「夢友」主催、『親友物語~その1~』に出演のキム・ダヒョンとキム・ホヨンが、公演を前にAstage‐アステージ‐のインタビューに応じてくれた。韓国ミュージカル界を代表する二人は、日本で公演ができることを心から喜び楽しんでいた。その思いとお互いについて、夢を、思う存分語ってもらった。
― 公演開催の感想と意気込みをお願いします。
キム・ホヨン(以下ホヨン):とっても楽しみです。緊張もありますが、僕は日本に来ることが久しぶりなので、たくさん準備してきました。観客のみなさんがどのような反応をしてくださるか、とても緊張しますが楽しみでときめいています。
キム・ダヒョン(以下ダヒョン):まず(ホヨンさんと)一緒に公演できることが嬉しいです。”親友”というコンセプトも気に入りましたが、私たち二人の友情はもちろんですが、観客のみなさんとも友達という感じで、みんなで友情を分かち合える楽しい時間になればいいなと思っています。
― 公演の見どころを教えてください。
ホヨン:いま日本で流行っているギャグを準備してみました。上手く伝えられるかわかりませんが、外国人の僕たちが、日本で流行しているものを試みたことで、みなさんが”努力したね、頑張って準備してきたなぁ”と笑っていただけたら嬉しいです。完璧じゃないかもしれないけど、大目に見てください(笑)。
ダヒョン:日本語で歌う曲もあります。たくさん練習しましたが、やはり日本の方のようには完璧にはできないので、大目に見ていただけたらと思います。せっかく日本で公演をするのですから、日本語でお聞かせしてみたいという気持ちで準備しました。その気持ちが伝われば嬉しいですね。頑張ります。
― お二人が友達になったきっかけと、お互いの印象は?
ホヨン:ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール』という作品で初めてお会いしたのですが、お互いの同じミュージカル俳優として存在は知っていました。
僕は外見至上主義なところがあるんです(笑)。だから幼い頃もブサイクちゃんとは遊ばなかったんですね(笑)。僕とダヒョンさんは、とても似ている部分もあるけれど、違う性格も持っています。僕の方がダヒョンさんより年下ですが、僕はおしゃべり好きで愛嬌があるので、そういうところをダヒョンさんがとても可愛がってくれているようです。自然に親しくなっていきました。
ダヒョンさんはとてもセンスがあるんですよ。公演の時も、自分だけのカラーを上手に出すことができるので、そんなところが日本のみなさんからも愛される理由じゃないかと思います。その場の状況や雰囲気、ファンの方たちの好みに合わせることが上手にできる能力やセンスがあって僕は好きですね。
ダヒョン:『ラ・カージュ・オ・フォール』で初めて会ったのですが、それ以前にホヨンさんの公演を観ていました。その時からホヨンさんは凄い人だなぁ、一緒に舞台に立つことができたらいいなぁと思っていたんです。初めて会ったのに、お互いに昔から友達だったように急速に親しくなりました。ホヨンさんは本当に面倒見もいいし、心を開いて接してくれるので、彼になら何でも打ち明けることができるんです。だからこそ、今まで一緒に公演できたんじゃないかと思います。
― あなたにとって“親友”とはどんな存在ですか?
ホヨン:先ほどダヒョンさんがおっしゃった言葉を借りれば、心を開くことができる相手。仕事を一緒にして知り合えば、当然親しくなることはあるでしょう。だけど自分の深い部分や悩みなど、全てを話すことができる人はそんなにいません。心を開いて自分の嫌なところも全部さらけ出すことができ、アドバイスしてもらえる相手、それが”親友”じゃないかと思います。
ダヒョン:その通りです。もう一つ付け加えるとすれば、自分がその人を信じて他の人に紹介することのできる人ですね。
― お二人とも演技はもちろんですが、女装の美しさに多くのファンが魅了されています。女性らしさを表現するために、お互いに話し合ったりすることはありますか?
ダヒョン:ホヨンさんの普段の姿からたくさん学びます。僕は普段こういう服(スーツ服)はあまり着ないんですが、ホヨンさんはいつもこんな感じなんです(笑)。買い物にもこの格好で行きますしね。ホヨンさんが持っているスタイリッシュな感覚やコーディネイトなどを見て学んでいます。
ホヨン:僕は、自分自身をよく知っている俳優です。ですから、観客のみなさんに対して、あるいは舞台で、女装する時にどうすればより可愛く見えて、少しでもゴージャスに見せることが出来るかよくわかっています。もちろん、ヘアスタイルやメイク、衣装をつけた状態で舞台での声質やしぐさを含めて、どう表現したらいいか分かっているつもりです。女装に関しては、ダヒョンさん自身もよく分かっているので、お互いがアドバイスすることは無いですね。
― 女装をした公演のとき、オン(女)、オフ(男)の切り替えはいつですか?メイクをしたとき、衣装をつけたとき?舞台に上がる前?
