人気作家・田中芳樹氏による累計1500万部の売上を誇るベストセラー「銀河英雄伝説」の特別公演『銀河英雄伝説 星々の軌跡』が、6月10日(水)から、東京・Zeppブルーシアター六本木にて開幕。前日の9日、公開ゲネプロと囲み取材が行われ、河村隆一を初め、間宮祥太朗、中川晃教、貴水博之、渡辺裕之が取材に応じた。
2011年1月から全10作品が上演され、累計15万人を動員した舞台『銀河英雄伝説』シリーズも、2014年3月に惜しまれながらも幕を下ろしたが、今回特別公演として復活することとなった。
今なお多くのファンを魅了し続けている「銀河英雄伝説」。今回の公演は、河村隆一の強い希望で実現されたという。河村は、「10作目の『第四章後編激突』で卒業しましょうというと話になっていたんですが、昨年行われた(舞台『銀河英雄伝説』の)コンサートで、僕が突然、『もう一回やりたいんですけど!』と言い出して・・・。間宮は客席にいたんですけど、私服のままステージに上げて、半ば強引でしたが貴水さんもアッキー(中川)も、みんなぎりぎり賛同してくれて決まりました(笑)」と明かした。
突然ステージに上げられた間宮も、「ビックリしました。でも今は、一度終わったと思っていた役をもう一度できる喜びを感じています」と目を輝かせた。
見どころを聞かれると「テンポ感!」と声を揃えるキャスト陣。「いろいろな要素が凝縮されています」と渡辺。貴水は、「間宮くんという若手のスターの活躍、そして隆一くんとアッキーや僕も歌手なので歌うシーンも見逃さないように、よろしくお願いしまぁ~~っす!」と突然美声を披露する場面も。すると中川も「ブルーシアターが宇宙になるんです。ユニバ~スッ♪」と続け、終始和やかな会見となった。
その後行われたゲネプロでは、会見でキャスト陣が話していた通り、映像と音楽、そして芝居のテンポの速さで、観る者をぐいぐいと宇宙空間に誘っていく。これまでのシリーズに出演してきただけあって、キャラクターを熟知しているキャストたちの演技に深みが増している。
ヤン・ウェンリー(河村隆一)とラインハルト・フォン・ローエングラム(間宮祥太朗)が初めて会うシーンは、その後の展開の大きなキーとなり興味をそそる。
迫力あるアクションはもちろんのこと、胸キュンの恋愛シーンでは思わず感情移入してしまうに違いない。
縦横無尽に会場を走り回る場面も多く、身近で役者の演技を直視できるかも。会場は劇場というよりも、ミュージアム。ぜひ、この宇宙空間を体感して平和の素晴らしさを感じてほしい。
<STORY>
1500年後の未来――人類は宇宙に進出し、独裁政権である『銀河帝国』、民主主義をかかげる『自由惑星同盟』が150年にも渡る戦争をつづけていた。全宇宙の運命は、銀河帝国のラインハルト・フォン・ローエングラム(間宮)と、自由惑星同盟のヤン・ウェンリー(河村)、2人の天才が登場したことで大きく動きはじめる。
2人がはじめて相見えたアスターテ星域の会戦――ヤンのイゼルローン要塞攻略――ラインハルトの帝国統一――幾度もの戦火をまじえながら、決着の瞬間が迫っていることを誰もが予感していた。そして、第3勢力フェザーンが動きはじめたとき、運命の歯車は大きくまわりはじめる。ヤン不在のイゼルローン要塞を衝かれた“要塞対要塞”の激戦は、その前夜にすぎなかったのだ。
盟友の死を乗り越え、宇宙を手に入れるという誓いを新たにするラインハルト、好敵手に奇妙な友情を感じながらもその挑戦を受け入れざるをえないヤン。
いま火蓋が切って落とされる、銀河帝国による空前の大攻勢・作戦『神々の黄昏』……忠誠、野心、信頼、欲望、さまざまな思いを胸に秘め、英雄たちは最後の直接対決を迎える。
特別公演 『銀河英雄伝説 星々の軌跡』
原作:田中芳樹「銀河英雄伝説」シリーズ(創元SF 文庫刊)
演出:ヨリコジュン
脚本:ヨリコジュン、川光俊哉
出演:河村隆一、間宮祥太朗、中村誠治郎、山本匠馬、小柳心
渡辺裕之、天宮良、中川晃教、貴水博之 ほか
企画・制作:キティエンターテインメント
公式サイト:http://www.gineiden.jp/kiseki/
【公演日程】
<東京公演>
日時:2015年6月10日(水)~21日(日)
会場:Zeppブルーシアター六本木
チケット料金:10,800円/特典付11,880円(全席指定・税込)
お問合せ:サンライズプロモーション東京 0570-003337(全日10:00~18:00)
主催:WOWOW・キティエンターテインメント
※ 公演詳細は公式サイトまで