2013年、M.E.Nとしての活動に終止符を打ち、5人がそれぞれの道へ向かっていった。
2人の行き先はわからぬまま、、。
歌いたい!この日本で歌いたいんだ!2人は熱い思いを胸に1年間準備を続けてきた。
そして沈黙から1年、彼らは帰ってきた!『J-BRO』として。
1年振りに会った彼らはあいかわらずシャイボーイたちで、はにかんだ笑顔を向けたが、随分大人っぽい印象を受けた。「さぁ、早く僕らのことを聞いてくれ」と言わんばかりにワクワクした表情でインタビュールームのソファに腰掛けるとインタビューはスタートした。
――『J-BRO』としての活動が始まりましたね。まず『J-BRO』という綴りですが、なんて呼べばいいですか?
JINジン(以下、ジン):ジェイブローと呼んでください。それぞれの名前ですが、僕はM.E.Nの時はジョンジンでしたが、J-BROになってからは『ジン』で活動することになりました。ジンと呼んでください。
J-Hwanジェイファン(以下、ジェイ):僕はジェイファンと言います。今まではジファンでしたが、ジェイファンです。ファンの方たちはちょっと言いにくいかもしれないので『ジェイ』でOKです。よろしくお願いします。
――M.E.Nで活動してきて、沢山のファンがいる中で改名した理由は?
ジン&ジェイ:M.E.Nの頃はダンスや楽曲など、ジャンルとしてはアイドル路線のものでした。今回、2人で活動することになって、2人とも好きな音楽でやりたかったのです。アイドルよりもアーティストを目指して、日本で成功したいと思ったので、新たな気持ちで改名しました。
――もっと音楽を深く追求したいということ?
ジン&ジェイ:そう!そうです。もっとアーティストとして認められるようになっていきたい。
――この1年間どうしていましたか?
ジェイ:2人とも音楽がとても好きだから、ずっと音楽から離れずにいました。韓国に帰ってからも、2人で会って、作曲の勉強もしたりしていました。
僕もジンも日本でもっと歌をやりたかったから、2人でやれることがあるはず!といろいろ話し合い、今の事務所のオーナーに相談して、準備をしてきました。
ジン:本当にこの時を待ってました。
――作曲の勉強とのことですが、実際に曲を作りましたか?
2人で勉強しながらやっていただけで、実際にはカタチになっていません。でも、是非やってみたいです。これから2人の曲を披露できるように頑張ります。
――M.E.Nのラストステージから、それぞれの道を歩み始めた5人ですが、すぐに気持ちの切り替えはできましたか?今に至るまでの気持ちの変化は?
ジン:僕ら以外の3人は演技、ビジネス、軍入隊と進む道が決まっていたので「あぁ、きっとそうしたかったんだな。行きたかったんだ。」と思い、理解できました。でも、僕ら2人はまだまだライブなどの活動をしたかったんです。もちろん、M.E.Nとしての思いも強かったけれど、それが例えM.E.Nでなかったとしても、日本に残って音楽という仕事をしたかったんです。はじめは、バイトをしてでもなんとか日本に残ってやっていけないかと思っていたんですがビザの関係もあって、仕方なく韓国へ帰るしかなかったんです。
本当に歌いたかったけれど、歌うことができなかった。それで、韓国でジェイと会って、日本に戻って活動出来る方法はないか探してみようということになったのです。
――日本でもう一度、やっていこうとするには、大きな覚悟が必要だったのでは?
ジェイ:日本はライブがとても多いですよね。僕はライブが大好きで、韓国で活動していた頃にもライブをやっていたけれど、多分、韓国より多いんじゃないかな。ライブ会場の雰囲気やみんなの前で歌うときのあの感じがとても好きなんです。それがすごく魅力的で僕を日本でやりたい気持ちにさせたんです。
――7月6日には『J-BRO』として、ファーストフリーライブがありますが、充実した毎日ですね?
