全世界で650万人の動員を誇る和太鼓エンターテイメント集団DRUM TAOの新作舞台『百花繚乱 日本ドラム絵巻』の東京公演が、7月16日、ついに幕を開けた。初日を迎えたこの日、公演前に公開ゲネプロ(一部)と会見が行われ、構成・演出の宮本亜門、衣装を担当したコシノジュンコ、DRUM TAOから西亜里沙、岸野央明、江良拓哉、麓 大輔が登壇した。
極限までに肉体を鍛え上げたアスリートであり、楽器で奏で表現するアーティスト、それがDRUM TAO。伝統楽器を用いながら、多彩なジャンルのメロディーを取り入れ、芸術然とした舞台構成。世界中のあらゆるクリエーションスタッフが、技術、センス、知力を集結させ、伝統と現代アートが織り成す独創的な世界を魅せる。
今年、結成22年目を迎えたDRUM TAOが、初めて演出家を招いて行う新作舞台『百花繚乱 日本ドラム絵巻』は、5月10日より佐賀市文化会館を皮切りに全国51カ所のツアーがスタートし、東京公演へ。さらに、来年月のNYオフブロードウエイでの上演も決定!
ゲネプロの後で開かれた会見で、「このエネルギー、潔さ、気合い・・・今日観て本当に好きなカンパニー、日本の人はもっとTAOを見なくちゃダメだと思った」とその実力を絶賛する宮本。オフブロードウエイの上演決定について、「NYは大変厳しいところ。実力がある人しかNYは認めないんです。世界でも観たことがないようなドラムとドラマという新たな挑戦がとても楽しみでもあるし、新たな旋風を巻き起こしてくれると思います。自分が身を削って血を流してやってきたことは、絶対に舞台に出るから、頑張ってほしい」とエールを送った。
衣装を担当したコシノも「このグループを初めて観たとき、すごく強烈で、日本の文化をもっともっと強烈に変えていくなと感じました。私たちブロードウエイの経験者たち(宮本、コシノ、装置の松井るみ)と新しいエネルギーのTAOが加わって、日本のメッセージ性が高い、世界に自慢できるチームになっていると思います。オリンピックがあって、今こそTAOが注目されるいい時期」とコメント。衣装については、「私が、百花繚乱という言葉をつけました。日本の江戸がゴージャスだったあの時代が大好き。想像の世界ですが、あの感じが再現できないかと思いました。キッチュで、破裂しそうで、でも品があって、カッコいい!そんなものをやりたいんです」と説明した。
東京公演を迎えたTAOのメンバーは、「亜門さん演出と、ジュンコ先生のモダンでかっこいい衣装、TAOの勢いのあるフルパワーが合わさり、どこにもない私たちにしかできない舞台になっていると思います!」と西。
江良は、「あまり観たことのないジャンルだと思いますが、こういう日本人がいるんだな、ということを感じてもらい、“また明日からがんばろう”という支えになれば嬉しいです。僕たちは、もっともっとチャレンジして、レベルアップして、進化させていきたいと思っています」と意気込む。
岸野は、「本当に素晴らしい舞台に仕上がっています。観ていただいたお客様に、和太鼓かっこいい、宮本さんの演出もコシノさんの衣装もかっこいいね、と言ってもらえるように精一杯がんばりたいと思います」と笑顔を見せた。
入団して2年目の麓は、「少年の役をやっています。まだ新人ですが、宮本さんの演出の中でどんどん進化していく自分がいる。これからが楽しみです。観ていただくお客様と感動を分かち合いたいです」と目を輝かせた。
公開ゲネプロでは、でもかというくらい“カッコいい和”を見せつけたDRUM TAO。華麗にして粋、優雅にして凛、古きにしてモダン、豪華絢爛な江戸の「宴」をドラム絵巻として再現した。
彼らの音やリズム、生の感覚をぜひ劇場に足を運んで感じてほしい。
DRUM TAO『百花繚乱 日本ドラム絵巻』
構成・演出:宮本亜門
衣装:コシノジュンコ
総指揮:フランコ ドラオ
出演:DRUM TAO
~東京公演~
日時:2015年7月16日(木)~7月26日(日)計16回公演
会場:天王洲 銀河劇場
~NY公演~
日時:2016年2月11日(木)~2月14日(日)計6回公演
会場:Skirball Center for the Performing Arts
TAO Official site:http://www.drum-tao.com