ヘドウィグ生みの親:ジョン・キャメロン・ミッチェルより
昨年大ヒットした映画『君の名は。』と『ヘドウィグ~』との類似性も語った
日本初公演にむけてのメッセージ到着!
チケット発売を目前に控え、ヘドウィグの生みの親であるジョン・キャメロン・ミッチェル自身より、日本初公演に向けて、メッセージが到着した!待望の日本公演でジョンはどんな姿を見せてくれるのか、昨年日本で大ヒットしたアニメーション映画『君の名は。』と『ヘドウィグ~』との類似性なども語って頂きました!さらには、今回の日本公演で、新曲「End of Love」を披露するという可能性も!!
【ジョン・キャメロン・ミッチェル:スペシャルコメントが到着!】
SPECIAL SHOWは僕にとっての原点回帰
みなさんにはセレブレーションとして堪能してもらいたい
■日本での出演を決めたきっかけを教えてください。
日本で何らかの形で『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』の公演ができればという話は以前からしていたんです。最後に日本でパフォーマンスをしたのが2008年だったと思うんですが(山本耕史主演の『ヘドウィグ~』ツアーファイナル大打ち上げLIVE~「ジョンも来るよ!」)、もう一回やってみたいとずっと思っていたことが、今回叶いました。
■今回で初めて『ヘドウィグ~』に触れる若い世代の方もいらっしゃるので、ぜひジョンさんからどうやってこの作品が生まれたか、教えてください。
プラトンの『饗宴』に出てくるテーマ、「Origin of Love(愛の起源)」をベースにして何か作品を作りたいと思っていました。そこで、「自分の片割れを探している少年」というキャラクターが思い浮かびました。これが『ヘドウィグ』の中では(ヘドウィグが愛情を注ぐ少年)トミー・ノーシスという役に発展していったんですが、この役は僕自身がベースになっているんですよ。
また、今までにない、本格的なロックをミュージカルの世界で実現できればと思っていたんです。飛行機の中で偶然スティーヴン・トラスクと隣り合わせになったことがきっかけで、彼に作曲をお願いするようになった。そして、スティーヴンがハウスバンドをやっていたNYにあるライブハウスSqueezeboxで公演することになったんです。
■『ヘドウィグ~』の楽曲の中でも「Origin of Love」は飛び切り美しいナンバーですね。
『饗宴』で描かれている、昔は自分とつながっていたはずの片割れに会いたくて探し回るという神話はアメリカだけでなく、いろんな国の人の心に響くんでしょうね。たとえば、日本の『君の名は。』というアニメを見ましたが、赤い糸で恋人たちが前世から結ばれているという話はほの悲しく、ロマンチックですよね。だから「Origin of Love」も、日本人の心に響くストーリーなんじゃないでしょうか。
■「End of Love」という新曲を作っていると伺いましたが、その内容は?
「Origin of Love」のアンサーソングなのでしょうか?
必ずしもアンサーソングというわけではないんですよ。僕は今、ラテン語で「小さい男」という意味の『Homunculus(ホマンキュラス)』という作品を作っているんです。『ヘドウィグ~』は自分探しの物語であり成長物語でもありますが、この新作では自分自身が何であるかがわかってきた男がどんな終焉を迎えるのかという話。この男にとってイエス・キリストが初恋の人であって、悲しい局面で神との別れを歌うのが「End of Love」です。ストーリーは違いますが、「Origin of Love」を彷彿とさせる部分があるナンバーですね。この「End of Love」を今度の日本公演のカーテンコールで歌えたらと思っています。
■2017年の今、ご出演するにあたり、日本の皆さんに語りたいメッセージは?
