過去3回の公演で50,000人を動員。歌舞伎ファンはもとより歌舞伎は初めてという観客を歌舞伎ファンに変えたと言われるABKAIが、6月9日(金)に第四回公演の初日を迎えた。
今回は市川海老蔵が歌舞伎やドラマでも何度も演じてきた石川五右衛門。その最新作をシアターコクーンにて上演する。
歌舞伎界から市川海老蔵、中村壱太郎、 市川右團次、さらに最近は舞台でも活躍する中山優馬が出演。俳優で映画監督の前野朋哉がユニークな役柄で俳優の山田純大との掛け合いを担当。日本舞踊家も多数参加し、新作歌舞伎らしい華やかさと新鮮さに満ちた豪華な芝居となっている。
開幕に先駆けて囲み取材と公開舞台稽古が行われた。
幕開け前の音楽は観客の期待感を煽るハイテンション。それはまさにロック!
その期待を裏切らない客席通路までが舞台となる迫力あふれる大立ち回りや踊りを展開。
海老蔵ならではの粋で迫力あるある五右衛門と、多彩な出演者が次々繰り出す見せ場の一部を映像でお楽しみ下さい。
囲み取材には、市川海老蔵、中村壱太郎、市川右團次、中山優馬、前野朋哉、山田純大が登場した。
(左から) 前野朋哉 山田純大 市川海老蔵 中村壱太郎 市川右團次
海老蔵は見どころを「歌舞伎の俳優さんもさることながら中山優馬さん、山田純大さん、前野朋哉さんと出ていらっしゃることで新しいお客様、若いお客様が多いのかな…と私の中では推測しています。ですから内容も分かりやすく、テンポよく、お祭り感のある、初めて観るかたにも観やすい作品になっています。中山さんもかっこいいですし、前野さんも順大さんもすごく面白いしかっこいい。日本舞踊のさまざまな流派の舞踊家の方々、津軽三味線の上妻(宏光)さん、太鼓の方々、アクロバティクな忍者の役にも出て頂いて、新しい方に観て頂く、新しいもののスタイルがあるといいな」と語るも、前野のかっこいいについては「ちょっとまちがえた」と笑いで場を和ませた。
歌舞伎初出演の中山は「すごく緊張しました。ゲネプロにでるのも(心臓が)バクバクなった」とコメントがすっかり関西イントネーションに。見どころを尋ねられると「みなさん、すごくかっこよくて」と答え「感想じゃないか」「(出番のない時に客席から鑑賞する姿が)お客さんになってるよね?」と海老蔵に言われると「あれ、めっちゃ楽しいです!」と歌舞伎を出るのも観るのも満喫しているようだ。
公演は6月25日(日)まで。Bunkamuraシアターコクーンにて。
公式HP http://www.zen-a.co.jp/abkai2017/