WOWOW「連続ドラマW 華麗なる一族」の記者発表が、4月6日、東京・学士会館にて行われ、主演の中井貴一をはじめ、向井理、内田有紀、藤ヶ谷太輔(Kis-My-Ft2)、麻生祐未、吉岡里帆、松本穂香、要潤、美村里江、笹本玲奈、福本莉子の豪華キャストと、前川洋一(脚本)、西浦正記(監督)、青木泰憲(WOWOW プロデューサー) か登壇した。
WOWOW開局30周記念として放送される本作は、山崎豊子の傑作小説「華麗なる一族」を原作にドラマ化。大阪万博を間近に控えた日本の高度経済成長期、富と権力獲得の手段として、関西の政財界で閨閥(けいばつ)を張り巡らす阪 神銀行の頭取・万俵大介を中心に、一族の繁栄と崩壊を描く。
会見の冒頭では青木プロデューサーが「本作は家族を軸にしたドラマ。タイトルにふさわしいキャストが顔を揃えました」、脚本を務めた前川氏が「山崎ワールドにどっぷりと浸かって濃厚な人間ドラマを堪能してほしいです」とアピール。西浦監督は「ダイナミック×繊細、欲望×繊細さ、男臭さ×女性の心の揺れというように2つの相対するものを意識して演出しました。役者の一挙手一投足、カメラワーク、全てに集中して観ていただくとより楽しんでいただけると思います」と伝えていた。
この日は万俵家11人が一堂に会し、劇中の衣装で登場。主演の中井は「このお話をいただいたとき、（万俵）鉄平だと思ったら、大介でした・・・(笑)。作品で自分の年齢を感じるようになりました」と笑い、「新たなる『華麗なる一族』を楽しんでいただければ。重厚な物語になっています」と胸を張って挨拶。
しかし、大介の次女・ニ子役の松本から「銀行の部分はあまり分からなかったけれど･･･面白かったです」と言われ、「分かんなかった？ あ、そう。力不足だなぁ･･･(笑)」と肩を落とす場面も。
大介の次男・銀平を演じた藤ヶ谷は「自分が観ていた作品にまさか出させていただけるとは思っていなかった。不朽の名作に携われることができて光栄。重厚な内容で1話から惹きつけられます」と出演を喜んだ。
向井と初の兄弟役を演じることとなった藤ヶ谷。向井とは2004年の『信長協奏曲（ノブナガコンツェルト）』以来の共演となる。向井は「5人兄妹の中で仲が良く、絆も強い」と言い、「銀平は、覚めているというか、いつも通りの冷たい男の藤ヶ谷くんとリンクするものがあって良かった」とイジると、「ちょっと、兄さん！」とツッコミを入れる藤ヶ谷。さっそく息がぴったりな姿を見せ、会場を湧かす。
藤ヶ谷は「（向井から）プライベートな話を聞かせてもらったりした。僕は長男なので、こんな兄さんがいたらいいなと、憧れを持っているところが自分と似ていると思いました」と続け、向井も「僕は二人兄弟で兄がいるので、憧れられる兄になるように幼少の頃を思い出しながら意識しました」と明かした。
一方、いつもとは違う雰囲気のダークなイメージを演じる内田は「相子を演じるのに苦労しました。家で半べそをかきながら頑張りました」と言いながら、「それでも後半のころには、今まで感じたことのない闇の部分、サディスティックな部分が自分にもあるんだなと楽しくなってきました」とニッコリ。「約5か月かけて、一つ一つ丁寧に作り上げてくることができて感謝しています。役が決まったときは中井さんから『あの相子だよ』と言われましたが(笑)、本当に光栄」と思いの丈を語った。
対する大介の本妻・寧子は、「内田さんは本当にステキ。内田さんみたいな人が家庭の中に本当にいたらどんなにいいだろうと思ってしまいましたが（役に徹っするために）、あまり楽しくならないように気をつけました」と微笑んでいた。
印象に残っているシーンを聞かれた吉岡は、藤ヶ谷との言い合うシーンを挙げ、「ヒートアップしたあとで、『このシーン楽しいね～』と仰って。この人凄いなと思いました」と告白。その言葉に藤ヶ谷は「非日常なことで、思ったことをぶつけるライブ感というか、生な感じが楽しかったので、決して内容やセリフではなのでその辺は違いますから」と慌ててフォロー。向井に「言い訳するなよ～」と言われ、「兄さん！」と、ここでも絶妙なコンビ感を出していた。
最後に中井は「本当にスタッフの皆さんに助けられました。プロの人たちが集まって作った作品。面白くないはずがない作品です」と自信たっぷりにPRし、会見を締めくくった。
＜ストーリー＞
高度経済成長期の日本。預金高１０位にランクされる阪神銀行のオーナー頭取、万俵大介（中井貴一）は、銀行のほかにも多くの事業を手掛ける万俵コンツェルンの総帥だった。大介は長女・一子（美村里江）の夫である大蔵省のエリート官僚の美馬から、都市銀行再編の動きを聞きつけ、生き残りを目指し大手銀行を吸収合併しようと画策する。
その一方で、万俵家には、大介の妻・寧子（麻生祐未）と阪神銀行と同じく万俵コンツェルンを支える柱の一つである阪神特殊製鋼の専務取締役の長男・鉄平（向井理）、阪神銀行に勤める次男・銀平（藤ヶ谷太輔）、次女・二子（松本穂香）、三女・三子（福本莉子）のほかに、長く同居する大介の愛人・相子（内田有紀）の存在があった。家庭内で大きな力を持ち、万俵家の閨閥づくりを推し進める相子の存在を鉄平たちは疎ましく思っていた。さらに鉄平は、悲願としていた高炉建設の融資をめぐって大介と対立し、２人は確執を深めていく。
原作：山崎豊子『華麗なる一族』（新潮文庫刊）
脚本：前川洋一（「連続ドラマＷ 沈まぬ太陽」ほか）
監督：西浦正記（「コードブルー」シリーズほか）
池澤辰也（「WOWOW×東海テレビ共同製作連続ドラマ
ミラー・ツインズ Season１＆Season２」ほか）
音楽：得田真裕（「MIU404」ほか）
チーフプロデューサー：青木泰憲
プロデューサー：高江洲義貴 稲葉尚人 佐藤雅彦
制作協力：角川大映スタジオ
製作著作：ＷＯＷＯＷ
出演：中井貴一
向井理 藤ヶ谷太輔 吉岡里帆 松本穂香
要潤 工藤阿須加 美村里江 笹本玲奈 福本莉子 麻生祐未 高嶋政伸
石黒賢 萬田久子 田中麗奈 加藤雅也 石坂浩二（特別出演） 内田有紀
新川優愛 宮田俊哉 六角精児 甲本雅裕
温水洋一 堀部圭亮 井上肇 細田善彦
番組サイト：https://www.wowow.co.jp/drama/original/ichizoku/
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