昔から日本の文化が大好きなんですが、特に惹かれるのはお互いを慮るところ。気遣いがあるところが好きです。東日本大震災のとき、皆さんがお互いに協力なさっている様子を見て、9.11(2001年のアメリカ同時多発テロ)のときのことを思い出しました。とても訴えかけられるものがありました。残念ながら悲劇が訪れないと人のいいところはなかなか引き出されないものですけれども、日本では人を慮る気持ちの大切さをどんどん語っていきたいと思いますね。
そして皆で「Origin of Love」を歌って、「人生はこんなにも複雑で、こんなにも楽しく美しいものなのか」という思いを分かち合いたい。人の存在意義というのは愛し愛されるためにある。人間がこの世に生まれた意味をもう一回考え、味わえたら嬉しいです。
公演概要/チケット情報
公演名称:HEDWIG AND THE ANGRY INCH
「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」SPECIAL SHOW
※日本語・英語上演 日本語字幕あり
【東京公演】
会場:東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ11階)
日程:10月14日(土)12:00開場/13:00開演 18:00開場/19:00開演
10月15日(日)15:00開場/16:00開演 3回公演 ※未就学児入場不可
料金:S席 9,500円/A席 8,500円(全席指定・税込)
発売日:7月29日 午前10:00より発売開始
お問い合わせ:サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(全日10:00〜18:00)
購入方法:
●チケットぴあ
http://w.pia.jp/t/hedwig/0570-02-9999 (Pコード:459-768) 0570-02-9518 (発売日特電10:00-23:59)
●e+(イープラス) http://eplus.jp/hedwig/
●ローソンチケット http://l-tike.com/hedwig/
0570-084-003(Lコード:39700)
0570-000-407(オペレーター対応 10:00—20:00)
0570-084-635(発売日特電 10:00-23:59)
●Bunkamuraチケットセンター 03-3477-9999(オペレーター対応:10:00-17:30)
●オンラインチケットMY Bunkamura http://my.bunkamura.co.jp
●東急シアターオーブチケットカウンター (渋谷ヒカリエ2階 11:00~19:00) ※発売日翌日以降
●Bunkamuraチケットカウンター (Bunkamura1階 10:00~19:00) ※発売日翌日以降
【大阪公演】
会場:NHK大阪ホール
日程:10月17日(火) 18:30開場/19:00開演 ※未就学児入場不可
料金:9,800円 (全席指定・税込)
発売日:7月29日 午前10:00より発売開始
お問い合わせ:キョードーインフォメーション 0570-200-888(10:00-18:00)
購入方法:
●チケットぴあ
http://w.pia.jp/t/hedwig/ 0570-02-9999(Pコード:480-417)0570-02-9568 (発売日特電10:00-18:00)
●e+(イープラス) http://eplus.jp/hedwig/
●ローソンチケット http://l-tike.com/hedwig/
0570-084-005(Lコード:55510)
●CNプレイガイド http://cncn.jp/hedwig/ 0570-08-9999
●楽天チケット http://r-t.jp/hedwig
●阪神プレイガイド 窓口販売のみ(11:00-19:00)
作:ジョン・キャメロン・ミッチェル
作詞・作曲:スティーヴン・トラスク
演出:ヨリコ ジュン
音楽監督:岩崎太整
キャスト:ヘドウィグ:ジョン・キャメロン・ミッチェル、イツァーク: 中村 中
制作協力:クオーレ
運営協力:サンライズプロモーション東京
公式URL:http://www.hedwig2017.jp
HEDWIG AND THE ANGRY INCHについて
愛と自由を手に入れるため性転換手術を受けたものの、手術の失敗によって股間に「アングリーインチ(怒りの1インチ)」が残ってしまった、男でもあり女でもあると同時にそのどちらでもないロックシンガー、ヘドウィグ。幾多の出会いと別れを経験し、傷つき倒れそうになりながらも己の存在理由を問い続け、「愛」を叫び求める姿を描く。
舞台「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」は、1997年よりオフ・ブロードウェイで初上演されロングランを記録し世界各地で上演、2001年には映画化され、サンダンス映画祭観客賞、監督賞など数々の賞を受賞、マドンナやデヴィッド・ボウイなど数々のセレブリティ達も熱狂し、舞台・映画共に世界中に一大ブームを巻き起こした。2014年にはリバイバル作品としてブロードウェイに進出、トニー賞4部門という快挙を遂げ、2015年公演では、ジョン・キャメロン・ミッチェルによる「オリジナル」ヘドウィグ登場でトニー賞名誉賞を受賞した。
日本語版公演では、2004年と2005年にPARCO劇場他で三上博史主演で初演を果たし全日ソールドアウトの大盛況、2007年、2008年、2009年には山本耕史主演で全編英語詞の歌唱で話題を呼び、2012年は森山未來を主演に、映画監督・大根仁演出のもと、日本を舞台としたオリジナル解釈のもと新たなヘドウィグ・ワールドを誕生させた傑作ロック・ミュージカル!!!
