「君の瞳に恋してる」「シェリー」などのヒット曲で知られる「フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズ」の軌跡を描くミュージカル「ジャージー・ボーイズ」。
トニー賞最優秀ミュージカル賞、グラミー賞など全世界で57部門もの賞を総なめにし、2014年にはクリント・イーストウッド監督で映画化もされた名作中の名作が、ついに日本人キャストで上演される。
左から 藤田俊太郎、福井晶一、海宝直人、中河内雅貴、中川晃教、藤岡正明、矢崎広、吉原光夫
2月15日にはフランキー・ヴァリ役の中川晃教と、チームレッドの藤岡正明、矢崎広、吉原光夫と、チームホワイトの中河内雅貴、海宝直人、福井晶一が勢揃いしてプロモーションビデオ撮影が行われ、その後に記者会見が開かれた。
まず意気込みを一人ずつ。
藤田俊太郎:演出をします藤田俊太郎です。震えるほど素晴らしいスタッフのみなさん、キャストのみなさんとお仕事できることをとてもうれしく思っております。演劇を大事に、音楽を大事に決定版といえるような新しいジャージー・ボーイズを作っていきたいと思います。
中川晃教:フランキー・ヴァリ役の中川晃教です。フランキー・ヴァリ役をやらせて頂くにあたって、この作品の本国のプロデューサーでもあるボブ・ゴーディオさんがいろいろと審査をして下さって、日本のフランキー・ヴァリ役は中川でいいでしょうと言って頂いてスタートしました。そういう意味では僕にとってこの作品はチャレンジしていく、そんな作品になるのかなぁと思っているのと、なによりコーラスグループの物語なので、全員でこの物語が感動の渦の中にいけるように、力を合わせていい作品にできるように頑張っていきたいなと思っています。よろしくお願い致します。
藤岡正明:トミー・デヴィート役をやらせて頂く藤岡正明です。ブロードウェイ版が来日した際に観に来たのですが、終始「たのしい!」と思いながら観ていました。日本初演ということなのですが、初演、再演、再再演と続いていく作品になるんじゃないかと勝手にすでに思っています。ホントにそれぐらい、日本初演というかたちで日本のスタンダードミュージカルの新しい誕生の瞬間と、勝手に思っております。ご期待頂けたらと思っております。
中河内雅貴:同じくトミー・デヴィート役をやらせて頂く中河内雅貴です。初心にかえって、いいものを作っていきたいなぁと思っておりますし、演出の藤田さんに全力でついていくだけなので、しっかりと頑張っていきたいなと思っております。
海宝直人:ボブ・ゴーディオ役をやらせて頂く海宝直人です。ジュークボックスミュージカル、既存の曲でつくるミュージカルですが、その中でも珍しいというか、そのアーティスト自身を描いている作品でもありますので、彼らのそういう部分を深く掘り下げて音楽にもこだわって演じていけたらなぁと思っております。よろしくお願い致します。
矢崎広::ボブ・ゴーディオ役をやらせて頂く矢崎広です。「ジャージー・ボーイズ」は本国でも愛され、ブロードウェイでもまた映画化もされて、いろいろなジャージー・ボーイズがいる中で、ジャージー・ボーイズの一員になれることを嬉しく思いますし、また日本初演を演じさせていただくことも光栄に思っていますし、緊張もしています。また素晴らしいキャストとスタッフのみなさんとできることも嬉しく思っています。自分で得るものも大きいと思っています。全力でがんばります。よろしくお願い致します。
福井晶一:ニック・マッシ役の福井晶一です。最初にジャージー・ボーイズのお話を頂いた時に、年齢的にザ・フォー・シーズンズメンバーではないのではないかと思ったのですが、4人の中の1人に入れて頂いて、本当に光栄に思っております。また藤田さんとやらせて頂いて、日本のミュージカル界を担う若者たちと素晴らしい作品を作りあげる喜びを、今感じております。よろしくお願い致します。
吉原光夫:ニック・マッシ役をやらせて頂く吉原光夫です。いろいろ皆さんの話を聞いていると、ありそうでなかった作品だと思いますので、男らしい男臭いメンツ、仲がいいのか悪いのか、分からないですけれど、悪かったら悪かったでいいと思いますし、良かったら良かったでいいと思うような作品になると思いますので、けんかして、酒飲んで楽しくやりたいと思います。よろしくお願いします。
キャストについて、中川が「REDとWHITEというチームに分かれているのですが、REDチームはちょっとコワモテな感じ。WHITEチームはちょっとさわやかな感じ…あれ??」と福井を見つめると、藤岡が「REDチームのコワモテは1人しかいませんから」とフォロー。
中川は続けて「今日は一日、それぞれ2つのチームでプロモーションビデオを撮ったのですが、まったく空気も違って、WHITEの方はとってもポジティブに前向きに楽しく。REDチームはすごく「めんどくせ~」とか言いながら、やるときはちゃんとやるというメリハリ感がなんともいえません。まったく違うとはいいませんが、ご覧のとおり個性が揃っていて、実力も揃っていて、後はボーカルグループとしてどこまで高みを目指せるかという意味では、みんなで切磋琢磨して作っていけるいいチームなんじゃないかと思います。どちらも観て頂けたらと思います」と紹介した。
またフランキー・ヴァリの歌について中川は「最初にデモ音源というものを3曲送りました。そののちにそれが6曲に増えたのです。指定された楽曲、1曲を通した時に、トワングという独特な発声法があるのですけれど、そのトワングを用いて歌うパートと、そこから地声にチェンジしていくところ。頭からトワングで歌って、いきなり地声に変化するところとかなりテクニックを用いないと歌えないようなナンバーを歌ってくれと望まれているんだなぁとよくわかりました。舞台的に言葉ではありませんでしたけれども、メール等は「こういう風に歌って欲しい」というのは頂きました。自分自身のもっている声とはまた違う、第三の声といいましょうか、新しい声を発見している最中です。まだ今、精度が全然満足いってないので、一人で歌う分にはまだいいのですが、ハーモニーとなった時に音程とかピッチですね、そういうものがまだまだコントロールされていない自分を感じるので、かなりストイックな世界になりますが、やりがいのある役です」と述べ、「トワンゴ」について質問されると、その場であの「♪シェリー」をワンプレーズ歌って聞かせ「これができないと世界には出ていけないのかな」とも話した。
すごい歌とコーラスが堪能できる、日本版「ジャージー・ボーイズ」になりそうだ。
ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』
上演時期:2016年7月1日(金)~7月31日(日)
プレビュー公演:6月29日(水)30日(木)
劇場 :日比谷シアタークリエ
演出 :藤田俊太郎
キャスト:
中川晃教
藤岡正明/中河内雅貴
海宝直人/矢崎広
福井晶一/吉原光夫
電話予約・プレイガイド販売開始:4月30日(土)
料金:10,800円(全席指定・税込)
(プレビュー公演料金:9,800円・学割:4,800円)
お問合せ:東宝テレザーブ 03(3201)7777 (営業時間9:30~17:30)