2倍しゃべる方でした。初日からノンストップでしゃべってらっしゃって。妻役だったというのもあったせ いか、娘役の子と3人でゲームをしたこともありました。どの方に対しても平等に接する方なので、娘役の子とケンカになったりしていて、可愛い方だなと。バミリの位置が違う、そこじゃないんだよ、みたいな感じでヒートアップしていて、どこまでが冗談でどこまでが本気なのか、よくわからないミステリアスな感じがツボで。私はずっと、近くで黙って笑ってました(笑)」と蓮佛。

これに対して監督からは、「今日(松田さんが)いないので言っちゃいますけど、蓮佛さんが癒やしだって言ってましたよ」と明かされ、「えー!」と蓮佛が驚いて見せる場面も。
そして工藤に向かって、「工藤くんもしゃべってないでしょ!?」と同意を求めるも、「僕はちょこちょこですね。寒い中、真顔で近づいてきたので身構えたら、“寒いね”って。でも目が笑ってないんですよ。僕からと言うよ り、向こうから来てくださることが多かったです。なので、以前は怖い人かなと思っていたのですが、印象が変わりました」と、交流していたことを告白した。

作品のテイストに絡めて、怖いもの、苦手なものを聞かれると、蓮佛は「実はスリラーものは苦手」、工藤は「お化け屋敷」、監督は「人が集団で、同じ方向に流れていくものがすごく怖い。ホラー映画は大丈夫ですが、僕もお化け屋敷はすごく怖い」とそれぞれに回答していた。
本作はパニック・スリラー作品ではあるが、怖いものが苦手な蓮佛も、「2日で一気観しました」と夢中になれる作品であると断言。「次どうなっちゃうの!? っていう、いいところで終わるので。怖いものが苦手な人でも、この作品は大丈夫です!」とPRして完成報告会を締めくくった。

「連続ドラマW 鵜頭川村事件」(全6話)は、8月28日(日)午後10時00分より放送・配信がスタートする。

【ストーリー】
主人公の医師・岩森明(松田龍平)は娘を連れ、行方不明となった妻・仁美(蓮佛美沙子)を探しに、妻の故郷「鵜頭川村(うずかわむら)」を訪れる。12 年ぶりに開催される「エイキチ」という名の神を祀る祭りの準備の只中で村は活気づいているように見えたが…… そこは血縁に基づく不毛な一族同士の権力闘争が続けられる一方で、都市部から取り残された若者たちが鬱憤を溜める、絶望に支配された空間だった。そんな中、突如大雨が襲い村は孤絶状態に。やがて一人の若者が何者かに殺害され、遺体で発見される。村中を不信と不安が覆い始める中、更なる殺人事件が発生。血縁同士の争いに加え、憤懣をためていた青年団の若者と大人たちの世代間対立も先鋭化していき、岩森もその争いに巻き込まれていく――。極限状態の中で見えてくる人間の本性。岩森も妻の行方を探しながら村の騒動に向き合う中で、やがて自分と、その過去に向き合うことになり…… 。明らかになる連続殺人事件の犯人、そして、その裏に隠された村の秘密とは…… !?

「連続ドラマW 鵜頭川村事件」_ポスター画像

「連続ドラマW 鵜頭川村事件」番組情報
■タイトル:「連続ドラマW 鵜頭川村事件」
■放送・配信日時:8月28日(日)午後10:00 放送・配信スタート(全6話)
【放送】毎週日曜 午後10:00[第1話無料放送]【WOWOWプライム】 【WOWOW4K】
【配信】各月の初回放送終了後、同月放送分を一挙配信[無料トライアル実施中]【WOWOWオンデマンド】

出演:
松田龍平
蓮佛美沙子 工藤阿須加 山田杏奈 / 板橋駿谷 冨手麻妙 吉岡睦雄 和田光沙 宇佐卓真 /
眞島秀和 綾田俊樹 / 荒川良々 ・ 伊武雅刀 ほか
原作:櫛木理宇(『鵜頭川村事件』文春文庫刊)
脚本:和田清人(『森山中教習所』『体操しようよ』)
監督:入江悠(「連続ドラマW ふたがしら」「連続ドラマW ふたがしら2」『22年目の告白-私が殺人犯です-』『AI崩壊』)
音楽:池永正二(あらかじめ決められた恋人たちへ)
制作協力:デジタル・フロンティア
製作:WOWOW

番組特設サイト:https://www.wowow.co.jp/drama/original/uzukawamura/