テキサス州サンアントニオ記念病院を舞台に、元軍医TCを中心とした夜間勤務のドクターたちの活躍を描く医療ドラマ『ナイトシフト 真夜中の救命医』。2014年5~7月に全米NBCネットワークで放送され、早くも第2シーズンへの継続が決定した話題作が1月27日(火)よりWOWOWプライムにて日本初公開される。
舞台は市の内外に空軍基地がある“基地の町”サンアントニオ。そこにあるサンアントニオ記念病院には一帯では珍しい外傷センターがあり、ER(救命病棟)のナイトシフト(夜間勤務)で働くドクターたちの半分以上に従軍経験があるが、彼らは夜7時から朝9時まで14時間にも及ぶ勤務時間、急患たちの治療に追われる……。元軍人のタフなイケメンドクターを中心とした夜間医療チームの活躍を、彼らの恋愛や友情などといった人間関係とともにスピーディに描写。メディカルドラマファンが期待するツボをきちんと押さえた仕上がり。第1話を監督したのは大ヒット映画『96時間』『パリより愛をこめて』のピエール・モレル。
1月23日(金)、東京・渋谷のユーロライブにて、医療ドラマ『ナイトシフト 真夜中の救命医』試写会イベントと、吹き替え声優によるトークショーを実施した。
第一話の試写の後、休憩をはさんで、吹き替え声優によるトークショーがスタートしました。
登壇者は、主人公の外科医、TC・キャラハン役を担当する津田英佑さん(『アナと雪の女王』ハンス王子役)。主人公の元恋人で、聡明で腕利きの美人外科医・ジョーダン・アレクサンダー役の佐古真弓さん(『アイアンマン2』ブラック・ウィドウ役)。そして主人公と対立する病院の事務長・マイケル・ラゴーサ役の古谷徹さん(「機動戦士ガンダム」アムロ・レイ役)の3名。
昨年、『アナと雪の女王』のハンス王子役でブレークした津田さん。MCを務めるWOWOWの木村英里アナウンサーに「ご自身のお仕事に『アナ雪』の影響はありましたか?」と聞かれ、「いろんなテレビに呼んでいただいたり、今までもWOWOWさんにお世話になっていますが、台本の一番最初に名前が来る役は始めてで、毎週楽しみ」とコメント。
この日の津田さんは白い光沢のあるロングコートに毛皮のマフラーというファッションで、毛皮はワイルドなTCを、白いロングコートは白衣をイメージしてきたのだとか。
佐古さんは、以前も『救命医ハンクセレブ診療ファイル』で、同じくジル・フリントさんの声を担当。「ほか『グッドワイフ』という作品でもジル・フリントさんの吹き替えをやらせてもらって、そのときはレズビアンのFBIでしたが、今回こうしてまた彼女に会えてうれしいです」。
また、『巨人の星』星飛雄馬、『機動戦士ガンダム』アムロ役も務めた声優界の大御所である古谷さん。「父ちゃん、俺はやるぜ」「なぐったね、親父にも殴られたことないのに」というあの名セリフを披露すると会場から拍手が。海外ドラマの吹き替えのお仕事は珍しいのでは?という質問に、「やっぱりアニメがすごく多くて、韓国、中国ドラマは結構やっていますが、アメリカのドラマでレギュラーというのは、児童劇団ひまわりにいた頃、四十年くらい前になっちゃいますね。ラゴーサは、ちょっと身長が寂しいけどイケメンで頭がよくて、一軒クールに見えるけど、内に情熱を秘めていて。家庭的な事情もいろいろ持ってて、通り一遍のキャラクターではない、深いキャラクターで楽しかったです」と答えました。
続いて、『ナイトシフト』という作品の魅力について問われると、津田さん「病院はルールがあって順序があるというラゴーサと、それがなまぬるいというTCとの温度差に注目してください。また、総合病院にいろいろな患者さんが訪れ、サイドストーリーも充実しています。まだまだいっぱいキャラクターがでてくるけど誰もかぶっていない。いろいろなキャラにファンができると思います。来週の台本をもらうとすぐ帰って読みたくなるんです。初めての主演ということもあり、一生忘れない作品になったと思います」。
続いて佐古さんは「津田さんもおっしゃってましたが、個々のキャラクターがしっかりしてて、毎回おかしな患者さんが出てくる。メインだけじゃなく、まわりのほかのキャラクターたちにも注目してください。あと、医療ドラマなのに筋肉モリモリの男性がいっぱい出てくるんですが。それが毎回楽しみです。乱闘というか、病院なのにケンカするシーンもあって、そういうのも楽しいなと思います」。ちなみに佐古さんは、一昨日ボクササイズをやったため、肩甲骨まわりが筋肉痛なのだとか。
