舞台『宝塚BOYS』2チームで上演決定
良知真次、藤岡正明、石井一彰、東山義久
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永田崇人、溝口琢矢、川原一馬、中塚皓平
宝塚男子部を描く舞台『宝塚BOYS』、2018年8月~9月に5度目の上演が決定した。
時代と可憐な女性達に翻弄された、可笑しくて切ない、精一杯の男たちの青春物語!
2007年初演、その秘された史実と共に大きな感動を呼び話題となり、以降2008年、2010年、2013年と上演を重ねてきた舞台『宝塚BOYS』。
“女性だけのレビュー劇団”として、世界でも知られる存在となった宝塚歌劇団の、100年を超える華やかな歴史の中に、かつて「男子部」が特設されたという事実に焦点を当てた舞台だ。
その伝説的舞台が、5年振り5度目となる2018年夏、東京芸術劇場 プレイハウス他にて、上演されることが決定した。
今回は、「team SEA」「team SKY」という2チームによるWキャストで新生BOYSが誕生する。
「宝塚男子部」は、第二次世界大戦が終わって間もない1945年(昭和20年)12月から1952年(昭和27年)の間に4回にわたり、宝塚歌劇団の舞台に男性を出演させることを目的として募集され大勢の中から25人が合格。それぞれに出自が違う彼らは「明日の宝塚スター」を夢見て、レッスンに励んだが、1954年(昭和29年)3月「男子部」は解散。
その間、彼らはメインステージである宝塚大劇場に立つことは、一度もなかった。
『宝塚BOYS』は、そんな彼らにスポットをあてたドキュメンタリー本、 辻則彦著「男たちの宝塚~夢を追った研究生の半世紀」(神戸新聞総合出版センター刊)を原案に、男たちの切ない青春グラフィティとして2007年舞台化され全国9カ所を巡演。大好評を得、翌2008年、2010年、2013年と上演を重ねている。
物語は、昭和20年秋、第二次世界大戦が終わったばかりの激動の時代が舞台。幼い頃から宝塚の舞台に憧れていた若者・上原金蔵は、一枚の召集令状で青春を失い、今度は自らの書いた一枚の手紙で、人生を変えようとしていた。手紙の宛先は宝塚歌劇団創始者・小林一三。内容は宝塚歌劇団への男性登用を訴えるものだった。
折りよく小林一三も、いずれは男子も含めた本格的な“国民劇”を、と考えており、その提案は採用されることになった。
そうして集まったメンバーは、上原をはじめ、電気屋の竹内重雄、宝塚のオーケストラメンバーだった太田川 剛、旅芸人の息子・長谷川好弥、闇市の愚連隊だった山田浩二、現役のダンサー・星野丈治、と個性豊かな面々だった。宝塚歌劇男子部第一期生として集められた彼らではあるが、劇団内、観客などの大半が男子部に反対。前途多難が予想される彼らの担当者として歌劇団から、池田和也が派遣されていた。
池田は彼らに厳しく言い放つ。
「〝清く正しく美しく″の歌劇団内では、女子生徒と一切口をきいてはならない。」
「訓練期間は2年。その間、実力を認められるものは2年を待たずに仕事を与える。」
男子部のメンバーはいつか大劇場の舞台に立てることを信じ、声楽・バレエ,,,,と慣れなレッスンに明け暮れる日々が始まる….。
■辻則彦(原案「男たちの宝塚」著者)コメント
「男子禁制」の宝塚歌劇団に男子部があった!これは本当にあった話である。1945年から1954年までの9年間、4期にわたって歌劇団に特設された男子部に在籍したのは25人。
2007年の「宝塚BOYS」初演、男子部に在籍していた25人のうちの5人がその舞台を観劇。「自分たちの夢を叶えてくれた!」と喜びを確かめ合い、さらに友情を深めた。その後も、再演を重ねるたびに客席に彼らの姿はあったが、残念ながらその数はだんだんと減っていった…。そんななか、いまは91歳を筆頭に3人が元気に暮らしている。男子部を去った後に自らバレエ団を起ち上げ、数々のスターを生み出した人、数年前までは舞台に立ち、生涯を演劇に捧げた人。180センチを超す長身を生かして映画俳優に転身し、引退後はおだやかな余生を過ごしている人。歩んできた道はさまざまだが、いまの時代に「貴重な体験」を語り継いでいる。
