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「ピース オブ ケイク」田口トモロヲ監督 DVD発売オフィシャルコメント到着!

多部未華子・綾野剛ら豪華キャスト陣や劇中音楽についても語る!
「ピース オブ ケイク」ブルーレイ&DVD発売!
田口トモロヲ監督オフィシャルコメント到着!

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映画『ピース オブ ケイク』のブルーレイ・DVDが2016 年2 月2 日より発売された。
ジョージ朝倉による伝説的恋愛コミックを超豪華スタッフ&キャストで映画化。劇場公開時も、キレイごとばかりでないリアルな恋愛模様に共感の声が続出。今回、ブルーレイ・DVD の発売をうけ、田口トモロヲ監督にオフィシャルインタビューが行われた。

『ピース オブ ケイク』ブルーレイ・DVD 好評発売中

pocDVD展開図

田口トモロヲ監督コメント

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■監督作として3作目ですが、今回は女性が主人公ですね。

田口トモロヲ監督(以下、田口):最初は50過ぎたおっさんに25歳の女子の恋愛を描かせるというのは無茶ぶりじゃないかと思ったんですが、原作を読んでいくうちに、恋愛模様のなかに忍ばせているカルチャーや、主人公たちの名前が『仁義なき戦い』から取られていることに気づいたんです。それは自分が大好きで、影響を受けてきた物だったので、原作者との共通項を発見できたんです。そこから作品を読み返してみたら、これは描けるんじゃないかと思うようになりました。

■原作のジョージ朝倉さんは田口監督のことは『鉄男』のときから大好きで、田口さんがメガホンを執るのだったらお任せしたいと。

田口:本当に嬉しい出会いでした。よかったです。

■カルチャーもそうですが、やはり監督らしくロック魂も感じました。音楽でいうと、主題歌に加藤ミリヤさんを起用されたのも田口監督作品として新しかったのでは。

田口:女性主人公の話だったので、女性に物語の大団円を歌い上げていただきたいと思っていました。僕がイメージしてた曲のなかに加藤ミリヤさんの「LALALA」っていう曲があって、すごく好きだったんですよね。それで打診してみたら、ミリヤさんが「ピース オブ ケイク」の原作の大ファンだったんです。そこで音楽の入っていない状態の本編を観てもらったら、ぜひやりたいと言ってくださって。そしてせっかくだから今までありえないような峯田(和伸)くんとコラボはどうだろうという話になったんです。僕は奇跡のコラボと呼んでいます。

■恋愛の痛い部分も描かれる作品ですが、監督は人間の面倒くさい部分に惹かれるのでしょうか。

田口:大好物ですね(笑)。やっぱり光があれば影もあって、その両面を描いてこそ人間だと思うので。原作も、キレイごとではない等身大の恋愛を描く物語だったので、そこは映画でもきちっと描きたいと思いました。
ただ、痛いと感じる部分でもキュートに描きたいな、とは思いました。リアルでありつつも、映画的な要素をどう落とし込むかということは非常に注意しながら作っていきました。それは演技のサイズもです。漫画は、どんな表現も成立しますが、それを俳優さんが肉体化したときにどれくらいの大きさの芝居にするのか注意しました。

■ラブシーンや、ケンカのシーン、お風呂のシーンなど、インパクトのあるシーンも多かったですが、監督が特にここの多部さんはよかったと感じた箇所を挙げてください。

田口:芝居場の連続といえる作品で、その中でも特に多部さんは出ずっぱりですから、どこも思い入れはあるんですけど、あえていうと、最初に京志郎に告白するところです。それまで周りに流されて恋愛体質だった女の子が初めて相手の意思に関係なく、自分の意思で告白する。あのときの多部さん、頬が赤らむんですよ。それはもう抜群でしたね。キャラクターとご本人の内面からでるものが合致してああいう表情になったんだなと感じて、作り物じゃない“志乃”を見られた気がしました。

■監督の作品はリハーサルをきっちりされるようですが、それはこだわりですか?

田口:リハーサルをやっておけばイメージを共有できますし、リハーサルでできあがっていれば、現場に入るとさらに先に進めます。あとはそれを記録すればいいという考え方です。今回はお忙しい方たちだったので1回しかできなかったのですが、あかり役の光宗薫さんは本格的なお芝居は初めてだったので、彼女に関しては全シーンのリハーサルをやりました。

■あかりも存在感がありました。

田口:気持ちが出ていましたね。こういう本格的なお芝居は初めてなので、リハーサルもぜひやらせてくださいと言っていました。1回目はリハーサルってこういう風にやるんだと、すごく楽しかったみたいで、でも2回目は1回目に感じた新鮮さとこうしてやろうみたいな気持ちが空回りして全然うまくいかなかったんです。すごく落ちこんだようです。そういう鮮度の高い女優さんや俳優さんを目撃出来るだけで、こちらも刺激になりますし、いい経験をしました。

■オカマの天ちゃんも人気のあるキャラクターです。松坂さんに任せてよかった点を。

田口:体重を落としたり、自分のなかの乙女力を高めようとして脱毛してきてくれたので、完全にお任せでした。それに松坂くんはとにかく、すごく性格がいいんです。こんなにルックスもよくて性格もいいなんて、人間って本当に進化してるんだなと思って人として好きになっちゃいましたね(笑)。

■どんなことに監督としてのおもしろみを感じますか?

田口:映画を作るとき、僕は皆と共同作業する楽しみを見出しているんです。監督さんによっては自分が10人いればもっと自分のイメージ通りに作品を作ることができるのにという方もいらっしゃいますが、僕はコラボできるのが楽しい。歩いてきた歴史や年齢のまったく違う人とコラボして映画という共通言語を作っていくのがおもしろいんですよね。僕は人見知りなので打ち解けるまでは、どうしたらいいんだろうと悩んだりもしますけど(笑)。

■DVDリリースをうけて一言お願いします。

田口:1回観ただけじゃわからない、原作者のジョージ朝倉さんが作品に落とし込んでいるカルチャー等も含まれている作品なので、そういう部分を見つけていただくのも楽しいと思います。DVDは特典映像もありますしね。ぜひ家に置いてください。よろしくお願いします。

「ピース オブ ケイク」
ブルーレイ&DVD発売中
価格:ブルーレイ¥5,200 DVD¥4,200 (税抜)
発売元:ハピネット/パルコ 販売元:ハピネット
(C)2015 ジョージ朝倉/祥伝社/「ピース オブ ケイク」製作委員会

【原作】ジョージ朝倉『ピース オブ ケイク』(祥伝社 フィールコミックス)
【監督】田口トモロヲ
【脚本】向井康介
【音楽】大友良英
【出演】多部未華子 綾野剛
松坂桃李 木村文乃 光宗薫 菅田将暉
柄本佑 峯田和伸

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