ジン&ジェイ:早くJ-BROだけのファーストライブをやりたい気持ちでいっぱいです。6月にゲスト出演で唄ったり、インストアライブで、曲は披露していますけど、仕事には順序もありますから(笑)。今は、僕らもウズウズしながら、そのときを待っている感じですね。毎日、いろいろ考えて眠れないくらいです。
――ファーストフリーライブのことで、自分たちの意見など出したりしますか?
ジン:自分たちの意見を強く言ったり、押し付けることはありませんが、少しずつ意見は出しています。
ジェイ:スタッフたちにも僕らの音楽に対する意見をしっかりと聞いてもらってやっています。
――日本での生活はどうしているんですか?2人で住んでる?
ジェイ:はい、2人で。以前と変わらず、係を分担してやっています。
――ジェイさんはやっぱり年下だからゴミ出し係?
ジェイ:(笑)そうですよ。ずっと僕が出してる。あと、皿洗いは僕。掃除はジンさんで、ご飯もジンさんがとても上手なので、作ってくれるんです。
ジン:でも、最近はちゃんとやってないから、ご飯作ってあげないんです(笑)。冗談ですよ。2人でうまくやっています。
――『J-BRO』として、はじめてドラマ(TBS連続ドラマ『MOZU』第7話)に出演された感想は?
ジン:僕は横からの姿だったけど、ジェイは後ろ姿だけだったんだよね。みんなわかってくれたかな。
――6月2日に公式HPがOPENしましたね。
ジン&ジェイ:はい。TwitterやFaceBookからも発信しています。小さなことでも、ファンのみんなから応援の声や喜びの声を聞くことができて、嬉しいです。
――M.E.Nのメンバーとは今も連絡を取り合っていますか?
ジン:はい、もちろん。この間はユンの誕生日だったので、連絡してお祝いを言いました。ユンもまた日本に来たいと言っています。「J-BROが頑張って売れたら、僕も一緒に連れて行ってね」とね。
――ユンさんは俳優としての道を目指しているそうですね。
はい、韓国で頑張っています。短編ドラマの出演も決まって、もうすぐ放送になります。ヨンピルさんもビジネス頑張ってるし、テファさんも一生懸命、国の任務をはたしています。
――音楽を追求している2人ですが、ジャンルにこだわりは?また、日本でも韓国でもミュージカルが流行っていますが、興味はありますか?
ジェイ:ジャンルへのこだわりはありませんが、一生懸命勉強することですね。僕は歌が下手だからミュージカルは難しいです。僕はラッパーだからね(笑)。
ジン:僕は今は作曲の方が興味があるので、それに集中しています。
――韓国に帰っていた時期もあるのに、大変日本語が上達していて驚きましたが?
ジェイ:韓国へ帰ってからも、日本の友人たちと連絡を取り合って、しゃべってました。
※M.E.N活動終了後に今の事務所のオーナー、スタッフたちと連絡を取り合って、話し合いを続けてきたことで、日本語を忘れるどころか、難しい日本語を使っての会話がどんどん上達したそうです。
――披露する予定の曲はすべて日本語ですか?日本語で気持ちを伝えるのは難しくないですか?
ジン&ジェイ:はい。すっかり日本語で歌うことが自然になったので、最近では韓国語で歌う方が変な感じがするほどです。
ジン:(韓国語の)発音を間違えたりしてね。
ジェイ:そうそう(爆笑)。今も日本語で会話するときの発音はまだ難しいけれど、レコーディングのときは韓国語より日本語の方が歌いやすくなりました。
――レコーディングは時間が掛かる方ですか?
ジン&ジェイ:そうですね。それはずっと変わらないです。ディレクターから、OKがでても僕らが納得しなければ、もう1回もう1回とやらせてもらいます。それでも、今まで納得できる出来だと思ったことはないですね。これからももっと勉強が必要だと思います。
――ファンのみんなに伝えたいことは?