■良知真次(team SEA) コメント
今回の出演が、『宝塚BOYS』の2度目の出演になります。良知真次です。
この作品は、本当にあった、本当に起こった事実が元になっています。実際に当時在団されていた方にもご観劇頂きました。だからこそ大切に演じ、ご観劇下さるお客様に大切にお届けしたいと思います。それが今回のメンバーに選んで頂いた責任だと思っています。上手い下手ではない。劇場で生まれる感動を是非五感で感じて頂けたらと思います。
演出の鈴木裕美さんとは、前回の『宝塚BOYS』で初めてご一緒させて頂きました。以降いくつかの作品でご一緒させて頂きましたが、大好きな演出家の先生の1人です。そしてコワイです(苦笑)でもこんなにもお芝居を愛して、作品を愛して、妥協しない。身を削る思いで作品を作って下さる裕美さんと、またご一緒できることが役者としてとても幸せです。
良い意味で前回の記憶は無くして、新しい作品を、新しいメンバーで作りたいと思っています。
僕自身があれから、宝塚歌劇団の振付を実際にやらせて頂きました。
実際、宝塚の稽古場に入った時に感動し震えたのを覚えています。
そして宝塚のスターさんとも1つの作品を作りました。宝塚の方々の華!努力!にも感動しました。その経験があるからこそ、また違う目でこの作品に正面から挑みたいと思います。『清く・正しく・美しく』一生懸命、魂を込めて演じます。是非!ご期待下さい。
■永田崇人(team SKY) コメント
今回、『宝塚BOYS』に出演が決まり、とても嬉しかったです。過去5作品に出演されているキャストの皆様が素敵な方々ばかりで、自分もそんな風になれるように頑張るぞ!という気持ちですが、少しプレッシャーも感じています。
作品の印象は”青春”ですね。DVDで拝見したのですが、作中の男達がひたむきに一生懸命に夢を追いかける姿に感動し共鳴しました。
そして、演出の鈴木裕美さんは、以前からずっとご一緒させていただきたいと思っていたので、とても嬉しかったです。
いつもハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」シリーズで共演している、康平さんや一馬くんとまた今回も共演できることも楽しみです。そして、今回ご一緒する2チームの素敵なキャストの方々の技術をたくさん盗みたいです(笑)
25歳という自分的には節目の歳にこの作品に出演出来る事をとても嬉しく思います。そして、自分の今を全力でぶつけられる作品になると思うので、大きな成長の場に出来るよう頑張ります!
僕たちと一緒に夢をみてください!劇場でお待ちしてます!
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<公演情報> 『宝塚BOYS』
原案:辻 則彦 <「男たちの宝塚」(神戸新聞総合出版センター刊)>
脚本:中島淳彦 演出:鈴木裕美
協力:宝塚歌劇団 企画・製作:キューブ
出演:
☆ team SEA
良知真次、藤岡正明、上山竜治、木内健人、百名ヒロキ、石井一彰、東山義久
愛華みれ、山西 惇
☆ team SKY
永田崇人、溝口琢矢、塩田康平、富田健太郎、山口大地、川原一馬、中塚皓平
愛華みれ、山西 惇
公演日程・劇場:
東京公演 2018年8月4日(土)~19日(日) 東京芸術劇場 プレイハウス
名古屋公演 2018年8月22日(水) 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
久留米公演 2018年8月25日(土)~26日(日) 久留米シティプラザ ザ・グランドホール
大阪公演 2018年8月31日(金)~9月2日(日) サンケイホールブリーゼ
チケット一斉発売:2018年6月23日(土)
詳細⇒http://www.cubeinc.co.jp/stage/info/takarazukaboys_2018.html