劇団プレステージとして約2年ぶりの開催となったファンイベント「Prestage Party at 赤坂プリッツ〜真夏のオールスター大感謝祭〜」が、7月16日-17日猛暑となった2日間、東京・赤坂BLITZで3公演にわたり開催された。
チケットは全公演で完売。当日立見券も出る人気を見せ、大いに盛り上がった。
劇団プレステージはエンターテイメントに情熱を抱くアミューズ所属の男性俳優18名による劇団。
2010年の結成以来、公演を重ね、来月8月16日(水)~8月27日(日)には第12回本公演『URA!URA!Booost』を新宿・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて上演する。
劇団メンバーからファンのみなさんにこれまでの感謝と、翌月の公演への意気込みを伝えようと行われたのが、この「劇団プレステージ」 スペシャルファンイベント 「Prestage Party at 赤坂プリッツ〜真夏のオールスター大感謝祭〜」。
そのイベントの熱い雰囲気をお伝えしよう。
開演を待ちわび、期待が膨らむ会場に流れた、聞き慣れない場内アナウンス・・・。それは、
『卓ちゃん、お腹の調子はどう?頑張ってね。』(長尾卓也・母)(16日公演)
『会場のお集まりの皆さま、是非ウチの息子をよろしくお願いします。』(原田新平・母)(17日昼公演)
『玲、ぼっとしてるな!』(岩田玲・母)(17日夜公演)
という、団員の母親たちからの愛情あふれる言葉。これには観客もおもわず笑顔に。客席が暖かい雰囲気に包まれた時、客電が落ち、劇団プレステージ18名がステージに登場。生バンドが演奏する「アウタースペース109」(2013年 舞台「アウタースペース109」より)にのって全員が全力で歌い踊って公演がはじまった。
アニメ「ドリフェス!」に登場するユニット‘KUROFUNE’で声優、歌唱活動を展開している劇団員の株元英彰がMCを担当し、『この日を楽しみにしてました!熱い夏にしましょう!』と呼びかけて、客席と一体感をつくって盛り上げた。
続いてスクリーン流れたのは、8月に行われる第12回本公演「URA!URA!Booost」のCM映像。劇団員が様々なシチュエーション(炭酸飲料を一期飲みした後、バンジージャンプをしながら、熱湯風呂に入りながら…等)で『8月サザンシアターで会いましょう!』と叫ぶ映像で、劇団員の個性が際立つ楽しいCMだった。
ステージに灯りがつくと昨年の演目「リサウンド~響奏曲~」の(ライブハウスの)マスター(向野章太郎)と響也(今井隆文)が登場し、その公演の続編かのようなコントが始まった。
マスター(向野)の務めるライブハウスでオーディションが行われるという設定での“プレステージ!真夏のオールスターオーディション!”の開催。マスターと響也(今井)が審査員、兼進行役として立ち、そこに10組のエントリー者が訪れた。
そのオーディションとは…
2015年の公演の「Have a good time?」に登場する売れないアイドルグループ‘東京オードル’(今井/大村/向野/坂田/長尾)が「仮面晩餐会」を歌い踊ったかと思えば、‘オタクふれんず’(岩田/高橋/髙頭)がオタ芸を全力披露。
劇団の過去の公演で登場した役で登場し、更にその公演で披露された楽曲を実際に演奏したり、現在、劇団員がレギュラーを務めるラジオ番組「渋谷のラジオの学校」(毎週木曜23:02〜O.A.)の企画で登場したキャラクターとなって10組が登場しライブを盛り上げた。
また、8月に開催される劇団プレステージの第12回本公演となる応援団が舞台の「URA!URA!Booost」のビジュアルやCM映像が流れてた後は、これまでの公演での楽曲を全員が怒涛のライブパフォーマンス。
披露されたのは、「The Wonderful Future」(2014年公演「ブラックパールが世界を動かす」より)、「ゴーストレイト」(2013年公演「ゴーストレイト」より)、切なくも前向きなナンバー「ヘタクソな唄」(2014年公演「ボーンヘッド・ボーンヘッダー」より)。さらに『劇プレといえばこの歌!』(株元)という「Have a Good Time?」(2015年『Have a good time?』より)で大盛いに上がり、イベント本編が終了した。
アンコールは華やかなバンドのオープニングで始まる「青春のプレステージ」(オリジナルアルバム「P1」収録)。劇団員も客席へ下り、会場が一体となった後、
「次の公演は応援団が舞台。今もう稽古を始めていて、元大学の応援団OBの方に指導いただき練習しています。今年の春には、劇団から平埜生成ら2人のメンバーが退団しました。一緒にやっていた自分としては残念な気持ちもありました。でも、彼らは新たな一歩を踏み出し、そして18人になった僕らも新たな進化した形だと思います!
この18人で絶対に熱い舞台を作って届けるので皆さん楽しみにしてください!」(株元)
ラストは「WORLD’S ENDのGIRLFRIEND」(2015年公演「WORLD’S ENDのGIRLFRIEND」より)の少し切ないナンバーで名残おしつつもステージを後にした。
笑いあり、ライブもたっぷりの約2時間の公演はファンにとってスペシャルな思い出となったことだろう。
8月紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAで行われる本公演「URA!URA!Booost」での応援団の物語にも期待がふくらんだ。
●劇団プレステージ オフィシャルサイト http://amuse-gekipre.com/index.html
【劇団プレステージ第12回本公演「URA!URA!Booost」】
■脚本 福島 カツシゲ
■演出 大関 真(劇団SET)
■出演者
石原壮馬、猪塚健太、今井隆文、岩田 玲、太田将熙、大村まなる、風間由次郎、
加藤潤一、株元英彰、城築 創、小池惟紀、向野章太郎、坂田直貴、園田玲欧奈、
髙頭祐樹、高橋秀行、長尾卓也、原田新平
※出演者は変更になる場合があります。
■会場 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
■公演日程 2017年8月16日(水)~8月27日(日)
■チケット料金
前売6,480円/当日7,020円(全席指定席・税込)
※未就学児入場不可
※車イスでご来場のお客様は、予めご購入席番をアミューズチアリングハウスまでご連絡ください
[物語は・・・]
平沢テツオは、失意のどん底にいた。
テレビを点けると、夏の甲子園大会のスタンドで汗と涙を拭いながら応援する学生たちの姿が映し出されていた。
大学4年間を応援団で過ごしたテツオには、その姿が自分と重なった。
「応援なんて自分が闘う事から逃げてるのをごまかすためにやってんだよ。
目の前で闘ってる人には目指してる確かなモノがあって、お前にはないから応援して 逃げてんだよ。
なんで早く気付かなかったんだよ、バカじゃないの…俺」
テツオが見ていた応援団の中に、同期の応援団長で『応援の鬼』と呼ばれていた赤城ダイスケの姿が重なる。
『いま、お前は、何と闘ってるんだ!』
ダイスケの言葉を思い出し、テツオが向かった先には・・・・