Leolaの最新シングル『白いページの中に/朝が来るように』が11月13日より配信リリースされた。「白いページの中に」は、1978年にリリースされた柴田まゆみのカバー曲で、現在公開中の映画『ホテルローヤル』の主題歌として、その歌声が作品の世界観を作り出している。今回の楽曲は、これまでの元気でハッピー!なLeolaとは違い、哀愁を帯びた歌声で聴く人を魅了する。また、「朝が来るように」は8年前に作られた楽曲で、Leolaにとっては特別なものだという。
また一つ違う顔を見せてくれたLeolaにその想いを聞かせてもらった。
― 今回リリースされました「白いページの中に」は、1978年にリリースされた柴田まゆみさんのカバー曲になりますが、これまでも多くのアーティストが歌われてきた名曲です。この曲を初めてお聞きになったときの感想はいかがでしたか?
その時代の楽曲はとても奥が深くて、歌詞の中に含ませるものが多い印象があります。この曲は特にその印象が強く、曲を聴いてどういう状況を思い浮かべるのか、曲と重ね合わせる気持ちを抱くのか、聴く人によって全然違うのではないのかと思いました。私の場合は故郷を離れているので、離れて気づいた両親の愛情や地元の大好きなところなどを思い出しました。正直嫌いだったこともあったけど、それも含めて今は故郷を愛すことができているので幸せだなと感じました。人それぞれ思い描く風景が違うことは凄いことですよね。自分が歌うことでその奥行や情緒、趣(おもむき)を表現できるのかな・・・と少し不安にもなりました。
― 色々な情景が見えてくる曲だからこそ、多くの歌手の方がそれぞれの歌い方で表現されてきたのかもしれませんね。
そうですね。絶対にこういうふうに歌わなければいけないということがないのだと思います。
― 哀愁のある曲ですが、これまでのLeolaさんのイメージとは少し違う感じがします。実際に歌われていかがでしたか?
声の表現力を問われた感じがして、今までの自分では歌えないと思いました。ハツラツとしたLeolaというよりは、デビューから少し歳を重ねて、大人になっている部分を引き出している歌声になっていると思います。
― 大人っぽいLeolaさんでした。
本当ですか?(笑) 楽曲はカバーなので、その世界観は崩したくなかったんです。この曲から私の声の表現、この曲の世界観を感じ取ってほしいです。今までにはない、私から生まれたものではないからこそ、その世界をお借りして自分が表現しているという気持ちで歌いました。そこを感じてもらえたら嬉しいです。
― この曲は映画『ホテルローヤル』の主題歌ですが、主題歌を歌うということでこの曲を歌うことになったのですか?
もともと監督がこの曲を使いたいという考えをお持ちだったようで、女性シンガーを探していたところ、私の名前があがったそうなんです。
― とても映画の世界観にもマッチしていますし、Leolaさんの歌声が心地よく耳に入ってきます。実際に映画の中でご自分の歌声が流れたときはどのように感じましたか?
ちょっと自分ではないような不思議な感じがしました。これまでも何曲か映画の主題歌や挿入歌をやらせていただいていますが、この映画自体、少しタイムスリップしたような感覚がありますが、自分もそういう時代に行ったように感覚に陥りました。
―これまでも多くの映画やドラマの曲を歌われていますが、劇中歌を歌うお気持ちは?
本当にありがたいです。その作品の演者ではないですが、作品を一緒に作ることができる仲間として声を届けさせていただけるのはとても幸せですし、私もその作品から新しいインスピレーションをいただいて、毎回違う作品ができています。自分の経験だけでは曲を書けない部分もあるし、作品の登場人物や役者の皆さんのフィーリングから初めて知れる感情やストーリーということを楽曲を通して自分を表現しているような気持ちになれるんです。毎回新たな刺激をもらえて嬉しいです。
― 今回の曲は映画をご覧になってから歌を収録されたのですか?
そうです。波瑠さんが演じられている主人公の雅代さんは普段はあまり感情を出さない人。この曲の原曲の柴田まゆみさんの歌声は「悲しい」「怒っている」「辛い」というような感情を直接出さず、哀愁の中に漂わせているので、そこがとても映画と重なる気がしました。こういうことを監督は表現したいのかもしれないなと思ったので、私もあまり感情的にならないように気をつけました。
― Leolaさんの歌声がとても柴田まゆみさんの歌声と雰囲気が似ている感じがしました。
アレンジが仕上がった段階で音源をいただいたのですが、まずアレンジが(原曲より)、より優しくなっていました。ただ、大きく変わっているわけではなく、オリジナルの良さを残しつつもっと素朴になっていたので、私の声もそれを汲まないといけない、オリジナルの景色を崩さないようにしないといけないなと思いました。
― それでは、カップリング曲「朝が来るまで」のお話も聞かせてください。こちらはLeolaさんが作詞されたそうですね。
この曲を作ったのは8年くらい前なんです。Leolaと言う名前で活動を始めて6年くらいになりますが、それより前のまだレコード会社が決まる前、あるプロデューサーの方に勉強をさせていただいた時に作った曲なんです。下積み時代の色々な大事な局面で歌ってきた曲です。今は自分の中のハッピーなところを抽出して表現していますが、もっと等身大で人間ぽいんです。こういう活動をしようと思ってから一番最初に書き上げた1曲だったので、ちょっと背伸びしたい感じや、負けないぞという強気な感じも出ている曲でした。
― それを今、あらためて表現しようと思ったのはなぜですか?
