市川海老蔵が歌舞伎をもっと身近に感じていただきたいと国内の各都市での自主企画公演で始めた「古典への誘い」が、 今度は世界へ発信していくため、 “JAPAN THEATER”と命名しついに、 2014年11月、 都市として発展するとともに多様な文化が存在するシンガポールで公演を行い、 大成功を収めました。
そして本年も『EBIZO ICHIKAWA Ⅺ’S JAPAN THEATER 2015』と銘打ち、 再びシンガポールでの公演が決定致しました。 より進化を遂げた海老蔵が「JAPAN THEATER」の革新的な世界を創り上げます。
【公演詳細】
日時: 2015年10月17日(土) 開演1.15:00 開演2.19:30
10月18日(日) 開演3.15:00
会場: マリーナベイサンズ グランドシアター
料金: S席350$(35,000円)※お土産付/A席185$(18,000円)/
B席145$(14,000円)/C席115$(11,000円)/D席89$(9,000円)
問合せ: Zen-A(ゼンエイ) TEL:03-3538-2300[平日11:00~19:00]
公演詳細ページ:http://www.zen-a.co.jp/ticket/ebizo-singapore2015/
【出演者】 市川海老蔵 他
【演目詳細】
一、 口上
二、 『嫐(うわなり)』
歌舞伎十八番のひとつである『嫐(うわなり)』は、 元禄(げんろく)12(1699)年、 初代市川團十郎が演じた『一(いっ)心(しん)五(ご)界(かいの)玉(たま)』が、 その初演と伝えられています。
しかし台本などが残っていないために、 詳しい内容は不明ですが、 16世紀から17世紀初めにかけて、 日本に存在した「後妻(うわなり)打(う)ち」という風習を取り入れた作品であったようです。 この「後妻(うわなり)打(う)ち」とは、 離縁された前妻が知人と共に、 後妻のもとへ駆けつけ乱暴を働くという風習で、 こうした点から、 前妻と後妻、 そしてその夫の、 三人の愛憎劇を主題としたのが、 この『嫐(うわなり)』であると考えられています。 今回の上演にあたっては、 全く新たな着想により、 舞踊劇仕立てでこの幻の歌舞伎十八番の作品を復活します。
三、 新作舞踊『三升曲輪傘売(みますくるわのかさうり)』
花の盛りの吉原仲の町へ、 江戸の街で評判の傘売りがやって来ます。 そして傘売りは、 往来の人々の前で賑やかに傘を売り始め、 商う様々な傘を取り出して、 見物の喝采を浴びていきます。 こうして商いをするなか、 傘売りは男たちに取り囲まれてしまいます。 実は傘売りは世に名高い盗賊石川五右衛門で、 五右衛門は見事にこれを蹴散らしてみせるのでした。 和傘を主題とした、 華やかな新作舞踊にご期待ください。