ダヒョン:(メイクする時、衣装を着たとき)2つとも当たっています。
ホヨン:メイクしてヘアスタイルをしている過程からすでに
ダヒョン:始まっています。
ホヨン:そう、始まっている。私たちはパッと入り込むんです。
― その時から言葉使いも女性になるのですか?
ホヨン:そうなります。
ダヒョン:そうそう。
― では、メイクを落としたら男性に戻ります?
ダヒョン:ちょっと残っていますね(笑)。
ホヨン:そういうこと自体を楽しむことができるので、私たちには女装が良く似合うし、楽しくやることができるみたいです。
― ホヨンさんは舞台以外の衣装もとてもキュートですが、どんなファッションがお好きですか?スヌーピーやミッキーマウスのカットソーやジャケットはご自分で購入されているのですか?
ホヨン:もちろん。全部自分の服です。メディアや写真に出る服は全部自前です。
― 明るい服が好き?
ホヨン:そうとは限らないけれど、もともとファッションが好きなので、いろいろな種類の、いろいろな色の服をとてもたくさん持っています。写真を撮る時はコンセプトや雰囲気を見て服を決めています。
― これまで多くの作品で舞台に立っていらっしゃいますが、印象深い作品や曲があったら教えてください。
ダヒョン:たくさんあります。『ラカジ』も『プリシラ』もそうですが、『ウェルテルの恋』は初演作品で日本でも公演しましたし、ベサモ【ベルテル(ウェルテル)サランハヌン モイム】という集まりが日本にあると聞きました。ですから、『ウェルテルの恋』という作品は特に記憶に残っています。
ホヨン:僕は、『プリシラ』がとても面白かったです。みなさんが良く知っているポップソングで作ったミュージカルということもあるし、先ほど女装の話をしましたが、アダムが「♪Hot Stuff」を歌いながら舞台上で女装に変身する場面があるんです。自分の舞台ナンバーですが、僕はもともと「♪Hot Stuff」という曲が好きなので楽しかったですね。
ダヒョン:『プリシラ』にはオーストラリアのツアーチームがあるんですよ。そのツアーチームが東南アジアの各国の中で韓国にも来たのですが、まだ日本では『プリシラ』は上演されていないと思います。何年か後に『プリシラ』が日本公演する時は、僕がオーデション受けに来ます!
― 今のご自分を支えているものはなんですか?そして夢は? みなさんにメッセージをお願いします。
ホヨン:僕は“ダメだ、出来ない”ということは考えず、いつも“やればできる”と思って行動しています。僕は周りの人に対して”自分の夢は自分で描け”という話をするんですが、言葉の通り”やればできる”という気持ちを持ってすれば全て叶う。いつか日本で『プリシラ』に出演するかしれないし、今日も失敗することがあったとしても結果的には良い公演になると思っています。たとえば、他の(外国の)ミュージシャン達が韓国に来た時、それを見ながら”私は他の国でできるだろうか?”と思うこともあるけれど、今こうして(日本に来て)やっているじゃないですか。いつも夢を持っていれば叶うと考えています。今日の公演を見て「私もあの人達みたいに、韓国に行って公演できればいいな」と思う人がいたら、その夢もきっと叶えられるはず。夢に対する思いを持って夢のように、ファンタジーのように舞台を見てくだされば嬉しいです。
ダヒョン:韓国でも日本でもファンの方がいて、自分を待ってくださるみなさんがいるので私が舞台に立つことができると思っています。これからも良い関係、お互いが親しくなれる場所がたくさんあればいいですね。
※キム・ダヒョンは韓国にて舞台『M.Butterfly』に、キム・ホヨンはミュージカル『MAMA,Don’t Cry』に出演中。二人の今後の活躍が大いに楽しみである。
★二人の関係にスポットをあて、ミュージカルナンバーを中心にしたコンサート『親友物語』シリーズの第二弾、第三弾が開催される!
6月20日(土)には東京・草月ホールにて、イ・ゴンミョンとキム・スンデの『親友物語~その2~』。第三弾は、チョン・サンユンとチョ・ヒョンギュンの『親友物語~その3~』が8月8日(土)、東京・IMAホールにて決定されている。こちらも乞うご期待!
夢友(YUMETOMO)
公式ホームページ:http://yumetomo.info
公式ツイッター:https://twitter.com/yumetomo2014
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