2014年、デビューするや圧倒的な存在感ですぐに若者の間で大人気となり、韓国を代表するバンドに成長している1993年生まれの4ピースバンド「HYUKOH(ヒョゴ)」が、1stフルアルバム『 23 』日本ライセンス盤リリースを記念して、6月15日(木)タワーレコード渋谷店「CUTUP STUDIO」にてミニライブを開催した。
開場とともに瞬く間に場内は隙間のない状態となり、4人の登場を待つファンたちで溢れた。しばらくすると、4人は派手なシャツとビッグスーツというファッショナブルな出で立ちで何事もないかのように自分たちのスタンスで登場、『 와리가리(Comes and goes) 』を演奏し始めた。
曲の心地よさと会場のファンの期待の大きさとが相まって、どんどん高揚していき、1stフルアルバム『 23 』から『 Tokyo Inn 』と続くと大歓声が起こり、いやがうえにも会場は盛り上がっていった。
「カッコイイ~!」「モシッソ~!(カッコイイ)」と声が掛かる中、恥ずかしそうに「こんばんは、ヒョゴです。タワーレコードでライブができて嬉しいです。皆さん、ありがとうございます。さっき歌った曲は『 Tokyo Inn 』という、渋谷を歩きまわった時に作った曲です」とカンペを読みながら一生懸命日本語で話すリーダー、オ・ヒョク。歌っている時とは違うシャイな姿を「可愛すぎる!」と楽しみにしているファンも大勢いるようで、次々に声がかかる。
ロック・バンドならではの『 가죽자켓(Leather Jacket) 』、低音がズンと響く『 Die alone 』そして、タイトル曲である『 TOMBOY 』では日本ではじめてでありながら、ライブ恒例となっている観客のコーラスが響き渡り、まさに会場が一体となった瞬間だった。
昨年に引き続き、今年もサマーソニック2017への出演が決まっており、「次はサマーソニックで会いましょう」と挨拶し、惜しまれる声の中、最後の曲『 위잉위잉(Wi Ing Wi Ing) 』を観客と掛け合いながら歌うHYUKOHからは日本のファンからもこんなにも支持されているという確信のようなものがうかがえていた。
アンコールでは、当初『 맛있는술(MASITNONSOUL) 』のみのはずだったが、ライブを行いながら、メンバーたちが感じた思いからか、急遽『 Wanli 万里(Wanli) 』と2曲披露された。
イントロが始まると、一音で『 Wanli 万里(Wanli) 』とすぐにわかる観客からは歓声と拍手が起こり、ビートの強い『 맛있는술(MASITNONSOUL) 』まで、あっという間に過ぎたミニライブは最後までとても気持ちの良いものだった。
汗が流れ、眼鏡を外して汗を拭う姿が印象的だったギターのイム・ヒョンジェ
いつもクールな演奏スタイルのベース、イム・ドンゴン
ライブ前日が誕生日だったドラムのイ・インウ
そしてハスキーな声、また伸びやかで心にぐっと響く声で聴く者を魅了するボーカルのリーダー、オ・ヒョク
繊細で豊かな表現の才能あふれる彼らの曲は、満足のいく音楽を作るために、様々な経験をし、惜しまず努力した結果生まれたものだ。
聴くほどに魅せられていく彼ら4人の音楽はまだまだ進化を続けるであろう、これからも楽しみなアーティストである。
Photo by チェリーマン
SET LIST
01: 와리가리(Comes and goes)
02: Tokyo Inn
03: 가죽자켓(Leather Jacket)
04: Die alone
05: TOMBOY
06: 위잉위잉(Wi Ing Wi Ing)
Encore
01: Wanli 万里(Wanli)
02:맛있는술(MASITNONSOUL)
■1stフルアルバム『 23 』
日本ライセンス盤
ライナーノーツ、歌詞和訳付き
発売日:2017年6月7日 Release
価格:¥2,315+税
規格番号:TFCK-87467
■『HYUKOH「23」発売記念 ミニライブ』の模様は7/21(金)21:00〜タワレコTVにて配信予定。
http://towershibuya.jp/towerrecordstv
■サマーソニック2017(8/19TOKYO)に出演予定
http://www.summersonic.com/2017/lineup/059.html
■TOY’S FACTORY HYUKOHアーティスト情報
http://www.toysfactory.co.jp/artist/hyukoh