そして古谷さんが「TCキャラハンという、いろんなノウハウを持ったスキルが高い元軍医が、毎回いろんなタイプの患者を見事に治療していく。そういった医療ドラマの部分以外にも、ラブストーリー的なところも魅力。元カノ、今カノ、こっちにも今カレがいて、人物相関図がぐしゃぐしゃ。元カノへの想いも残っていて、こいつはなんなんだと(笑)」と答えました。
気になる今後の展開について、第2話の本編映像が届いているとのことで、冒頭6分間のシーンをキャストと一緒に視聴しました。
津田さん「実は今日、最終回を録ってきました。先の展開も早く言いたいですね。いろんな事件が同時に起きて、どれが中心の事件かわからなくなる。特に4話を早くみなさんに見てほしいですね」
吹き替え収録中、声優の皆さんはテストでアドリブでセリフを言うことがあるそうですが、古谷さんがスタジオを沸かせてくれた幻の名セリフがいっぱいるのだそう。ほとんどはテスト時のみで、本番では使われることはないのですが、中でも残ったアドリブがあるそう。それが4話のラゴーサのあるシーンだとか。
古谷さん「アクシデントがあって、ちょっと正気を失うんですが、そのときにご存知の方はご存知の名台詞を」
津田さん「疲れたとき、行き詰まったときに四話を見たら元気が出ると思います」
また、この日は収録終わりのキャスト陣が応援に駆けつけました。客席後方から手を振るキャスト陣。
続いて注目してほしいポイントや今後の展開について聞かれると。
津田さん「変わった患者が毎回でてくる。ちらっとうつったり素通りしたり。よくみつけてきたなと。そういう変わった患者さんランキングをやってみても面白いと思います。画面の端っこまで見逃せない」。
佐古さん「TCのお兄さん。サットがこの先、TCの心に秘めていた悩みにどんどん関わってきます。軍にいた頃の辛かった経験があるから今のTCになっている。最終話は、本当に切なくて、家で見てたときから辛くて、収録でもぐすぐす泣いてしまいました。そういうところが今後出て来るので楽しみにしてください」。
古谷さん「TCをはじめ、登場人物みんな魅力的。それぞれ裏に抱えているものがあって物語を深くしているし、面白いなと。ラゴーサもそんな部分を持っていて、かっこよくもなっていく。そこも期待してほしいですね」。
それから、来場の参加者から事前に寄せられた質問に答えるコーナーがスタート。
舞台裏から質問ボックスを持って登場したのは、トファー・ジーア役の小森創介さん。見どころを聞かれると「トファーの演技ですね」と答えてすかさず「雑!」とツッコミがはいる場面も。「医療ドラマかと思うと、軍事ドラマだったり、多面性がある。ハラハラしてみていただけるかなと思います」と小森さん。拍手に送られて舞台裏へ。
3つの質問が紹介されました。
Q「僕は10歳です。みなさんの10代の頃のハプニングはなんですか」
津田さん「10歳のとき、休憩時間に氷鬼で遊んでたんです。捕まる前に自分で氷のように固まるとセーフというローカルルールだったんですが、僕はどうしても自分で止まりたくなくて、動きまわっていたら、窓ガラスに肘をあてて割ってしまって。肘がきれて血だらけになって、気絶してしまい、その後僕が病院でがんじがらめに…」
佐古さん「11,2歳くらいのとき、家の近所に猫がいてエサをあげたりしていたんですが、あるときケンカしているのを見て、とめようとした瞬間に階段から落ちて、背中全部すりむいて血だらけに。日曜日で病院もやっていなくて、出てきた先生は耳鼻科の先生。適当な塗り薬を塗られた結果、ただれてしまい、しばらくでっかいかさぶたができていました。いつも大きな怪我をするときはたいがい日曜日で、ほかにものみ薬の配合を間違えて処方されて、下痢になって脱水症状を起こしたり…」と痛々しい話が続きます。
古谷さん「僕は5歳から児童劇団に入って働いていました。15歳のときに『巨人の星』の星飛雄馬をやって、それをやってなかったらここにいなかったでしょうし、人生がかわっていたでしょうね」。
Qどうやって、特に今の季節、のどをうるおしていますか?
