建て替えのために8月に一旦幕を閉じるパルコ劇場の、最後の新作舞台となる「母と惑星について、および自転する女たちの記録」の囲み取材&公開舞台稽古が、初日を7月7日に控え前日の6日に行われた。
鈴木 杏 志田未来 斉藤由貴 田畑智子
舞台「母と惑星について、および自転する女たちの記録」は 蓬莱竜太作、栗山民也演出の母と3人の姉妹の女性4人の物語に、実力派の4人の女優が出演する新作舞台。
公開稽古の前に行われた囲み取材には、この4人の女優、志田未来、鈴木 杏、田畑智子、斉藤由貴が登場した。
【囲み取材】
3人の姉妹の母親を演じるのは斉藤由貴。初日を翌日にひかえて「逃げ出したい気持ち、満載。今回は特に稽古が短かった」と述べ、その理由は「本が遅かった」と打ち明けると笑いが起きた。「今回は特殊な役でハードルが高かった」という「ひどい母親」役を演じるが、「立ち稽古の初日から(外の3人は)台詞が完璧に入っていて、3人を尊敬している」とも述べた。
連ドラに大河ドラマにこの舞台と、ハードなスケジュールの斉藤は「稽古中はみんな手作りチームで、私だけコンビニ」。母親でもあり「私の人生、こんなはずじゃなかた」と愚痴るも「絶対にやりたいと思った作品。明日の初日でも必死になっている」と意欲を秘めていた。
毎日手作りおにぎり持参の田畑智子。
昨年秋の「オレアナ」の初舞台もパルコ劇場。そして2作目がこの作品とあって、パルコ劇場への思いもひとしおの志田未来。だが「偏食が多い」とキャストから突っ込まれっぱなしだった。
「志田に野菜を食べさせようとしたけど折れた」と笑った鈴木杏。
4人が挑む長崎弁も楽しみだ。
【あらすじ】
三人姉妹は異国を旅している。
母が死んでひと月。彼女たちは母の遺骨を抱えて、放浪していた。
酒、タバコ、博打が好きな母は男を取っかえひっかえし家を空け、三姉妹は父を知らず、母親らしい愛情を受けた覚えもない。
三姉妹はそんな母と闘いながら、いつも寄り添って生きてきた。
そんな母が突然死んだ。
三人は母の生命保険の給付金で旅に出た…
【公開舞台稽古】
斉藤が「母惑」と呼んでいる舞台「母と惑星について、および自転する女たちの記録」は31日(日)まで、渋谷PARCO劇場にて上演。
その後、8月には仙台、広島、北九州、新潟、大阪でも上演。 詳細はwww.parco-play.com