ベストセラー作家・薬丸岳氏による傑作ミステリー小説をWOWOWで連続ドラマ化した「連続ドラマW 悪党~加害者追跡調査~」が、5月12日(日曜夜10:00※初回放送無料)からスタートする。放送を直前にした4月25日には東京のユナイテッドシネマ豊洲にて第1話完成披露試写会が行われ、主演の東出昌大、共演の松重豊、新川優愛、青柳翔、瀬々敬久監督が参加した。
被害者家族で警察官の探偵・佐伯修一役の東出は「とにかく重かった。このドラマやばいんです!現場も和気あいあいとはいかず『打ち上げで…』というくらい集中した現場。ほとんど私語がなかった」とシリアス報告。連続ドラマ初主演となるが「全6話を登山に例えるならば、6,000メートル級の山。準備をしっかりやらなければ登れないけれど、共演者の方々が下から支えてくれたからこそ、登頂することができた。皆の力を借りながら登って行った感がある」とキャスト陣に感謝した。
探偵事務所所長・木暮役の松重は「瀬々監督との仕事は刺激的。でも監督は素晴らしい人なのかインチキな人なのかわからない」とぶっちゃけつつ「現場では迷って判断がつかないふりをしつつも、思う壺に誘導される感じ。作品にも色々な幅がある。その幅で遊ばせてもらえる稀有な存在」とリスペクトも、当の瀬々監督は「目が笑ってる!」とツッコみつつも仲良さげだった。
修一に協力するはるか役の新川は「東出さんとのシーンが多くて、たくさん助けてもらいました。この作品の話はもちろんのこと、役者業の相談にも乗ってもらったり、頼りになる方」と信頼しきり。その言葉に東出は「共感するふり、わかったふりをしてモノを言っていただけです」と照れていた。
殺人事件の加害者・坂上役の青柳は「一貫して最後まで悪党だとうことを意識した」といい、東出との共演には「同じ背丈の人に胸ぐらを掴まれたのは初めて」と高身長をネタにして「そのシーンでの本番では東出君のエネルギーを感じた」と回想。東出は「胸ぐらを掴みあったら、着ていたタートルネックが一発目でグニャグニャになってしまい、カメラ位置を変えて撮る際に隠すのが大変だった」と苦笑いで熱演を報告した。
またドラマの内容にちなんで「探偵に依頼したいこと」を聞かれた一同。瀬々監督は「自分がいつ死ぬか教えてほしい。そうすれば人生の予定を立てられる」と笑わせ、青柳は「この現場の記録さんに探偵をつけたい。そうすれば監督が自分たちの演技にどんなことを言っているか判断がつくから」とニヤリ。新川は「一人暮らしのおばあちゃんが元気にお友達と楽しく生活をしているか調べてほしい」とほっこり。一方、松重が「美味しいお店を教えてほしい」というと、東出は「重松さんが差し入れのお菓子を食べながら『美味しいな』と呟いているのを聞いた瞬間に『今のは…』となった。まさに“孤独のソレ”だった」と重松主演のヒットドラマのような状況を楽しんでいた。
そんな東出は「自分自身を見張ってほしい」そうで「そこそこ真面目に仕事をしている自負もあるし、そこそこの家庭人の一面もあると思っている。でも客観的に見たら実際どうなのか?トータルで見てもらってクズなのか否かを調べてほしい」と監視願望(?)を口にしていた。
最後に東出は「役を演じる上で被害者側からのルポを沢山読みました。そこには『犯人に不幸になってほしい』などの様々な感情があったけれど、同時に自分の生を全うしたい、幸福に転じたいという前に突き進む力を感じました」と打ち明け「どこかで起きている物語だという意識のもと、みんなで撮った作品。これが真実ではないかという真摯な気持ちで向き合いました」と思いを込めた。
本作は初回放送直後に第1話の本編を無料配信する。配信されるのは、WOWOWの公式YouTubeチャンネルと番組特設サイト、YouTube上でオリジナルドラマを第1話まるごと配信するのは初の試みとなる。
WOWOW『連続ドラマW 悪党 ~加害者追跡調査~』
5月12日(日) 夜10時よりWOWOWプライムにて放送スタート[全6話・第1話無料放送]
<関連番組>『友罪』5月5日(日・祝)夜9:00 WOWOWシネマにて放送
原作:薬丸岳『悪党』(角川文庫)
監督:瀬々敬久
脚本:鈴木謙一
音楽:大間々昂
出演:東出昌大 新川優愛 青柳 翔 蓮佛美沙子
山口紗弥加 寛 一 郎 篠原ゆき子 中島 歩 / 渡辺いっけい
三浦誠己 山中 崇 波岡一喜 / 柄本 明
板谷由夏 / 益岡 徹 / 松重 豊
特設サイト:https://www.wowow.co.jp/dramaw/akutou/
5月12日(日)スタート(全6話) [第1話無料放送]
毎週日曜 夜10時よりWOWOWプライムにて放送