女優の長谷川京子、新垣結衣、清水富美加らが所属するレプロエンタテインメントが創立25周年プロジェクトの一環として立ち上げた新プロジェクト、浅草九倶楽部(アサクサココノクラブ)』の4月1日のグランドオープンを前に、劇場『浅草九劇(アサクサキュウゲキ)』が、3月3日(金)ついにオープンを迎える。
前日の2日(木)に、こけら落とし公演となる八嶋智人、川島海荷出演の舞台「あたらしい エクスプロージョン」 の公開舞台稽古と会見が行われた。この日はお祝いの餅まきも行われ、おめでたいムードいっぱいとなった。
【会見】
ホテルやカフェもある施設『浅草九倶楽部』全体のオープンは4月1日だが、劇場のみ3月3日と一足早くオープン。
その新しい劇場『浅草九劇』の舞台で会見が行われた。
富岡晃一郎 川島海荷 八嶋智人 福原充則
このこけら落とし公演は、俳優・富岡晃一郎と脚本家・演出家の福原充則からなるベッド&メイキングスの第5回公演。
出演する八嶋智人、川島海荷、富岡晃一郎と作・演出の福原充則が登壇した。
今回が舞台は2回目の川島は新しい劇場を「楽屋もきれいで、カフェみたいでおしゃれ」と気に入った様子。客席数は130程というこの劇場は「(客席と舞台が)近過ぎ」と笑い。本公演「あたらしい エクスプロージョン」については「(お客さまは)来たら、びっくりしちゃうんじゃないかな」と自信(?!)ものぞかせた。
富岡が「大衆演劇もこの距離。おひねりもらったり」と話すと、ハ嶋が「ここもおひねり有りにしたい」と笑いを誘った。
「心が燃えるものを求めて」演劇を続けてきた福原が「(お客様の心に)火をつけに行きます」と言えば、八嶋は「(お客様と)一緒にスパークできる。一緒に作れたらいいかな」と、この劇場ならではの芝居に燃えていた。
さらに3月3日が川島海荷の誕生日とあって、誕生日ケーキが登場。川島には嬉しいサプライズとなった。
【餅まき】
浅草の通りを望む浅草九倶楽部のテラスから、八嶋智人、川島海荷、富岡晃一郎、福原充則が浅草のみなさんへ餅をまきを行った。
行き交う人も足を止めて参加。次々まかれる餅や飴に歓声があがり、おめでたムードが盛り上がった。
【公開稽古】
物語は第二次大戦の終戦直後。
焼野原を前に、それでも「映画を撮りたい」と思いをつのらせる映画監督・杵山(八嶋)とカメラマンの今岡(富岡)。
だが機材も資金もない。 そんな時、一人の少女(川島)を見かけて、杵山は彼女を追いかける。
いわくつきの彼女を女優にと誘う杵山。 いわくつきの少女をふてぶてしくもキュートに演じる川島。
多くの人が、戦争で運命を変えられ、そしてまた、映画を撮りたいと願っていた。
一日も早く映画が撮りたいかつての剣劇の名優、築山右蔵(山本 亨)は、機材も資金もありながら、GHQから脚本に許可をもらえず撮影ができない。
築山が愛する忠臣蔵が、GHQにOKをもらうために修正されていくのが、大きな見どころの1つ。 存分に楽しませてくれる。
杵山は映画を撮れるのか? 築山の映画はどうなるのか?
6人の出演者が、早替わりをしながら何人もの役を演じていく。そしてそれが、観ている方が混同することがない見事さ!
町田マリーや大鶴佐助ら芸達者に支えられ、爆笑に次ぐ爆笑。そして涙をしぼっった後には、驚きの展開が!!
そして、この芝居のテーマは「キス」と言うのだが、一体どこで誰が誰と、どんなキスするのか?! そしてキスが生み出すものとは?
これは観た方だけのお楽しみ!
小劇場ならではのキャストたちの迫力と、小劇場には珍しい仕掛けや贅沢さも兼ね備えた、浅草九劇、こけら落とし「あたらしい エクスプロージョン」。
公演は3月21日(火)まで。
公式HP http://www.bedandmakings.com/