―柚希さんの歌が年々、情感豊かになっているとよく耳にします。ご自身ではどう感じておられますか?
歌では裏声で歌うことを学んで、それまで出来なかった表現ができるようになったことで、そう感じてもらえたのかもしれません。娘役さんたちは「あの頃からこういう歌い方をしていたのか」と驚きもし、学ぶことがまだまだたくさんあるのだと知って、もっと学び続けたいという思いを新たにしました。
―今も学び続けていらっしゃるのですね。
はい、勉強することはたくさんあります。
―柚希さんの名言「もっているものだけで勝負していたら努力した人に絶対に勝てない」を思い出しました。
はい。私は宝塚歌劇団時代に「身長があり、肩パットがなくてもスーツを着られる、男役として恵まれている体格だ」と言われましたが、男役としては体格に恵まれているとはいえない人が、着こなしや見せ方を研究し、工夫と努力を重ねてどんどん素敵になっていくのを見ていました。ウサギとカメですね。恵まれた体格という素質があっても、それだけでは、努力を重ねる方々にはかなわないのだと知りました。だから努力し続けようと思っています。
―そうして変わっていく柚希さんの姿をファンの方も楽しんで、元気をもらっているのですね。
私の姿を見て、少しでも「私もがんばろう」と思ってもらえたら、本当に嬉しいです。
―「REON JACK 4」に話を戻して…、日替わりゲストについて教えてください。
満を持して、所縁のあるタカラジェンヌに出て頂きます。
いざ出演して頂くとなると、やはり育ての親である湖月わたるさん。何度も新人公演で同じ役をやらせて頂いて、柚希礼音がつくられたのは、わたるさんにいろんなことを教わったから。とはいえ、同じ舞台に立つのは14年ぶりぐらいなので「何をしたらいいかしら」と頭を抱えています。
―オファーした時の反応は?
すごくお忙しかったと思いますが「ちえの願いならば」という感じで「私も楽しみにしている」とおっしゃってくださり、本当に変わらず温かい方だと思っています。
―夢咲ねねさんは?
2019年のデビュー20周年のディナーショーには出てもらったことがありますが、やはり「今回こそまた出てもらいたい」と思い、お声がけさせていただきました。一緒にやらせていただく楽曲は、皆様に「これ、これ!」と思って頂けるものを探そうと思っています。
ディナーショーで『激情』という作品のホセとカルメンの歌の時は、歌だけなのにカルメンの目になって、他の曲になるとまたその役の目になる。「この感触、久しぶり!何年振りなのに、どうしてすぐ、こうなれるのか⁈ すごい!」と思いました。
今回は一緒に披露できるのは、1曲か2曲でしょうから、お客様に「この二人で見たかった」と一番思って頂けるものは何なのか。難しくて、まだ決められていないです。
―他のゲストについては?
甲斐翔真君と共演経験はないのですが、翔真君が出演された、ミュージカル『マリー・アントワネット』のポスター撮影の際、翔真君の軍服のビジュアルにマネージャーさんを通してアドバイスしたり(笑) 『ロミオ&ジュリエット』上演前にWロミオということで対談をさせていただきました。温かくて包容力があって大きくて、どっしりとしていいてすごく良い俳優さんです。
佐藤さんは『マタ・ハリ』初演ですごくお世話になって、いろいろ教えて頂きました。再演ではご一緒できなかったのですが、『レ・ミゼラブル』の最中でお忙しいところを受けて頂きました。ここでしか聞けないコラボレーションをやらせていただきたいなと思っています。
東さんは『マタ・ハリ』初演と再演でご一緒しました。初演からの3年ですごく素敵な男性に成長されて、本当に心震える方なのです。
西川さんは地球ゴージャス『ZEROTOPIA』でご一緒して以来4年ぶり。連絡すると「何かと思った。しゃーないなぁ」と。まさか出て頂けるとは…ですが、大トリを飾ってくださいます。西川さんもとてもほっこりとした人間味あふれる方なので、何かいいものができたらと思っています。
―今の柚希さんを見せるとのこと、この3年で柚希さんご自身が変わったところは?
あまり変わってないのではないかな…役によっていろいろ学ばせて頂きましたけれど、一番思うのはファンの方のことです。ミュージカルで温かい拍手は頂いていましたが、コンサートはそれとは全く違う空間。こういう自分を見て欲しいというよりも、生でお会いすることが本当に久しぶりで、3年前とはファンの皆さんとの関係性がちょっと違うので、お互いが幸せなキャッチボールをたくさんできる空間にしたいと思っています。
コロナ禍になってから、公演が1日でもできたこと、千秋楽までできること、ひとつひとつの出来事が、どれだけの人の力が終結してできることなのかと感じて、感謝の気持ちでいっぱいになります。
不安なく来て頂いて、全日程を行って、お客様と幸せな気持ちになれたら。
「REON JACK 4まで頑張るぞ!」と楽しみにしてほしいです。
柚希礼音ソロコンサート『REON JACK4』
■東京公演[TOKYO DOME CITY HALL]
2021年
9/11(土)①12:00(日替わりゲスト:甲斐翔真)/②17:00(日替わりゲスト:甲斐翔真)
9/12(日)③12:00(日替わりゲスト:夢咲ねね)/④17:00(日替わりゲスト:夢咲ねね)
■北九州公演[北九州芸術劇場大ホール]
9/18(土)①17:00(日替わりゲスト:佐藤隆紀(LEVELVETS))
9/19(日)②13:00(日替わりゲスト:佐藤隆紀(LEVELVETS))
■大阪公演[梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ]
9/23(木)①17:00(日替わりゲスト:湖月わたる)
9/24(金)②13:00(日替わりゲスト:湖月わたる)
9/25(土)③12:00(日替わりゲスト:東啓介)/④17:00(日替わりゲスト:東啓介)
9/26(日)⑤13:00(日替わりゲスト:西川貴教)
※東京・北九州公演:開場は開演の1時間前/大阪公演:開場は開演の45分前
◆出演者 柚希礼音/上野水香(東京公演のみ)/ 宮尾俊太郎(北九州公演・大阪公演のみ)
大村俊介(SHUN)/ YOSHIE / クリスティアン・ロペス他
<日替わりゲスト>※出演順
【東京公演】甲斐翔真(9/11)夢咲ねね(9/12)
【北九州公演】佐藤隆紀(LE VELVETS)
【大阪公演】湖月わたる(9/23,24)東啓介(9/25)西川貴教(9/26)
◆チケット
東京公演 S席11,000円/A席8,500円(全席指定・税込)
北九州公演 S席11,000円/A席8,500円(全席指定・税込)
大阪公演 11,000円(全席指定・税込)
一般発売日:8月14日(土)10:00~(全公演一斉発売)
◆クリエイティブ・スタッフ
音楽監修:本間昭光/音楽監督:NAOTO/ 演出・振付:大村俊介(SHUN)/
振付:辻本知彦 YOSHIE Cristian & Nao
※辻本の「辻」はしんにょうの点がひとつが正式表記
◆企画・制作 アミューズ
Official Website:https://reonjack.com/
Official Twitter:@REONJACKconcert
柚希礼音 Single CD 『PARTY!』
2021.8.4(wed) Release!!
【収録曲】
1. PARTY!
2. 溺れたい
3. I miss you ※柚希礼音作詞
【柚希礼音 Single CD『PARTY!』概要】
仕様:CD+DVD、24P 豪華フォトブックレット
パッケージ:三方背ケース、トールケース
価格:¥5,280(税込)
発売・販売元:株式会社アミューズ
品番:RYJ-0007
【DVD 収録内容】
PARTY! ミュージックビデオ