2014年のデビュー当時から、実力とぶれることのない個性豊かな存在感でファンを魅了し続けるオ・ヒョク(Vo/G)、イム・ヒョンジェ(G)、イム・ドンゴン(B)、イ・インウ(Dr)からなる4ピースバンドHYUKOH(ヒョゴ)。
昨年発売されたFull Album『 23 』は本国で大ヒットし、数々の賞を受賞。昨年からワールドツアーを行い、さらに実力をつけてきたHYUKOHは、2018年もAlbum『 24 : How to find true love and happiness 』をリリース。世界各地でツアーを続けており、北米ツアーを終え、アジアツアーへと突入。今回、東名阪のJAPAN TOUR が開催された。
すでに大阪、名古屋と満員御礼でライブを終えたHYOKOHの日本ツアーの最後の地は東京、新木場STUDIO COAST。開場前からものすごい人だかりで、開場と同時にライブ会場は人の隙間のない状態。今か今かと熱量の高いファンたちを前に、登場した4人は開始直後の機材トラブルにも問題なく、飄々としたスタンスで舞台に立つ。
胸躍る観客をすぐには弾けさせないとでもいうように、始まった『 Sky World 』
しかし、観客は音が響き、オ・ヒョクの声が響いたその時から、すっかり彼らの世界へ入り込んでしまうのだ。そして、徐々にテンポアップした曲に観客は我慢できなくなってくる。
どの曲もアレンジが小気味良く、シャープで以前よりもビートがきいている。なんというか、すっかり大人のサウンドになっていて、聴く者の心に揺さぶりをかける。『 Ohio 』などでもそれがよくあらわれていた。
曲ごとに変化する照明も、成熟してきた彼らにピッタリと合っていた。
演奏中とは打って変わり、オ・ヒョクのカンペを持ち、たどたどしい日本語で話すMCも、もはや嬉しいお約束のコーナーとも言える時間だ。こうしたMCはシャイな彼の照れ隠しであると同時に、多くを語らない彼らのファンサービスの1つなのだろう。
観客の気持ちをよくわかっていて、終盤には写真撮影OKを出すと一斉にスマートフォンが頭上にひしめき合った。生の臨場感を写真に収めることは難しいとわかっていても、観客は撮らずにはいられない様子だった。
多くを語らずとも、黙々と演奏を続ける彼らに、いつの間にか観客はすっかり持って行かれてしまう。次第に深みにはまっていき、ガツンとやられてしまったようなサウンド。
彼らの音楽はとても不思議だ。最後にはすっかりはまったつもりでいても、どこか先を行く彼らの音楽から置いていかれてしまいそうで、浸水しながらも必死についていこうとする。
そして「このアルバムは誠実な愛と幸せを探す方法です。幸せは愛を通してだけ得られるようです。なので、僕たちはみんな大好きだし、愛しています。ヒョゴでした」と最後に話してくれたように、ライブが終わってみると、HOW TO FIND TRUE LOVE AND HAPPINESSとアルバムツアーのタイトル通り、彼らからこのことを教えてもらっていたことに気づくのだった。今後もHYUKOHとして、ずっと音楽活動を続けていきたいという彼らを注目せずにはいられない。
ワールドツアーはさらに続く。
■TOY’S FACTORY HYUKOHアーティスト情報
http://www.toysfactory.co.jp/artist/hyukoh
■HYUKOH(ヒョゴ)の最新作「24」と昨年リリースした「23」がアナログレコードとして絶賛リリース中!
23【限定生産アナログ盤】
発売日:2018年10月10日 Release
価格:¥5,000+税
規格番号:TFJK-38506
01.Burning youth
02.Tokyo Inn
03.가죽자켓(Leather Jacket)
04.TOMBOY
05.2002WorldCup
06.Jesus lived in a motel room
07.Wanli 万里
08.Die alone
09.지정석(Reserved seat)
10.Simon
11.Paul
12.Surf boy
http://www.toysfactory.co.jp/artist/hyukoh/disco/1911
24【限定生産アナログ盤】
発売日:2018年10月10日 Release
価格:¥3,800+税
規格番号:TFJK-38507
01.Graduation
02.하늘나라 SkyWorld
03.LOVE YA!
04.Citizen Kane
05.Gang Gang Schiele
06.Goodbye Seoul
http://www.toysfactory.co.jp/artist/hyukoh/disco/1912