ついに始動!! 　ミュージカル『アップル・ツリー』　新人演出家・城田優と精鋭キャストに密着連載！第1回　～顔合わせ＆初ワークショップ～

ミュージカル『アップル・ツリー』

新人演出家・城田優と精鋭キャストに密着連載！
「顔合わせから舞台が作りあがるまで」

第1回
ついに始動!!
～顔合わせ＆初ワークショップ～

映画・ドラマなど映像作品のみならず、ミュージカル『エリザベート」でのトート役をはじめ、『ロミオ＆ジュリエット』『ファントム』等で主演をつとめ、ミュージカル俳優としても高い評価を得ている俳優、城田優。

音楽を愛し、舞台・ミュージカルへ熱い思いを抱く城田優が、念願叶ってミュージカルを初演出！
「全身全霊で取り組む」のが、ミュージカル『アップル・ツリー』（2016年5月28日（土）～6月7日（火）に赤坂RED／THEATERにて上演）です。

この公演に賭ける城田優の、そしてキャスト＆スタッフの熱量をお伝えすべく、ミュージカル『アップル・ツリー』が育ち、花が咲き、実を結ぶ、その様をAstageが片隅から見守り、皆さまにお伝えすることとなりました。
どうか公演大成功の千秋楽まで、よろしくお願い致します！

ミュージカル『アップル・ツリー』新人演出家・城田優と精鋭キャストに密着連載！第2回～配役オーディション～はこちらから！！

さて、ご存じの方も多いと思いますが、ミュージカル『アップル・ツリー』は、3つのストーリーから成る大ヒットミュージカルコメディです。
5月の公演に向けて、昨年からキャストオーデションを実施。「『表現力』と『聞いていて心地の良い声』を重視」（城田優談）して選ばれた素晴らしいキャストが集まりました。

初密着を行ったのは、そのキャストの顔合わせ＆初のワークショップ。
この作品のキャストとして、正式に集まる最初の日です！
さぁ、レポート開始です!!

約束の時間15分前。
稽古場にメンバーが、次々に集まり、城田優さんもご到着！
演出家が到着されると、稽古場の空気がピリッと引き締まった気がしました。

ミュージカル『アップル・ツリー』のキャストは男性3名、女性4名の7名です。
しかし『レ・ミゼラブル』や『ミス・サイゴン』『三銃士』などでお馴染みの岸祐二さんは、この日も舞台『Honganji』に出演中で、少し遅れておいでになるとのこと。
また女性キャストのひとり、和田清香さんも別作品のお稽古中とのことで今回は欠席され、この時に集まったキャストは男性2名、女性3名の計5名でした。

城田さんが「みなさんは、（互いに）前に会ったことありますか？」と話しかけて世間話のように始まりました。
他の場所で会ったことがある人、共演したことがある人もチラホラ。でも大方が「初めまして」のようでした。
城田さんは「僕も初めての演出でテンパっている部分もあるかと思いますが、芝居以外の部分ではみなさんにはなるべく負担をおかけしないようにがんばります」と挨拶されました。フランクで率直な演出家さんです！

次はキャスト5人の自己紹介です。
城田さんが次々に質問をぶつけて、つっこみます。
このレポートでは、公式プロフィールに、この日の各自の言葉をプラスしてご紹介します！

上野哲也さん　「猫といるのが幸せ！」
千葉県出身。舞台芸術学院卒業。伝統芸能を扱う劇団わらび座で様々な芸能や日本文化を学び主演俳優として活躍。独立後は東宝ミュージカル『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』をはじめ『ハロードーリー』『かぐや伝説—月からの贈り物—』『劇的歌謡祭19☆80』等、数々の舞台に出演。2014年の『ミス・サイゴン』ではクリス役をつとめた。また、近年では3オクターブの広い声域を活かしライブ活動も精力的に行っている。

杉浦奎介さん　　「中高時代は演劇部でした」
東京都出身。現在東京藝術大学音楽学部声楽科4年次在学中。
今春より同大学院声楽科進学予定。在学中より数々の舞台・演奏会に出演。
オペラ『愛の妙薬』」/出演。舞台『獄落』『10億当たって死んだ男』/脚本・演出・出演。芸大ミュージカルエクスプレス『ミーアンドマイガール』/演出・出演。テレビ朝日『サマステミュージカルコレクション』/出演。BS-TBS『日本名曲アルバム』/出演。

関谷春子さん　「ヴァイオリンを習い始めました」
東京都出身。東宝ミュージカルアカデミーを経て、舞台『青猫物語』（2008）（作：マキノノゾミ、演出：山田和也）でデビュー。その後、数多くのミュージカルに出演。
主な出演作は『グッバイ・ガール』（作：ニール・サイモン、演出：マキノノゾミ）、『タイタニック』（2015）（脚本：ピーター・ストーン、演出：トム・サザーランド）、『メリリー・ウィー・ロール・アロング』（2014）（演出・振付：宮本亜門）など。城田優主演のミュージカル『ファントム』にも出演している。

