深津絵里、中村七之助 ダブル主演「 ETERNAL CHIKAMATSU （エターナルチカマツ）」—近松門左衛門『心中天網島』よりー 制作発表会見

様々な作品でトニー賞を受賞・ノミネートし続け、世界の演劇界に衝撃を与え続けている演出家・デヴィッド・ルヴォーが手掛ける「 ETERNAL CHIKAMATSU （エターナルチカマツ）」—近松門左衛門『心中天網島』より—
2016年１月27日（水）都内にて制作発表が行われ、今回、初共演となる深津絵里、中村七之助をはじめ伊藤歩、音尾琢真、中嶋しゅうなど錚々たる俳優陣が顔をそろえた。

日本で手掛けた作品も数多く、日本の演劇界に衝撃を与え続けている演出家・デヴィッド・ルヴォー。
「私が中村勘三郎さんと出会ったことでこのプロジェクトが立ち上がったのです。当初とは別のカタチをとっていますが、作品の中に勘三郎さんと話した思いが詰まっていると思います。この作品は“愛するとは何か”“どうやって愛せるのか”愛とは！を問う作品。近松に代表される詩人、芸術家たちが私たちにくれた地図を元にもう一度忠実に見直してみようという作品になると思います」

「近松の愛の渦、、というかドロドロとしたところに私も身を置いてボロボロになれるのかなと思ったら、私は現代の今を生きる女性を演じるということで、デヴィッド・ルヴォーさんのオリジナルキャラクターなのですが、他にもデヴィッド・ルヴォーさんのアイデアが溢れたユニークな作品になると思います。デヴィッド・ルヴォーさんとの仕事も、七之助さんとの共演ももうないかもしれない。今を精一杯生きる。それが今は楽しみです」と深津絵里。

「深津さんにもう一度やりたいと思われるように一生懸命頑張りたいと思います。」と愛嬌たっぷりに話す中村七之助。
「父の願いを遥かに超え、スケールの大きなものとなっていて、稽古が楽しみです。手法は違えど、根っこは歌舞伎もストレートプレイも一緒だと思っておりますので、父親がよく言っていた“型があって破るから型破りなんだよ。型がない人が破ったらただの型なしだよ”という言葉をちゃんと肝に銘じて、型も勉強しますが、この稽古で突き破れるように、いろいろなことを試して、守りにならないよういろいろな方々とセッションしてやっていきたいと思います」

「この二役が過去、現在とどういう輪廻で繋がっているのか、又現代と過去がどう違ってくるのかということを楽しみにしながら稽古に励んでいきたいと思います。七之助さんとは着物を着てお芝居をすると思うので、美しさではもう本当に敵わないので、愛の深さで競い合っていけたらと思います」と江戸時代、現代と強い愛で夫を愛し抜く二役を演じる伊藤歩。

「私自身は二役でなく一役と考えています。近松はいたずらっぽいところがあるから、現代のお茶屋さんはどうなっているのかなーと遊びにきたんじゃないかなというのが今の役柄のイメージなんです」と江戸時代ではじじぃ、現代ではばばぁというユニークな役柄を演じることになるベテラン俳優の中嶋しゅう。

「深津さん、七之助さんというお二人それぞれとマンツーマンでお芝居をさせてもらえるシーンがあり、これはおいしいところをいただきましたね（笑）役者にとってご褒美とはいい作品で素晴らしい俳優さんたちと向き合ってお芝居をすることだと思っておりますが、今回かなりのご褒美をいただきました」と音尾琢真。

「このプロジェクトはRock ’n’ Roll 。情熱や勇気、スピリットが必要になってくる作品。そして、そのスピリットを持った役者たちに集まっていただけたと思う。ありがとうございます」とデヴィッド・ルヴォーが話す情熱の舞台「 ETERNAL CHIKAMATSU （エターナルチカマツ）」—近松門左衛門『心中天網島』より—は来春、大阪・東京で上演される。

「 ETERNAL CHIKAMATSU （エターナルチカマツ）」—近松門左衛門『心中天網島』より—
公演日程：［大阪］2/29（月）～3/6（日）梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
［東京］3/10（木）～3/27（日）Bunkamuraシアターコクーン
出演：深津絵里、中村七之助／伊藤歩／中島歩　入野自由、矢崎広、澤村國久、山岡弘征、朝山知彦、宮菜穂子、森川由樹　／中嶋しゅう／音尾琢真
作：谷 賢一
演出：デヴィッド・ルヴォー
企画・制作・主催：梅田芸術劇場
［大阪主催］　関西テレビ放送、アミューズ、ぴあ
［東京主催］　フジテレビジョン、アミューズ、ぴあ
［協力］松竹
HP： http://www.umegei.com/schedule/514/