あらすじ
少年ハンセルは、自由の国アメリカに渡りロックスターになるのが夢だった。
彼は幼少時に母親からプラトンの魅惑的な「愛の起源」の物語を聞かされる。以来、彼は自分の“カタワレ”を見つけようと心に決める。ある日、彼は偶然一人の男と出逢う。その男に見初められ、彼との結婚の道を選んだハンセルに待ち構えていたのは、アメリカへ渡るための“性転換手術”だった。しかし、手術を受けたハンセルの股間には手術ミスで「怒りの1インチ(アングリーインチ)」が残ってしまう。
その後、ヘドウィグを名乗り渡米を果すも離婚、ベビーシッターなどをして日々の糧を得つつロックバンドを組むも、なかなか成功への道が見えず生活に追われていた毎日だった。やがて17歳の少年トミーに出逢い、愛情を注ぐようになるヘドウィグだったが、トミーはヘドウィグの曲を盗んでビルボードNo.1のロックスターに上り詰める。最愛の人に裏切られたヘドウィグは自らのバンド「アングリーインチ」を率いて、ストーカーのようにトミーの全米コンサート会場を追い、スタジアム脇の冴えない会場で巡業する。果たして、自分の魂である歌を取り戻し、捜し求めていた“カタワレ(=愛)”を見つけることができるのか…?
2015年公演時の海外レビュー
“★★★★★” −ガーディアン
“AN UNBELIEVABLE PRODUCTION!”
“奇跡の公演!” −ハフィントン・ポスト
“FULLY ALIVE WITH ROCK STAR FIRE POWER!”
“完全なる復活、ロックスター燃えたぎる!” −ニューヨーク・タイムズ
“THRILLING, IRREVERENT, JOYOUS AND POWERFUL.”
“スリリング、ずうずうしくも痛快で、なによりパワフル!”−ハリウッド・レポーター
“IT’S A TRUE AUDIDENCE LOVE AFFAIR.”
“これぞ本物の観客とのラブアフェア!” −エンターテインメント・ウィークリー
“JOHN CAMERON MITCHELL IS BRILLIANT!”
“ジョン・キャメロン・ミッチェルは煌めいている!” −NPR
“THE AUDIENCE PRACTICALLY LEVITATES!”
“観客総立ち! もはや無重力!!” −バラエティ
“WITH RAW SPONTANEITY,
JOHN CAMERON MITCHELL TRUTHFULLY EMBODIES ALL OF HEDWIG’S ANGER.”
“これぞ、本物。ヘドウィグの全てを体現出来るのはジョンしかいない!”
CAST
ジョン・キャメロン・ミッチェル/ヘドウィグ
1963年米国テキサス州生まれ。1991年ブロードウェイの舞台『シークレット・ガーデン』でドラマ・ディスク賞にノミネート。93年、エイズをテーマにした作品『The Destiny of Me』でオビー賞を受賞。同作ではドラマ・ディスク賞にもノミネートされる。翌年にも『Hello Again』でドラマ・ディスク賞に三度ノミネート。98年『ウェストベス・シアター』で上演した『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』では、オビー賞、ニューヨーク・マガジン賞、ドラマ・リーグ賞、アウタークリティックス・サークル賞などを総ナメにした。他の主な舞台作品に『Six Degrees of Separation あなたまでの6人』、ハックルベリー・フィンを演じた『ビッグ・リバー』がある。NYのドラマ・デパートメント・シアターで上演されたテネシー・ウィリアムズの『Kingdom of Earth』では脚色、演出を手がけた。映画出演は『マイアミ5』(86)、『ブック・オブ・ラブ あの日の恋』、(90)など。映画監督として第二作目となる『ショートバス』(06)でも、独自の視点から愛と孤独を描き、ピューリッツァー賞に輝いたデヴィッド・リンゼイ=アベアーの戯曲を映画化した第3作目『ラビット・ホール』ではニコール・キッドマン製作・主演で幼い息子を失った夫婦の再生を描き、好評を得ている。2017年12月2日には再びニコールとタッグを組んだ第4作目となる映画『How To Talk To Girls At Parties』の公開を控えている。
中村 中 (Ataru Nakamura)/ イツァーク
