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『リリーのすべて』『ブリジット・ジョーンズの日記』ワーキング・タイトル・フィルムズが製作する映画が、日本人女性の心を鷲掴み!

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7月、『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズの 3作目となる『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』の予告編が 公開された。世界中の独身女性を魅了した、ぽっちゃりでタバコもお酒もやめられないブリジット・ジョーンズが 12年振りに帰って来るとあって、公開が予定されている10月は日本でも大きな話題を集めそうだ。

さて、この『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズを 1作目から手掛けているのがロンドンに拠点を置く映画スタジオのワーキング・タイトル・フィルムズ。マーベル・コミックを原作とするアメコミ作品を手掛けるマーベル・スタジオや、『スター・ウォーズ』や『インディ・ジョー ンズ』シリーズなど、ジョージ・ルーカスの監督作品を製作するルーカスフィルムなど、日本でも有名な映画スタジオが数多くある中、日本の女性たちの間で高い人気を誇っている映画の多くが、このワーキング・タイトル・フィルムズが製作していることをご存知だろうか。

その理由は、現代女性の共感を呼びやすい“リアリティ”と、日本人が好む“センチメンタル”の2つの特徴をもっていること。 冒頭に紹介した『ブリジット・ジョーンズ』シリーズ以外に目を向けてみよう。クリスマスのロンドンを舞台に 9つの恋模様を描いた『ラブ・アクチュアリー』(2003 年)では、登場する19人の男女の誰かと自分の境遇がカブって共感してしまうという声が今なお多く聞かれている。

最近では『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』(2014年)が、恋愛映画でありながら、女性だけでなく幅広い世代の男性の心もしっかりと掴みスマッシュヒットを記録している。タイムトラベルの能力をもった青年が、その能力を通して、なにげな い一日がかけがえのない時間だった、と気づく話だ。 いずれも王道なラブコメではあるものの、浮世離れしたシンデレラストーリーではなく、女性の悩みや境遇と重なる部分が意識して作られている。だからこそ現代女性は「本当にこの映画のようなことが自分の身にも起こるかもしれない」というリアリティを感じ、惹き込まれるのだ。

さらにブルーレイ&DVDが好評リリース中の『リリーのすべて』(2015年)は、1920年代のデンマークにて世界で初めて性別適合手術を受けたリリー・エルベと、その妻ゲルダによる美しい愛の物語。LGBTの問題が身近になった今作られた作品だからこそ、彼らの 苦しみや愛の強さには多くの人が感銘を受けたはずだ。現在、最も注目を浴びるエディ・レッドメインがトランスジェンダーという難役に挑み、アリシア・ヴィキャンデルがそんな夫を理解しようとするゲルダを演じ、その繊細な演技力に魅了されたのも記憶に新しい。 いずれの作品も、不遇な状況から這い上がるだけの単純なエンターテインメント作品にとどまっていない。滲み出るうら悲しさや切 なさなど登場人物たちの織りなす悲喜こもごもが映画全体を包む息遣いとなって、観る側に感傷的に訴えてくるのだ。

また、わびさびが好きな日本人。切なく悲しいストーリーには、自然と涙が流れてしまうのではないだろうか。『リトル・ダンサー』(2000年)は、閉鎖的な炭鉱町に住む少年が、貧しい生活や性差を乗り越えてプロのバレエダンサーとなる過程を感動的に映し出し、世界的に高い評価を得た。実話を基にした『博士と彼女のセオリー』(2014年)は、物理学者のスティーブン・ホーキング博士が突然の難病に侵されながらも妻に支えられて困難を乗り越えていくさまを綴っている。

このようにリアリティと切なさがリンクした重厚なストーリーを描くことに定評のあるワーキング・タイトル・フィルムズ。こうした映画スタジオの特徴から作品を選んでみると、生涯のマイベスト映画に出会えるだろう。久しぶりにもう一度観たい作品や、まだ観たことのな い作品がある人は、ぜひ、ブルーレイ&DVD を手に取ってみてはいかがだろう。

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『リリースのすべて ブルーレイ+DVDセット』好評リリース中
¥3,990(税別)
発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
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