韓国ミュージカル俳優ハン・チサンが、7月25日、東京証券会館ホールにて昨年11月以来日本で2回目となる公演、『ハン・チサン プレミアムコンサートin Tokyo』を開催した。
現在韓国にてミュージカル『ジーザス・クライスト・スーパースター』でユダ役として出演中の超多忙のなか来日。『スカーレット・ピンパーネル』『二都物語』『フランケンシュタイン』などの人気作品でその圧倒的な歌唱力と演技力で、確実に存在感を増し続けているハン・チサン。昼夜2回開催された公演には、日本のみならず韓国からもファンが駆けつけ、ハン・チサンの魅力に酔いしれた。
ミュージカル『ラ・マンチャの男』より「The impossible dream」でライブがスタート! 魅惑のパワフルボイスに会場のファンは一気にヒートアップ。大拍手と歓声が送られると「こんにちは。私はハン・チサンです」と日本語で挨拶し、「もっと日本語が話せるようになりたいです」と、ちょっぴり照れた。
まず始めにこの曲を選んだ理由を、「男性のミュージカル俳優ならだれでも憧れるキャラクターのドン・キホーテ。僕もいつかは演じてみたいですね」と明かし、目を輝かせる。
続いて、大ファンだというマイケル・ジャクソンのバラード曲「You Are Not Alone」をしっとりと。ミュージカル『MURDER BALLAD』より「SARA」では、「みなさんが、私の“サラ”です。本当です」と言って、ファンをメロメロにさせた。
トークタイムでは、X JAPANも好きで影響を受けたこと、日本食が大好きで、特にお寿司は「お腹がパンパンになるくらい食べたい。日本のお寿司は嫉妬するくらい美味しい!」と屈託ない笑顔を見せる場面も。
さらに、事務所の後輩でもあるソ・ギョンスがスペシャルゲストとして登場し、ミュージカル『ノートルダム・ド・パリ』より「カテドラルの時代」、『RENT』より「ONE SONG GLORY」を披露。伸びのある歌声にチサンに負けぬ大きな拍手が送られた。
現在韓国にて『ベア・ザ・ミュージカル』に出演中のギョンスは、2012年に大阪で上演されたミュージカル『RUN TO YOU~僕たちのストリートライフ~』に出演以来3年ぶりの来日。兄弟のように仲の良い二人だが、軍隊時代の配属先も一緒だったそうで、「朝起きて一番に見る顔がソ・ギョンスでした」とチサン。「今でも弟のように可愛がっている後輩です」と優しい微笑みをたたえていた。
また、この日はなんとチサンの誕生日!会場の全員からバースデーソングと、ケーキのプレゼントが送られ大喜び。客席のファンをバックに記念撮影をしてご満悦の様子のチサン。
その後は、NE-YOの「SO SICK」のデュエットで会場を盛り上げ、イ・スンチョルの「Never Ending Story」や、この作品で新たな魅力を開花したと言っても過言ではない、ミュージカル『フランケンシュタイン』より「私は怪物」を。「次回の(フランケンシュタイン)公演でもお目にかかれたら嬉しいです」とファンに期待を持たせた。
最後の曲、ミュージカル『二都物語』より「I can’t recall」を歌いあげると感動の嵐が会場を包み込み、客席の拍手はいつまでも鳴り止まない。
アンコールの拍手で再び登場し、ギョンスとキム・ボムスの「会いたい」を感情豊かにデュエット。ラストは、ミュージカル『ジーザス・クライスト・スーパースター』よりジーザスの歌う「ゲッセマネの園」を熱唱。その圧巻な歌声に客席のファンはステンディングオベーションで最高の賛辞を送り、ステージの幕を閉じた。
「自分は歌が一番上手いわけでも、演技が一番上手なわけでもない。作品に臨むたび、いつも宿題をもらっている。歌も演技も全て大事だと思っています。演じていくうちに自分の中で少しずつ変化を感じています。演技と歌を追求し続ける俳優だと思って見守ってほしいです」と語ったハン・チサン。これからもなお、進化し続けるハン・チサンに目が離せそうにない。
写真提供:(株)ゼニスメディアコンテンツジャパン
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