2016年10月1日(土)より東京芸術劇場シアターウエストにて、蓬莱竜太作・演出 向井理主演の舞台「星回帰線」の上演が決定した。
今作は、いま劇作家として最も脂の乗っている蓬莱竜太が、今春の「嗚呼いま、だから愛。」(作・演出)、今夏の「母と惑星について、および自転する女たちの記録」(演出:栗山民也)に続いて贈る、期待の書き下ろし最新作となる。
かねてより、蓬莱竜太作・演出の舞台への出演を熱望していた向井理を主演に迎え、小空間での濃密な作品創造を目指す。
物語はかつての恩人に呼ばれ、地方にある恩人の家を訪ねる三島(向井理)。そこには天体を観測しながら、自給自足の生活を営む生活があった。美しい自然の中、社会生活に疲れた人達との共同生活。三島はそこが楽園に思えた。
その中に溶け込み受け入れられる三島。しかし、そのことで施設の代表である恩人からの嫉妬を受けることになる。
次第にそのひずみは顕著となり、施設に集まるそれぞれの人間関係を複雑にしていく。
いつの間にか、かつての恩人と対立することになる三島。何故こうなったのか。何故そうなるのか。
留まることも、去ることも許されず、「人間」に巻かれていく…。
出演者は、パルコ製作公演としては、2012年上演の『悼む人』以来4年振りとなる向井理。
さらに奥貫薫、野波麻帆、高橋努、岩瀬亮、生越千晴、平田満と、ドラマや映画だけでなく演劇界でも活躍する実力派が揃う。
<向井理コメント>
年に1本は舞台をやりたいと思いながら、気がつけば前回から3年が経っていました。3年ぶりの舞台が、何年も前からずっと一緒にお仕事をしたいと話していた蓬莱さんの作・演出で叶うということで、自分にとっては本当に念願の舞台です。
蓬莱さんの作られる、日常の延長の中の会話で世界が動いていくのにどこか違和感があって、いつの間にか日常がゆるやかに破壊されて、また再生されていくような独特の世界観が面白くて、出来上がった作品からは、役者と演出家がしっかり組んで稽古を積み上げたことが伝わってくる土臭さというか…いつかこの世界の中に入ってみたいと思っていました。
今回、登場人物7人と決して多くはない出演者でどういう世界を舞台上に作り、そして壊し、また新しい芽を出せるのか、僕自身もすごくわくわくしながら稽古に挑みますので、ぜひ、劇場に足を運んで、確かめていただけたらと思います。
<蓬莱竜太コメント>
キャスト陣は信頼出来る人しかいないので、とても楽しみです。
東京では小劇場で演じてみたいという 向井くんのチャレンジグな姿勢に僕も乗りました。
内容としては、なんでこんなとこに来てしまったんだろうと、人間関係でどんどん大変なことになっていく「巻き込まれ型向井くん」をお届けしたいと思っています。滑稽だけど胸がヒリヒリするような舞台にします。
<公演概要>
◆公演名: パルコ・プロデュース公演「星回帰線」
◆作・演出: 蓬莱竜太
◆出演: 向井理、奥貫薫、野波麻帆、高橋努、岩瀬亮、生越千晴 / 平田満
◆東京公演: 2016年10月1日(土)~30日(日) @東京芸術劇場 シアターウエスト
◆お問合せ: パルコ03-3477-5858
◆前売開始: 2016年8月21日(日)予定
◆企画・製作: 株式会社パルコ
◆地方公演
豊橋/札幌/新潟/京都/広島/北九州/鹿児島 公演あり