「連続ドラマW 希望ヶ丘の人びと」
「とんび」「流星ワゴン」など、人々を魅了し続けているヒューマンドラマ小説の名手・重松清の秀作を
沢村一樹主演、岡田惠和脚本、深川栄洋監督の最強タッグで連続ドラマ化
WOWOWでは、「ビタミンF」で直木賞を受賞した小説家・ 重松清の「希望ヶ丘の人びと」を初めて連続ドラマ化する。
突 然、妻を、母を失った家族が、亡き妻の故郷で四苦八苦しな がら新しい生活を築いていく姿を描いた感動作である。脚本 は、連続テレビ小説「おひさま」を手掛けた岡田惠和、監督は 映画『神様のカルテ』の深川栄洋が務める。
主演は連続ドラ マW初出演となる沢村一樹。その妻役にはこちらも連続ドラ マW初出演の和久井映見。沢村は、空回りしながらも子ども たちのために奮闘する“ちょっと駄目”な父親を魅力たっぷり に演じる。そんな主人公とは対照的に、妻の初恋の人である 伝説の不良を寺脇康文が演じる。主人公の娘役は期待の若 手女優・桜田ひより、愛らしい息子役は『そして父になる』の 二宮慶多が演じる。その他、希望ヶ丘のユニークな住民たちに、伊藤かずえ、六角精児、宮川一朗太、やつい いちろう、平泉成、といった個性豊かな俳優陣が顔をそろえる。
「子どもの『もしも』は未来に向いている。でも、おとなの『もしも』は過去にしか向かわない」この原作の言葉 にあるように、この物語には、大人たちに必要な「勇気」と「純粋な心」が詰まっている。明日への元気をもらえ る、笑いあり、涙ありの心温まる爽やかな感動作。ぜひ家族そろってご覧ください。
<ストーリー>
東京都内に住む田島(沢村一樹)は、妻・圭子(和久井映見)と、この春で中学2年生になる美嘉(桜田ひより)、小学3年生になる亮太(二宮慶多)とともに、幸せな日々を送っていた。しかしある日、圭子の体に末期がんが見つかる。 圭子は家族に見守られながら、わずか3カ月でこの世を去ってしまう。家族の太陽だった妻を失い、心にぽっかり穴 があいてしまった田島家は、これまでと変わらない日常を過ごそうと無理して笑顔を作っていた。しかし田島は、“忘 れようとしたって、無理なんだ”と気付く。
そこで、圭子が育った町である「希望ヶ丘」に行き、圭子の思い出をたどって生きていこうと子どもたちに提案する。 田島はそこで偶然、圭子の同級生、藤村香織(伊藤かずえ)に会い、今は空き家となっている圭子の旧家に足を運 ぶ。思わず「ここに住まないか?」と言い出す田島に、子どもたちも賛同。こうして田島家は希望ヶ丘での新生活を始 めるのだが…。
原作:重松清「希望ヶ丘の人びと」(講談社文庫刊)
脚本:岡田惠和(連続テレビ小説「おひさま」「最後から二番目の恋」)
監督:深川栄洋(『神様のカルテ』『トワイライト ささらさや』)
音楽:平井真美子(『トワイライト ささらさや』)
出演:沢村一樹 和久井映見 桜田ひより 二宮慶多 / 伊藤かずえ 六角精児 宮川一朗太 中島ひろ子 やつ いいちろう 岩本多代 / 平泉成 寺脇康文
特設サイト:http://www.wowow.co.jp/dramaw/kibougaoka/
(C)WOWOW
「連続ドラマW 希望ヶ丘の人びと」
7月16日(土)スタート(全5話) [第1話無料放送]
「連続ドラマW 希望ヶ丘の人びと」
キャスト・スタッフコメント
沢村 一樹 コメント(田島 徹役)
① 脚本を読んだ感想 読み進めていくうちに、じわーっと心に温かいものが広がり、気付いたら違和感なくこのドラマの世界観に 入り込んでいた、そういう脚本でした。それはまるで、この物語のどこか居心地の良い場所にすっと座って、 希望ヶ丘の人びとをじっと眺めているような、そんな感覚でした。
② 田島の印象/演じるにあたっての意気込み 田島という男は、このゆったりとした希望ヶ丘での時間の中で、唯一突拍子もない人物なのかもしれません。 何でも思いつきですぐ行動し、ダメだったら潔く止める。そこには、彼の良さとダメさが混じっていて、そ んな彼の行動について、見てくださる方が一緒に悩み、考えながらドラマを見続けていく、そこがこのドラ マの面白さかもしれません。田島は自分自身とは全く違うタイプで、“共感”というと違うかなと思います。 でも、田島という男の存在があると、なんとなく周りが落ち着き、安心する、そんな人物に演じられたら、 と思っています。
③ 視聴者へメッセージ
考えながらというよりは、1 つ1つ、感じながら見ていただきたいドラマです。そしてふと気付くと、目か ら、耳から、体中から何かが浸み込み、心に届いていく・・・そんな作品です。希望ヶ丘の住民たちは、そ れぞれみんな、うまくいかないことも抱えながら一生懸命生きているんだなぁ、と感じていただき、時に自 分や周りの人と重ね合わせたり、そこから勇気をもらったりしてくださったら嬉しいです。
原作 重松 清 コメント
〈『希望ヶ丘の人びと』(下)「講談社文庫版のためのあとがき」より抜粋〉 あと何年かはこの仕事をやらせてほしいと切に(まったくもってココロから)願っているのだが、その際、 おそらく本書『希望ヶ丘の人びと』は、ある種の目盛りのような作品になるはずである。分水嶺かもしれな い。街と、家族と、学校――僕がずっと追いかけている主題を「こういう形で描いたお話」は、おそらく、 これが最後になるだろう。
脚本 岡田 惠和 コメント
初めての、そして念願の重松清さんの原作でした。ずっと読者として尊敬していたのでとても光栄なことで す。ドラマとしての脚色はされていますが、精神はしっかり受け継いだと思っております。信頼する深川演 出で、面白く、心に染みるホームドラマになると確信しています。そして沢村さんを中心に豪華でユニーク で実力派ばかりの俳優陣。どの場面も見逃せません。ご期待ください。
監督 深川 栄洋 コメント
35年ほど前、高度成長経済で横浜に作られた希望ヶ丘という架空のニュー・タウンがこのドラマの舞台。 当時の大人達は夢を持ち、幸せを祈って、山を削り、谷を埋めた開発地区に住み始めました。時代は流れて、 そこで育った子供たちも今や50歳を迎えようとしている。人生の折り返しを迎えてみると、この街に住む 人々にも様々な苦悩があるようです。今度のドラマでは、悲しくも可笑しい個性的な住人がたくさん登場し ます。週に一度、そんな彼らに会いに来てはいかがでしょう。彼らも私たちと同じように、一生懸命に生き ています。