小山侑紀さん　「最近は岩盤浴が好きです」
東京都出身。『葉っぱのフレディ』フレディ役・メアリー役・ダニエル役・風のウェンディ役等。『ザ・ミュージックマン』『愛の唄を歌おう』天使役（演出／宮本亜門）『から騒ぎ』『DNA-SHARAKU』等のミュージカルに出演する一方、映画「筆子、その愛」、ドラマ「いじわるばあさん3」にも出演、他にＣＭ、スチールモデルとしても活躍中。

豊原江理佳さん 「趣味は•••映画鑑賞。特に邦画が好き」
音楽家の父の影響で幼少の頃から歌に親しみ、9歳の時に地元のミュージカルに参加した事をきっかけに女優を志し養成所に入る。2008年丸美屋食品ミュージカル｢アニー｣アニー役、2009年佐渡裕プロデュースオペラ『カルメン』に出演。2011年より元ブロードウェイ俳優マイケル・ステューバー氏に師事、数多くの舞台で経験を重ねる。2015年4月にはニューヨークへ留学し、テリー・シュライバー・スタジオにて芝居を学ぶ。

城田さんから「コミュニケーションが大事ですから、仲良くやってね」という言葉がありました。

ざっくばらんで楽しい自己紹介の後…
城田さんが「みなさん、台本読んでみましたか？」と呼びかけました。
「3分後に、やってみたいと思っている役になって自己紹介してもらいます！」と、突然エチュード（即興劇）の課題が出ました。
「自分がやりたい」「感情移入しやすい」と感じた役を選んでなりきって、自己紹介をするという演技のトレーニングです。

上野さんと杉浦さんはオムニバスの1話目「アダムとイヴ」の蛇、小山さんはイヴの役を、関谷さん、豊原さんは2話目のバーバラ王女になることになりました。
3分間、5人は真剣に台本を読んでいましたよ。

そして、即興劇の開始です。
ひとりずつ「私はヘビです」あるいは「バーバラです」と自己紹介し、城田さんからのいろいろな質問に答えていきます。
「えっ？そんなの台本に載っていた？」というような質問もありました。

演じる5人の表情は、先ほどとは一変。すっかり別人格です。
同じ役を選んでも、演者によっても雰囲気がまったく違うことにも驚きました。

即興劇を終えると、城田さんは「どの役を誰がやるか、まだ決まっていません！」とひと言。
な、なんと！　知りませんでした～！

そして「脚本に載っていない部分で役を深めるのが大事です」「こうした練習が、その役を深めることになりますから、これからも練習して下さいね」とも話されました。

ここで5分間の休憩…
休憩が終わる頃、グッドタイミングで岸祐二さんが登場されました！

城田さんと岸さんが、がっつりハグ！
ふたりの出会いは2010年の『エリザベート』。ともに初参加で、「シンパシーを感じた」（岸さん談）そうです。

ワークショップ後半は、岸祐二さんの自己紹介からスタートしました。
城田さんはいきなり「いつから、このお仕事はじめられたのですか？」とつっこんでいました。

岸祐二さん　「歌は本格的に始めてまだ10年。日々勉強です！」
東京都出身。TV「激走戦隊カーレンジャー」（ANB）主役で注目を浴びる。その後、舞台や映像で幅広く活躍。主な出演作に舞台：『レ・ミゼラブル』(ジャベール役)、『ミス・サイゴン』(ジョン役)、『三銃士』(ポルトス役)、『next to normal』(ダン役)、『エリザベート』、『モンテ・クリスト伯』、『familia～4月25日誕生の日～』など。声優：『ストリートファイター』(ケン役)、『世界名作劇場 レ・ミゼラブル 少女コゼット』(アンジョルラス役)など。

一番の年長者にもかかわらず、とても気さくで明るい岸さんの登場で、稽古場の空気がすっかり和みました。
城田さんの表情もこんな感じになり…

「皆さんには自由にのびのびと、その役の中で生きて頂きたい」
「みなさんと協力し合って、この『アップル・ツリー』をステキな愛の物語にしたいと思っています」と言葉があふれてくるようでした。

でも、なごんでばかりもいられません。

稽古はまた即興劇へ。
城田さんは「即興劇は、役になった時、どういう発想がでてくるのか…という実験で、正解はないんです」というお話をしつつ「岸さんには、今日はアダムを演じて欲しい」とリクエストされました。
岸さんがひとりでアダムになりきって自己紹介することになりました。
今度は3分間の猶予はなし。すぐに即興劇が始まりました。

そして、その流れのまま女優陣がイヴ役となって、初の本読みが始まりました。稽古場に再び緊張感が戻ってきました。

3人の女優が交代でイヴを演じます。
1回毎に城田さんは演技のポイントを指摘。
岸さん演じるアダムはそれに的確に応えて、どんどん感情が膨らんで変わっていくのが感じられました。