津田さん「時期関係なく、朝シャワーをあびて、シャワーのお湯でうがいしています。それから高音から低音まで発声練習。それでこの24年くらい。舞台上でも声をからしたことがない」。
古谷さん「そうなんだ。やってみようかな」。
佐古さん「実は私もいままで喉をつぶしたことがなく、もともと強いみたいで。とにかくこまめにうがいをしています。スタジオは乾燥しているので、休憩時間にもうがいをします。うがい薬とかはいれず、普通に水で。あとはなるべく、温かいものを。水も常温で、のどだけでなく体も冷やさないようにしています。最近は朝起きたらお白湯をいっぱいのんでいます。まだ効果はわからないけど、体が温まるような気がします」。
古谷さん「やっぱりうがいですね。朝晩必ず。リンゴールといううがい薬を愛用しています。あとは花粉症のせいもあるけど、この時期はマスクをしています」。
Qご自分が担当された役のほかにやってみたい役はありますか?
すかさず客席にいた小森さんから「トファー」という声がかかり、津田さん「じゃあトファーで(笑)。唯一アジア人ぽい。トファーの家族が出てくる回はやりながらうるっときました。トファーもいろいろ問題起こすんでけどね。…小森さん、こんな感じでよろしいでしょうか」。
小森さん「ありがとうございました」。
佐古さん「私は、精神科医のランドリーですね。タイプは真逆なんですが。あとはやってくるおかしな患者さんたち。妄想癖のあるキャラがいて、その役は家でやりました(笑)」。
古谷さん「できないと思っちゃうからな…。できそうなのはポールですね。新人の若者の医者でいじられるキャラ。すごくナイーブな感じ。ラゴーサは大人で上の立場という役で、いままでなかった。少年のキャラクターが多かったので、僕にとって、チャレンジでしたね」
最後に、3人からのメッセージ。
津田さん「TCの熱さ、病院サイドの冷静さ、そこの温度差がドラマを生み出す要素。TCとラゴーサのやりとりを見てください」。
佐古さん「ERならではのスピード感。人間関係、患者との交流や、それぞれ成長していく姿を楽しみに見ていただければ嬉しいです」。
古谷さん「面白いです。テンポもあるし。医療の最先端をいっていますし。アメリカならではの同性愛の問題や、いろんな患者がいて、それぞれ登場人物とても個性。そのキャラクターたちに声優たちがとてもよくあっている。楽しめる作品になっていると思いますので、ぜひみていただきたいと思います」。
最後にフォトセッションが行われ、イベントは終了。ホワイエにて、津田さん、佐古さんが参加者の方をお見送りしました。
『ナイトシフト 真夜中の救命医』は、WOWOWプライムにて1月27日(火)より放送スタート。第1話は無料放送で、毎週火曜夜11:00から二カ国語版が、毎週水曜深夜1:00から字幕版が放送予定です(全8話)。
また、『ナイトシフト 真夜中の救命医』は、スマートホンアプリ「ドラマde英語」に対応。海外ドラマを見ながら、英語と日本語のセリフ字幕を確認したり、気になったセリフを保存できる「ピン留めフレーズ」といった機能も搭載しています。iPhone/iPadや、Androidに対応。
「ナイトシフト 真夜中の救命医」
WOWOWプライムにて1月27日(火)放送スタート!(第1話無料放送)
毎週火曜夜11:00〔二カ国語版〕/毎週水曜深夜1:00 [字幕版](全8話)
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