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赤坂大歌舞伎初の新作『夢幻恋双紙 赤目の転生』を』上演

中村勘九郎×中村七之助×蓬莱竜太
初の新作引っ提げて今年もやります!赤坂大歌舞伎

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2008年9月、十八代目中村勘三郎の“芸能の街・赤坂で歌舞伎を!”という一言から始まった「赤坂大歌舞伎」。
5回目となる今回2017年は、赤坂大歌舞伎初となる新作歌舞伎『夢幻恋双紙 赤目の転生』を上演!
新作の作・演出を勤めるのは、中村勘九郎・七之助と同世代で、演劇界で注目を集め続ける新進気鋭の劇作家 蓬莱竜太。
どんな化学反応が生まれるのか?!

「赤坂大歌舞伎」公演概要
会期 :2017年 4月
会場 :TBS赤坂ACTシアター
演目 :新作歌舞伎「夢幻恋双紙(ゆめまぼろしかこいぞうし) 赤目(あかめ)の転生(てんせい)」
作・演出:蓬莱竜太 ※蓬莱の「蓬」は点1つでお願い致します。
出演 :中村勘九郎、中村七之助 ほか
主催 :TBS/松竹/TBSラジオ/BS-TBS
企画協力:ファーンウッド/ファーンウッド21
製作 :松竹
発売日:2月中旬チケット前売り開始
問合せ:サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(10:00-18:00)
新作歌舞伎『夢幻恋双紙 赤目の転生』あらすじ
※役名は現段階のもの。
気が弱くぱっとしない性格のイマイチな男・太郎(中村勘九郎)。
太郎は隣に越してきた歌子(中村七之助)が好きだった。
歌子の家には、寝たきりの父親と兄である源乃助がいる。源乃助は稀代のワルで酒と博打に溺れている。
一人で苦労している歌子を見て、太郎は自分が何とかすると告げる。
決して歌子を不幸にさせないと。こうして2人は夫婦となる。

しかし、数年後、2人の生活は散々なものであった。太郎は仕事をやっても上手くいかず、引きこもり状態。
太郎は歌子を苦しめるだけの存在に過ぎなかった。
逃げ腰で弱虫な太郎に対して歌子は告げる。
「あなた変わらないと。尊敬させて」
歌子の物言いに反発し、家を飛び出した太郎。酔いながら人気のない路地をふらついていると源乃助が立っている。
「…そんなんで歌子を幸せにできるのかね…」
源乃助は刀を抜き、太郎は殺されてしまう─。

太郎がハッと目が覚めると、野原にいる。時間が歌子と結婚する前に戻っているのだ。
しかし何故だか周囲の様子が違う。なんと太郎を兄貴分として崇めたてているのだ。
生まれ変わったのだ、今度こそ歌子を幸せにするのだと心に誓う太郎。
数年後、金持ちとなった太郎は歌子と結婚する。
屈強な男に生まれ変わった太郎は、果たして歌子を幸せにできるのか──。

中村勘九郎コメント
TBS赤坂ACTシアターは、歌舞伎座と同じ演出のまま上演できる劇場で、そんな劇場はなかなかありません。今回のような新しい試みもできるし、また歌舞伎ならではの演出もでき、チャレンジできる場所だと思っています。
(新作で作・演出を勤める)蓬莱竜太さんとは、お互いの芝居を観に行く仲で、家族ぐるみで付き合っています。自分と同年代の若い劇作家さんですが、本当に面白い作品が多く、一度歌舞伎を書いて欲しい!と思っていたので、夢が叶って嬉しいです。この新作の「夢幻恋双紙 赤目の転生」は、どんでん返しに次ぐ、どんでん返しの凄い話です(笑)
歌舞伎ならではのファンタジーさを蓬莱さんが組み込んで書いてくださると思うので、お客様にはそこを期待して観に来ていただきたいですね。

中村七之助コメント
赤坂大歌舞伎は、私たちの中で思い描いていたことが次々と実現できている場所です。
2013年赤坂大歌舞伎で「怪談乳房榎」を上演したことがきっかけで、ニューヨーク公演も実現しましたし、前回の
「お染の七役」では、取材などで、そろそろ新作を…と話していたら、本当に今回は新作になりました。有言実行です(笑)
蓬莱さんは、兄が信頼している劇作家さんで、この新作は人間の「愛」のお話になると思います。タイトルにも入っている「転生」をどうやって演出するのか、歌舞伎でどうやって表現するのか、興味津々です。
赤坂は、町ぐるみで応援してくださる、あたたかい街です。赤坂大歌舞伎は、初めて歌舞伎に足を運んでいただけるお客様も多くて、今回のように新しい挑戦もできるし、「お染の七役」のような古典もできます。これからも大切にしたい場所ですね。