ストリートアートの先駆者であり、1980年代のアメリカを代表する芸術家として知られるキース・へリング(Keith Hering)。
彼の31年という短いながらも懸命に生きた姿を、ロック&ホップミュージックで描くミュージカル『ラディアント・ベイビー~キース・へリングの生涯~』が、2016年6月6日(月)から22日(水)までシアタークリエで上演される。
その演出を担う岸谷五朗と、出演する柿澤勇人、平間壮一、知念里奈が、4月1日、山梨県北杜市小淵沢町にあるキース・ヘリングのコレクションのみを展示する、世界で初めての美術館「中村キース・ヘリング美術」を訪ねて会見が開かれた。
All Keith Haring Works Ⓒ Keith Haring Foundation
Courtesy of Nakamura Keith Haring Collection
恵まれない子供たちへの活動など、多くの社会貢献活動を行ない、特にキース自身がHIV感染者だったこともあり、AIDS撲滅活動に積極的に関わり、Act Against AIDS(AAA)の最初のポスターを描いたことでも知られているキース。
その生涯と作品にまつわる説明を聞きながら、多彩なキース・ヘリングの作品を観てまわった。
取材の時間も設けられ、4人が挨拶、質疑応答が行われた。
AAAの活動を長く続けてきた岸谷は「キースの絵がシンボルマークとなってAAA活動が始まったと言える」と紹介して「今回、こうやって本業であるお芝居で、個人的にも大好きで尊敬するキース作品を手掛けることができて本当に嬉しいです」と特別な思いを語った。また4人が揃ったのはこの日が初めてとあって「3人をずっと観察している」とも。
キース作品を目にして「より一層身の引き締まる思いです」と挨拶した柿澤。「20年前に生きていた偉大なアーティストを演じる。実際に会って話している人がいるという人物」ということもあり「生半可な気持ちではできない。相当の覚悟を持ってやらなければならない」「敬意を持って、天国のキースが観ても楽しんでもらえる作品にしたいです」と語った。
最後は4人がキースの代表的なイラストでトレードマークともいえる “ラディアント・ベイビー”を記憶だけで描き、その才を競った。
その結果は…
「キースの絵を毎日練習している」という柿澤が最後に披露すると、皆が大絶賛。「さすがキース役!」との声もかかった。
公演概要 ミュージカル『ラディアント・ベイビー~キース・へリングの生涯~』
〈東京公演〉シアタークリエ 2016年6月6日(月)~6月22日(水)
チケット一般発売 4月2日(土) S席 10,800円 A席 8,800円(全席指定・税込)
http://www.tohostage.com/radiantbaby/index.html
お問合せ 東宝テレザーブ 03-3201-7777