旗揚げしてわずか5年で在阪№1の動員数を誇る劇団となった劇団Patch。
その初の東京進出作品 Patch stage vol.11『JOURNEY-浪花忍法帖-』が10月20日(金)にプレビュー公演の幕を開けた。
待ち望まれた初の東京公演の模様をプレビュー公演からお伝えする。
劇団としては東京初進出ながら、全国区の舞台や映像作品で活躍する劇団員を多数擁する劇団Patch。
本作にも東京の舞台にも何度も出演している松井勇歩(舞台『私のホストちゃんREBORN』、舞台『黒子のバスケ』など)と納屋健(舞台『刀剣乱舞』、ミュージカル『薄桜鬼』原田佐之助編など)も出演するとあって、追加公演となったプレビュー公演までチケットは全公演完売。ファンにとっても待ち望んだ東京進出だったようだ。
逸る気持ちを抑え込むかのように静まり返って開演の時を待つ満杯の客席が、非常に印象的だった。
プレビュー公演1回目は虹.ver。
主人公の《浪花》国の傲慢忍者・恵比三を演じるのは納谷健。
僧侶・布丁(星璃)の守護と敵国への密書の送達の密命を受け、遠く離れた敵城「安須真城」を目指す。
そこに敵か味方か??、恵比三の命を狙う弁才(松井勇歩)が加わる。
だが敵国では 城主・阿修羅と
毘沙丸(三好大貴) が《浪花》国と恵比三の動きを見張っていた。
障子や小道具を巧みに使い、音楽にのせて「魅せる芝居」「エンターティメント」らしいかっこいいオープニング。
きっちりした芝居とちりばめられた笑い。そして、そして熱く激しい殺陣とアクション。そこには個人としての身体能力の高さと共に、劇団として公演を積み重ねてきたからこそのチームワークの良さを感じさせる。
スートーリーでも目を離せない場面展開が続く。
東京まで登ってきた情熱と喜びを観客と分け合えた「すごいぞ、Patch」と思わせてくれる公演だった。
また、観劇したのは虹verだったが、霧verでは恵比三と才蔵、布丁と毘沙丸が入れ替わる。
役替わりの2公演を両方観たくなること、間違いなしだ。
公演後の挨拶では、彼らの人柄が感じられる楽しい挨拶も聞けた。
関西の親しみやすさと情熱と、地道に積み重ね磨いてきた演劇魂で、これからの劇団Patchは「関西を元気に」だけでなく、「日本を元気に」してくれることだろう。
初の東京公演にあたって松井勇歩、納谷健よりのコメントも届いている。
【松井勇歩】
劇団Patchが結成されて6年が経ち、今までたくさんのことを経験させていただき、
たくさんの方に応援していただき、たくさんの方に支えていただき、
止まることなくこれまで進み続けて来られました。
そして、劇団Patchとして、初の東京公演が決まり、
また新たに大きな一歩を踏み出すことが出来ました。
ややこしいことは考えず、とにかくこの作品の良さを、劇団Patchの良さを、
舞台上から届けます!
全身でバッチバチで感じてください。
僕らが劇団Patchです!!
【納谷健】
劇団Patchで東京公演。
劇団Patchが目指して来たもの、これから辿っていく道が、
『JOURNEY』から始まっていくと思うと自然と背筋が伸びます。
”Patchの旗を全力で振り回す”
背負うんじゃなく、先輩方を信頼し、支えと想いを背中に感じて、
メンバーとスタッフさんを巻き込んで東京も全力疾走してきます!
劇団Patchの次回公演は、2018年3月23日(金)24日(土)に平成29年度演劇鑑賞会『大阪ドンキホーテ』(仮題)が決まっている。
劇団Patch HP http://www.west-patch.com/
2015年秋入団当初から「東京進出」の言葉までを聞いたインタビューはコチラ
Patch stage vol.11『JOURNEY-浪花忍法帖-』 公演詳細はコチラ!