歌手・作詞作曲家・役者 1985年6月28日生まれ 東京都墨田区出身。シングル「汚れた下着」(06)でデビュー。2ndシングル「友達の詩」(06)で第58回 NHK紅白歌合戦に出場。4thアルバム『少年少女』(10)は第52回 輝く!日本レコード大賞にて優秀アルバム賞を受賞。代表曲は「リンゴ売り」(07)「風立ちぬ」(08)など。最新作はアルバム『去年も、今年も、来年も、』(15)。歌手としての傍ら、AAA、戸田恵子、STARDUST REVUE、岩崎宏美、研ナオコ、八代亜紀など多くの表現者や、舞台への詞・曲提供も行う。また役者として『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』(07/演・鈴木勝秀)、『ガス人間第1号』(09/演・後藤ひろひと)、『エドワード二世』(13/演・森 新太郎)、『夜会vol.18 19「橋の下のアルカディア」』(14/16/作演・中島みゆき)、『マーキュリー・ファー』(15/演・白井晃)、『ベター・ハーフ』(15/17作演・鴻上尚史)、『ライ王のテラス』(16/演・宮本亜門)など様々な舞台に出演。
【中村 中コメント】
2007年の演出・鈴木勝秀、主演・山本耕史版へドウィグから早10年、ふたたび哀しくも美しいグラム・ロックバンド”ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ”の一員になり、スティーヴン・トラスクの素晴らしい楽曲と戯れられる日が来るなんて、運命は粋ないたずらをします。
しかも今度はニューヨークのオフ・ブロードウェイ版でも映画版でも人々を魅了した”元祖ヘドウィグ”ジョン・キャメロン・ミッチェルと一緒だなんて、私は今幸運の雨を全身で浴び、心まで濡れています。
映画版の”アングリーインチ”はドイツのヘドウィグ、ユダヤのイツァーク、アメリカや中国と様々な国籍のメンバーの集まりでした。アメリカ生まれのジョンと日本生まれの私が一緒に舞台に立ち、様々な壁を越え、愛し合い、最新で最高の”ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ”に成れたらと思います。
STAFF
ヨリコ ジュン/演出
映画監督・脚本・演出家。1998年より自身の劇団を創立し、演出・脚本・音楽・美術を手がけ、2011年より作家・田中芳樹原作の累計発行部数が1500万部を超えるベストセラーSF小説『銀河英雄伝説』舞台シリーズの脚本・演出・映像を担当、その他主な舞台としては『舞台 BRAVE10』『ス―べニア(Souvenir)』~騒音の歌姫~ソプラノ歌手FF・ジェンキンスの夢物語、『BIOHAZARD THE STAGE』などがある。また、2003年より数々の映画・CMなどの映像作品も手がけ、自ら監督と脚本を手がけた映画『Mamma』(2011年)『Un fils, sa mère, leur sang(息子と母と血)』(2012年)はカンヌ国際映画祭正式出品し、第一回団鬼六賞受賞作『花鳥籠』(2013年) 監督・脚色も手がけた。
岩崎太整/音楽監督
映画・ドラマ・CM等の様々な音楽を手掛ける作曲家。代表作に入江悠監督 『SR サイタマノラッパー』シリーズ、 大根仁監督 『モテキ』、樋口真嗣監督・スタジオジブリ『巨神兵東京に現わる』、 小泉徳宏監督『カノジョは嘘を愛し過ぎてる』、入江悠監督『ジョーカーゲーム』、松本理恵監督・アニメ『血界戦線』などがある。その他にも『東京駅プロジェクションマッピング TOKYO STATION VISION』音楽監督、 舞台『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』音楽監督など。映画『モテキ』第35回日本アカデミー賞優秀音楽賞を受賞。『東京駅プロジェクションマッピング TOKYO STATION VISION』でグッドデザイン賞2013を受賞。
And more! Information
今年はジョン・キャメロン・ミッチェルワールドを映画でも楽しめる!
ジョン・キャメロン・ミッチェル監督:新作映画。
“パンク少年 meets 宇宙人ガール”
『HOW TO TALK TO GIRLS AT PARTIES』(原題)
1977年、ロンドン。パーティで出会い、パンクで結ばれた2人は、
逃避行を決めるのだが──。
斬新でビター&スイーツなボーイ・ミーツ・ガールの傑作、誕生!!
監督・脚本:ジョン・キャメロン・ミッチェル『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』
出演:エル・ファニング、アレックス・シャープ、ニコール・キッドマン
12/1(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー