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ミュージカル『フランケンシュタイン』製作発表記者会見 【動画あり】

韓国上演時には「フランケン中毒」と言われる熱狂的なファンを獲得し、ロングラン・大ヒットしたミュージカル『フランケンシュタイン』が、2017年1月に日本初上陸。8月19日にその製作発表記者会見が行われた。
会場には抽選で選ばれたラッキーなオーディエンスも参加。中川晃教と柿澤勇人という2人のタイトルロールを演じる俳優により披露されたミュージカルナンバーを一足早く楽しんだ。

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誰もが聞いたことがあるフランケンシュタインという名前。ミュージカル『フランケンシュタイン』は、原作小説のストーリーに新たな創作を加え、メインキャストの8人がそれぞれ正反対の2役を演じるという演劇ファンにはたまらない仕掛けもほどこされた、美しくスケールの大きな作品。

製作発表に登壇したのは、そのメインキャストの中川晃教、柿澤勇人、加藤和樹、小西遼生、音月 桂、鈴木壮麻、相島一之、濱田めぐみと潤色・演出の板垣恭一。

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板垣恭一 相島一之 音月 桂  加藤和樹  中川晃教 柿澤勇人 小西遼生 濱田めぐみ 鈴木壮麻

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板垣恭一はまず「あえて言っておきます。フランケンシュタインというのは怪物の名前ではなく、怪物を作った博士の名前です」と誤解されやすい点を説明した。

本作を「新解釈・フランケンシュタイン」ととらえる板垣は、原作との相違点を「怪物は原作では博士が作った人造人間だが、韓国のこれは、友達(アンリ)の体を使ったということがまったく新しい話になっている」と解説。
「神と人間、父と子と例えられる部分も勿論ありますが、人間対人間が入っているのが新しい解釈で、そこが面白くもあり、演出でも苦労するかもしれないなと思っている」と語り、「愛とに憎しみの話であり、そこに友情というスパイスがふりかかっていると考えていただければ」と話を締めくくった。

フランケンシュタイン博士とギャンブル闘技場を営む悪党・ジャックを演じるのは中川晃教と柿澤勇人。

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中川晃教は「壮大な音楽で素敵な物語だと思います。同じアジアで隣国の韓国がこの物語を作ったということも、すごく魅力的に感じているところです」と本作について述べ、「愛するものをただ愛し続けたい。できないことだけど、すべての知識と経験を賭けて、もし復活させることができるなら、復活させたい。その思いはどこか自分自身が歌い続けてることに命を懸けている気持ち・精神とどこか繋がる部分があるのかもしれないな」と役柄への共感を語った。

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柿澤勇人が「中川さんの大ファンで、劇団(四季)時代、研究生時代、毎日のように中川さんの歌を聞いて『なんて歌の上手い人だろう。こんなに歌を自在に操れるなら人生他の芯だろうな』と憧れの存在でした」「歌稽古の時は緊張して、下を見たら社会の窓が全開だった。それほど興奮した」と話すと、隣の中川は嬉しそうな照れくさそうな表情を見せた。6月の「ラディアン・ベイビー~キース・へリング生涯」公演中にアキレス腱を負傷した柿澤だが、「今、かろうじて歩くことができるまでに回復しております。来年の1月に元気な姿でみなさんに恩返ししたいと思っていますし、一生懸命頑張ります」と強い意思を見せた。

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アンリと怪物の2役を演じるのは、加藤和樹と小西遼生。

韓国まで作品を観に行ったと言う加藤和樹は、観劇の感想を「言葉はわからないのですが、自然と涙を流す僕がそこにいました」「男が見ても惚れると言うか…初めての感覚でした」と語り、「このメンバーで日本でしかできない『フランケンシュタイン』を作りあげたい」「歌、がんばります!」と強い意気込みを述べた。

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小西遼生も韓国に本作を観に行ったが、まだ内容についてはあまり分かっていないと言いつつ「アッキーもまだ自分の名前ビクターだと、何フランケンシュタインか分かってなかったし、(ビクターの姉を演じる)濱田さんも『私もフランケンシュタインなんだ』と言ってました」と暴露。「なんですが、音楽を聞くと、とてつもなく壮大で、そこにのっかっている人の声とか役柄が一人ひとり力強い。1人2役のふり幅が真逆のエネルギーというか陰と陽というか、だけど核は一緒という」と作品の面白さも語った。

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ビクターの婚約者ジュリアと怪物に思いを寄せる下女の2役を演じる音月桂は「明るい人見知り」で緊張してこの会見をむかえたそう。
また「宝塚歌劇団で15年くらい男性として生きていたので、本格的なドレスを着るのが今回初めてでスースーする」とざっくばらんな素顔をのぞかせた。
「こういう挑戦をさせて頂ける場を与えて頂けることに感謝。芸事にゴールはないと思うので、どんどん断崖絶壁まで追いやって、落とす際まで行って一皮もふた皮も剥けるといいなと。がんばります」と笑顔で過酷なチャレンジを宣言した。

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ビクターの執事とピエロのようないでたちの闘技場の召使いの2役を演じる鈴木壮麻は「1幕と2幕が違う人物になるなんて、休憩時間の楽屋はどんな壮絶なことになっているんだ。劇場での裏動線が騒がしいことになっているだろうと想像しながら楽しみにしながら1月を待ちたいな」とにこやかに語った。

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ジュリアの厳格な父と守銭奴を演じる相島一之は「今回は初めてづくし。とてもカッコいい、クールで美しいミュージカル。日生劇場。こんなコスチュームでの製作発表。初めてでございます」とユーモラスな口調で笑いを起こしつつ「その緊張感が楽しい」とベテランならではの余裕も見せた。

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ビクターの姉とジャックの妻を演じる濱田めぐみは「お稽古で役者さんが、どのようにそれぞれの役づくりをするのか、すごく興味が沸いて、その好奇心に押されて(本作を)是非やらせて下さいとお願いしました」と、本作の特徴に女優魂がひかれたようだ。

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中川と柿澤の2人によりミュージカルナンバー♪「偉大なる生命創造の歴史が始まる」も披露された。も披露され、そのスケールの大きな音楽と2人の歌声によって、タイムトラベルをしたように会場の雰囲気は一変。ますます公演が待ち遠しくなった。

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東京公演が1月8日(日)~1月29日(日)日生劇場、2月2日(木)~2月5日(日)大阪・梅田芸術劇場メインホール、2月10日(金)~12日(日)福岡・キャナルシティ劇場、2月17日(金)~18日(土)愛知県芸術劇場大ホールにて。
http://www.tohostage.com/frankenstein/

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『フランケンシュタイン』
音楽:イ・ソンジュン
脚本/歌詞:ワン・ヨンボム
演出:板垣恭一
音楽監督:島 健
振付:黒田育世
オリジナル・プロダクション:ワン・ヨンボム プロダクション
初演製作:忠武アートセンター

キャスト
ビクター・フランケンシュタイン /ジャヤク 中川晃教/柿澤勇人
アンリ・デュプレ /怪物         加藤和樹/小西遼生
ジュリア/カトリーヌ           音月 桂
ルンゲ/イゴール             鈴木壮麻
ステファン/フェルナンド         相島一之
エレン/エヴァ              濱田めぐみ

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