今年もやりました！笑顔と愛あふれる『Act Against AIDS 2017　「THE VARIETY 25」　』　レポート

12月1日の世界エイズデーに武道館で、今年も豪華な出演者ともにエイズ啓発チャリティイベントAAA （Act Against AIDS）が行われた。
26年目25回となる今年は、『Act Against AIDS 2017　「THE VARIETY 25」　～絶好調俳優大熱唱！本物聴かせますミュージシャン！』と題して開催。岸谷五朗、寺脇康文、三浦春馬のMCのもと集まったのは、西川貴教、柚木礼音、高橋優、水谷八重子など豪華多彩な俳優・ミュージシャン。そしてなんとピコ太郎やふなっしーまで登場。熱くにぎやかで楽しい、深い意義を持つイベントとなった。

【イベント前囲み取材】

三浦春馬    岸谷五朗   寺脇康文

開幕直前にマスコミを前にMCを担う岸谷五朗、寺脇康文、三浦春馬がAAAへの思いを語った。
岸谷五朗は「26年目25回目のAct Against AIDSです。チャリティの何が大変かと言うと続けることです。続けられるというのは、一番大事なこと」「目に見えるチャリティをやっていこうと、きちんとした寄付をして、ラオスに小児病棟が建ちました。今そこで、エイズと戦う子供たちの命を救うことができています」と笑顔で。
昨年、今年とラオスに赴いた三浦は「現地スタッフや患者として病院に集まってくる子供たちの笑顔を目の当たりにしているので、現地で働いている皆さんの思いを、今日集まって来てくださるお客様にイベント、コンサートで楽しんでいただくとともに、彼らの頑張りを少しでも広められたら」。
寺脇は「チャリティはできることをできる範囲で、できるだけやる」。
3人はイベント中も「みなさんの1枚1枚のチケットのおかげです」と繰り返し、観客に感謝と、引き続きの応援をお願いしていた。

【レポート】
水谷八重子　　　　　　岸谷香

暗くなった会場に響く壮大な♪「オペラ座の怪人」の演奏にのって、スクリーンにこれまでにAAAに出演してきたスターたちが次々と写し出され、会場のテンションがググッと高まる中、登場したトップバッターはギターを抱えた岸谷香。♪「世界でいちばん熱い夏」を披露していると、豪華な着物姿の水谷八重子が登場。20数年来の友人という二人の思いがけない新鮮なデュエットと続く軽妙なトークでの幕開けとなった。
大物歌手・水谷八重子がオープニング早々に登場した理由は、この夜はこの後にディナーショーが控えていたから。水谷は岸谷香に作曲を依頼し自ら作詞した「メッセージ性の強い歌詞をかわいく」してもらったという♪「千恵子のウィンク」を岸谷香とともに披露し、歌い終えると「行ってきま～す」とディナーショーへと向かって舞台を降りた。舞台に残った岸谷香は昨年10年ぶりに発売した♪「ミラーボール」をキーボード弾き聞かせた。

DearDream

次に登場したのは岸谷五朗いわく「アミューズの若い5人組」のDearDream。MC3人につき従って武道館の舞台の下手から上手までを走りながら自己紹介し、その息も荒いまま♪「ユメノコドウ」をフルダンスで披露。大きな声援を受けた。

大黒摩季　　バックは三浦春馬　岸谷五朗　寺脇康文

3番目に登場したのは、昨年はトリをつとめた大黒摩季。♪「熱くなれ」に続いてはMC3人がサビになる度に登場して笑いを誘った♪「Lie.Lie.Lie」。最後は「死ぬまで金太郎飴のように歌う」と言ってMCやDearDreamを従え♪「ら・ら・ら」を熱唱。武道館の温度を引き上げた。

Skeep On Somebody

次は音楽のゆりかごに揺られているような心地よい音楽を聞かせてくれるSkeep On Somebody。♪「sha la la」と久保田利伸からプレゼントされた♪「Every kiss,Every Lies」で、武道館の空気の透明度が高まった気持ちになった。

後ろ中央がピコ太郎　三浦春馬　寺脇康文　岸谷五朗

ここでピコ太郎が登場。MC3人との【ピコ三兄弟】でPPAPを披露。武道館が大爆笑で沸く中、突然動きを止めたピコ太郎。なんとここで殺人事件が発生?!　MCの3人は、止まったままのピコ太郎の前で殺人事件解決に挑むというコントを披露。観客はあっけにとられ、ピコ太郎は「口を開けたままで辛かった」。爆笑となった。