偶然にも「白いページの中に」をプロデュースしてくださった方がその当時のプロデューサーさんだったんです。ちょうど今年に入ってから“ハッピー”だけではなくて、人間の光と影をちゃんと表現できるようになりたい、自分のコンプレックスな部分も出していこうと思っていたところで。この曲はいつか絶対歌いたいと思っていましたし、HIROさんにも聞いていただいていて、事務所のスタッフの方々にも人気のある楽曲なんです。時はすごく経ちましたが、いい機会を与えてもらえたので、チャンスを逃がさないようにこのタイミングで出させていただくことになりました。
― なるほど。この曲への思い入れは強いのですね。
めちゃくちゃ強いです。夏休みのお祭りのステージに上がって誰も知らない中でこの曲を歌ったこともありますし、Sony Musicさんにお世話になる直前に聞いていただいたのもこの曲なんです。大事な時を共にしてきた楽曲なので、しばらく会えなかったけれど、この曲を聴くと当時のことも思い出します。そして、やっと優しく歌えるようになりました。当時のデモを聞きなおして、アレンジも収録もやり直したのですが、当初は“負けたくない!”という気持ちが凄く出ていて、声がチクチク尖っている感じがしていましたが、何年も経てやっと誰も刺さないような声で歌える。時を空ける意味があったんだなと思います。
― ところで、9月にはワンマンオンラインライブを開催され大盛況でしたが、この新しい試みを行われていかがでしたか?
初めての事ばかりだったので、準備中はわけがわからない状態でした(笑)。全編ギター1本で弾き語りを行うこと、オンライン、お客さんが目の前にいない状態で1時間半・・・全てが初めてなので予想がつきませんでした。オンラインライブを行っている方たちに「どうでしたか?」「どうしたらいいですか?」と尋ねていました。ある方から「もちろんお客さんが見てくださっているんだけど、自分の世界に酔いしれながらやったほうがいいよ」とアドバイスをいただいて「反応を求めすぎると苦しいから、音の世界や自分の声の世界を堪能する気持ちでやるといい」と仰ってくださったんです。その心持ちで臨んでみたらとても楽しくできました。会場で行うライブとは本当に別物。会場で行うライブは会場にいる皆さんと皆で作るもの。何かハプニングが起きてもそれも楽しい。オンラインライブは何を表現したいかを存分に見せることができるし、より距離感を感じないように伝えることができるんです。「ずっと最前列にいるような気持ちでした!」というコメントもいただきました。どちらにも良さがあって、オンラインライブをこのタイミングでできて良かったなと思いました。
― これからもオンラインライブは続けていきたいですか?
そうですね。直接会えないご時世になっているけれど、歌はどうしても届けたいので。会場ライブ、オンラインライブとも平行してできたらいいなと思います。同世代の友達から「子供ができて会場にはなかなか出かけることができないの」と言われることもあったので、そういう点もオンラインならカバーできていいのかなと。
― 今年は新型コロナ感染の影響でとても大変な年になりました。今年も残りあと少しになりますが、やっておきたいことはありますか?
来年の自分をちゃんと想像して1曲作っておきたいなと思っています。今までのデモから曲を出していくのもいいのですが、毎年このくらいの時期になると来年の自分を想像して作るので、それはやっておきたいですね。あと、今年は色々な人に会えなかったので「今年はどうだった?」と連絡しておきたいですね。できれば直接会うことができたらいいな。
― では、来年はどんな年にしたいですか?
今年は全部を出し切れていない感じがするんです。今年は5曲リリースさせていただきましたが、そこから表現したかった音もあるし、自分の中では「Leola 第2章」という気持ちで今年を迎えていたので、来年は今までとは違う姿をもっとお見せできたらいいなと思います。
― 楽しみです! では、最後に今回のリリース曲について皆さんにメッセージをお願いします。
2曲とも光と影を感じるような楽曲になっています。寒くなってくると色んな想いにふけることもあると思いますが、最後には「よし、また頑張ろう!」と前を向けるような楽曲です。聴いてくださる方の背中をそっと押せるような時間を共に過ごせたらいいな。ぜひ浸っていただけたら嬉しいです。
撮影:ナカムラヨシノーブ
【Leolaプロフィール】
3月14日生まれ、熊本県出身。ハワイ語でLeoは声、laは太陽。「いつも優しく、ときに力強く、降り注ぐ太陽のように聴く人の心を晴天にしたい、あなたの心の太陽でいたい」という想いを込めて彼女自ら命名。2016年に「Rainbow」でデビュー。2ndシングル「Let it fly」で某大型TVCMにて起用され、10代女子の心を鷲掴みにする。2017年にファーストアルバム「Hello! My name is Leola.」をリリースし、ワンマンライヴ「Leola 1st Oneman Live“Hello! My name is Leola.”」を慣行。2018年2月に初の映画主題歌となる5thシングル「Puzzle」、同年8月には自身初となるミニアルバム「LOVE, LIFE LAUGHTER」をリリース。2019年には2ndアルバム「Things Change but not all」をリリースし、全22都市24公演となる2ndツアー「Leola Live Tour 2019 ”HANGRY!?”」を慣行。2020年7月、『ふたり feat. JAY’ED』を配信リリースした。
◆配信シングル「白いページの中に/朝が来るように」
配信URL:https://smar.lnk.to/PkJf74kb
◆「ホテルローヤル」公式サイト:https://www.phantom-film.com/hotelroyal/
■Leola Official YouTube Channel: https://m.youtube.com/c/leolaSMEJ
■Leola Official Instagram: https://www.instagram.com/leola_official/?hl=ja
■Leola Official Web Site: http://www.leolalala.com/
■Leola Official Twitter : https://twitter.com/Leola_official
■LDH MOBILE : http://m.ldh-m.jp/artist/index/83
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