ジェイ:2人での活動になって、より今までよりも自分たちのやりたい音楽を表現したいと思っているので、言い方は悪いかもしれないけど、J-BROとして音楽に狂ったようになって、みんなと一緒に盛り上がって、ステージを観てもらって、何年もずっと忘れられないようなステージにしたい。
ジン:ジェイと同じ考えです。えーっと、どう言ったらいいのかな(と口ごもる)
――ジンさんはシャイで口数の少ない男の印象もありますが、2人になってからはそうもいかないのでは?
ジン:あー今回はみんなびっくりすると思うんですよ。M.E.Nの頃はあまりみんなの前で喋らなかったから、シャイボーイに見えたかもしれないけど、今度のステージを観てもらえば、僕の様子の違いにびっくりすると思います。僕は元々話し好きで、長く話しをするタイプなんですよ。
ファーストライブでも中身の濃い話しをいっぱいしたいと思っています。期待してくださいね。
――リーダーはいますか?
ジン:実は特にどちらがリーダーということは決めていなかったんです。
ジェイ:他のインタビューの仕事中に聞かれて、決まっていないと言うと、今決めたらどうかと勧められました。やはりしっかりしていて、お兄さんのジンさんがリーダーになるべきだと思い、その時からジンさんがリーダーになったんです。リーダーはジンさんですが、すべて話し合って決めるので、忘れてしまうときもありますね。
※ジンさんは韓国でA’st1(エースタイル)のリーダーとして活躍していたこともあり、ミーティング中から、自分の意見をはっきりとスタッフに伝えるなど、J-BROでもリーダーシップを発揮しているそうです。
――ステージ衣裳なども自分たちで考える?
ジン&ジェイ:元々、2人ともファッションにも興味があるので、買い物から参加して、スタイリングも自分たちでしています。
※靴から靴下、アクセサリー1つとっても、上から下までこだわりがある2人でトータルコーディネイトが大変だったそう。J-BROのアーティスト写真もスタッフと相談しながら自分たちも一緒に選んだそうです。
――最後に『J-BRO』を紹介してください。
ジン:まず、1年間待っていてくれて本当にありがとう。早く僕らのライブを観てもらいたい。音楽を聞いてもらいたいです。音楽で共感し合って、感動してもらいたい。これから頑張って活動していきますので、よろしくお願いします。ジェイはラップで感動をかな?(笑)
ジェイ:僕らは韓国人だけど、韓国の歌手、日本の歌手という括りではなく、ただアーティストとしてみてほしい。僕はここでは違う国の人かもしれないけれど、自分の国のように日本のことが好きで、そして、ここ日本で頑張りたいと思っていますので、僕らの気持ちを皆さんもわかってくれたらいいなと思います。
いろいろな話しをするよりも、とにかく僕らの音楽を聴いて、ライブに来てくれたら、感じてくれたら、それが一番嬉しいです。皆さん、ライブでお会いしましょう。
音楽1本で頑張っていくと力強く語ってくれた『J-BRO』。
インタビュー中に聴かせてくれた新曲のデモはとてもカッコ良く、言われなければネイティブの日本語にしか聞こえない。聴きながら「素敵ですね」と伝えると、照れ笑いをして頷くだけの2人だったが、聴きながらリズムを取り、一緒につぶやき歌う姿から曲に対する自信と思い入れが伝わって来て、これからが本当に楽しみになった。
『J-BRO』公式HP: http://j-bro.com/
●J-BRO INITIAL START-UP in JAPAN
ファーストフリーライブ
【イベント詳細】
フリーライブ
オリジナルグッズご購入者へサイン会&握手会
※観覧無料
日時:2014年7月6日(日)
会場:シダックスカルチャーホール
東京都渋谷区神南1-12-10 シダックスカルチャービレッジ8階
開場:14:00開場
開演:14:30開演