WEAVER

6番手に登場したのはピアノ、ドラム、エレクトリック・ベースの3ピースバンドWEAVER。キーボードの杉本雄治が「地球ゴージャスプロデュース公演vol.15 『 ZEROTOPIA』」の音楽を担当するなど、才能あふれるWEAVER。「ピコ太郎さんの後はやりにくい～」と笑ったが、人気のTVアニメのオープニングテーマ2曲　「山田くんと７人の魔女」の♪「くちづけDiamond」と「サクラダリセット」の♪「だから僕は僕を手放す」をかっこよく聞かせた。

サンプラザ中野くん　　ふなっしー　　パッパラー河合

武道館といえばこの曲、♪「大きな玉ねぎの下で」。サンプラザ中野くんとパッパラー河合が歌っている最中に登場しのはふなっしー。ふなっしーは今年夏に行った初の武道館コンサートでもこの曲を歌った。実はサンプラザ中野くんはゲストに呼ばれていたがスケジュールの都合で参加できなかったそうで、AAAで念願の共演がかなった。ふなっしーがサンプラザ中野くんに曲作りを依頼し、ふなっしーも作詞に加わった♪「アルクナシ」も披露。ふなっしーパワーに会場も盛り上がった。

サンプラザ中野くん　　　　　大谷亮平　　　岸谷五朗

サンプラザ中野とMC3名がウルトラマンティガを熱唱する中、登場したのは仮面のティガ。仮面をとると、それは大谷亮平。韓国でも活動する俳優・大谷は、この後、福山雅治の♪「Squall」を韓国語で披露。「絶好調俳優大熱唱！」となった。

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大谷亮平

イベントも半ばを過ぎたところで、今年のAAA報告が行われた。これまで24回の活動で支援した金額は、279,372，382円。近年の収益金は特定非違営利活動法人「フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPAN」を通じてラオスのルアンパバーンにあるラオ・フレンズ小児病院に寄付されている。
昨年に続き今年もラオスに赴いた三浦春馬がこの病院の様子などが写真で紹介し、4年前に現地で会った患者の少女と再会し、現在も元気に暮らしていることを報告。三浦が少女と少女の母親と一緒に笑顔でおさまった写真がとても素敵だった。

高橋優　　　　　三浦春馬　

イベントも後半へ突入。次なるアーティスト・高橋優が登場すると、あちこちから「ゆうちゃん！」と声がかかる。♪「明日はきっといい日になる」♪「虹」とヒット曲を披露。今週末に最終回をむかえるドラマ「大人高校」の主題歌「ルポルタージュ」をこのドラマの主演・三浦春馬と共に熱唱。「武道館のステージでこうして歌えるとは思っていなかった」と言う奇跡のコラボの実現に、観客も大興奮した。

柚希礼音　　　　　　　大貫勇輔

続いて登場したのは、柚希礼音。ミニアルバム「REONISM」よりのリード曲「僕は何を 探してるんだろう？」を歌い踊る。その背後ではミュージカル「ビリー・エリオット～リトル・ダンサー～」で共演した大貫勇輔が激しく華麗に踊る。美しい2人のコラボに観客もうっとりと見入った。

花澤香菜

「かわいい～」という声が上がったのは花沢香菜。イントロが終わっても登場しない･･･と思っていたら「マイクがどっかに行ってしまっていたんです。私を初めて見るようにお願いします」とキュートに仕切り直して再登場。♪「星空ディスティネーション」を聞かせ、岸谷、寺脇、柚木も加わって　♪「WINDING ROAD」。

西川貴教

今年のトリは、2018年4月から上演される地球 ゴージャスプロデュース公演Vol.15「ZEROTOPIA」に出演する西川貴教。♪「WHITE BREATH」「WILDRUSH」「HIGH PRRESSURE」と熱く歌いあげる。　♪「HOT LIMIT」ではMC3人が花道先に登場し西川を囲んで扇風機で西川に風を送り、会場を沸かせ、AAAらしい盛り上がりとなった。

西川貴教を囲む　三浦春馬　岸谷五朗　寺脇康文

ラストは出演者がそろってステージに。♪「ひとりじゃないから」を全員で歌いながらのお別れ。カラーボールを客席に投げ入れ、年の一度のエンターテイメントショーの終わりを惜しんだ。