城田さんが「アダムは繊細で傷つきやすく、まっすぐで…」と解説すると、
岸さんが「僕、そのままですね」「えっ?!　誰も笑ってくれないの？」
ここで大きな笑いが起きました。

さて、次は上野さんと杉浦さんが蛇役で本読みにチャレンジ。
悩みながら、そして考えながら演じていることが感じられました。

城田さんからは「もっとグネグネ、からみついて、へばりついて」「感情を大事に深めることができたらいいな」とのアドバイス。

でも、本読みをしていると、あっという間に終わりの時間が迫って来ました。

城田さんは「次回はいつかな？配役オーディションですね」とさらりと重大発言！　そして・・・
「自分がやりたいと思っている役を、もっと深めて欲しい」
「『私にしかできないイヴ』『俺にしかできない蛇』を見せて欲しいです。じゃないと、俺が出ちゃうよ！」
とニッコリ。

うわぁ～、大きな宿題が出ちゃったみたいですよ！

最後に城田さんは「分からないこと等は、いつでも聞いて下さい。なるべくいい環境でいいことをやっていきたいです。『この役、絶対やりたいです!』とかも受け付けます。パッションが行動に伴っていれば『じゃ、君はこの役で』と言えます。良いものをつくるために良い人に良いことをやってもらいたいと思っています。よろしくお願いします！」と締めくくり、今回のワークショップは終了しました！

みなさん、お疲れさまでした!!

【取材後記】
たった2時間だったとは思えない、中身の濃い時間だったように思います。
キャストのみなさんは、自己紹介の直後に即興劇で別人になってしまい、本当にびっくりさせられました。
お芝居の不思議さ、面白さを感じました。

さらに、城田さんと岸さんの飾らない明るい人柄と、皆さんの熱も感じて、ミュージカル『アップル・ツリー』が、どうつくられていくのか、どんな舞台になるのか、益々楽しみになりました。

これからはキャストのみなさんの個性や、城田さんの演出とキャストのみなさんの変化にも注目していきたいです。
そしてなんてったってミュージカルですから、音楽にも期待がふくらんでいます！

さて次回は…何をお届けできるでしょうか?!
どうかどうか、お楽しみに!!

城田優さん
東京都出身。
2003年の俳優デビュー以来、ドラマ・映画・舞台等の幅広いジャンルで活躍を続けている。
舞台では、ミュージカル『エリザベート』出演、『ロミオ＆ ジュリエット』『ファントム』などで主演を務める。
2015年は映画ではディズニー映画『シンデレラ』のプリンス役吹き替え声優を務める他、福田雄一監督の映画『明烏』、ドラマでは「○○妻」「表参道高校合唱部」等に出演。
現在、舞台「地球ゴージャスプロデュース公演 Vol.14 『The Love Bugs』」に出演中。ショートムビーやドラマでは監督経験があるが、ミュージカル『アップル・ツリー』がミュージカル初演出となる。

公演概要　ミュージカル『アップル・ツリー』
◆脚本：ジェリー・ボック＆シェルダン・ハーニック、ジェローム・クーパースミス
◆作詞：シェルダン・ハーニック　　作曲：ジェリー・ボック
◆日本語脚本：青井陽治　　　◆演出：城田優　　　◆音楽監督：西野誠
◆出演者：岸祐二　上野哲也　小山侑紀　杉浦奎介　関谷春子　豊原江理佳　和田清香
◆会場：赤坂RED／THEATER
〒107-0052　
東京都港区赤坂3-10-9　
赤坂グランベルホテルB2F

◆公演スケジュール　2016年5月28日（土）～6月7日（火）
◆チケット発売　　2016年3月12日（土）
◆チケット(全席指定・消費税込)　7,000円
☆ミュージカル始めまシート　4,000円（当日引換券・限定枚数、チケットぴあのみ取扱い）
◆チケット取扱
◎チケットぴあ　電話：0570-02-9999[Pコード…448-652]
インターネット：http://pia.jp/t/ (パソコン･携帯)
店舗：セブンイレブン、サークルK・サンクス、チケットぴあ店舗
◎ローソンチケット　電話：0570-084-003[Lコード…33309](パソコン･携帯)70-000-407[オペレーター対応]
05インターネット：http://l-tike.com/ (パソコン･携帯)
店舗：ローソン、ミニストップ店内Loppi
◎e+（イープラス）　インターネット：http://eplus.jp

スペシャルトーク☆城田優のスペシャルトーク「アップル・ツリーと僕とミュージカル」
2016年6月2日（木）19:00開演　　全席指定4,500円
ゲスト：青井陽治
本公演のチケットをお持ちの方のみの購入いただけます。当日は必ず本券をご持参ください。
受付にてご提示いただきます。本公演のチケットをお持ちでない方はお入りいただけません。

◆公演に関するお問合わせ：ワタナベエンターテインメント：03-5410-1885（平日11:00～18:00）
公式ＨＰ　https://appletree.themedia.jp/