舞台「柔道少年」が、2月9日にザ・スズナリにて開幕。初日の公演前にゲネプロが報道陣に公開された。
主演の宮崎秋人は、その名のままで見事に青森の柔道少年となり、個性光るキャストたちと汗と笑いの青春の物語を紡ぎ出した。
【物語】
宮崎秋人は、オリンピック代表選手を目指す地方の高校の柔道部員だが、最近は伸び悩み、コーチにも怒鳴られてばかり。
このままでは大学進学もおぼつかないと、再起を賭けて全国大会に出場するため、後輩2人(三津谷亮、池岡亮介)と上京する。
初めての東京に興奮する3人。秋人は、バドミントン選手権の会場で選手宣誓をする桜井美南に一目惚れしてしまいう。
目前に大会を控えていながら、秋人の心は美南でいっぱいになってしまう。
だが彼女から「お兄ちゃん」と呼ばれているボクシング選手の荒井敦史も、桜井美南に恋をしていた。
秋人と美南と敦史の恋の行方は?
秋人は大会で勝てるのか?
宮崎秋人は抜群の運動神経で演技とは思えない柔道を見せる一方で、高校生の苦悩と、愛嬌やいじらしさもたっぷり見せる。
三津谷亮が方言指導とのことなので、その訛りは彼の出身地の青森あたりなのだろうか?方言によって、地方の柔道少年というキャラクターの存在感がずっしりと伝わり、その世界観にどっぷりとはまってしまった。
宮崎秋人以外も、その存在あふれる登場人物たちのキャラクターが見事。
特に、三津谷亮、池岡亮介、小林正寛は、その個性と芸達者ぶりを発揮。1人で何役をやるだけでなく、その1人1人が強烈な個性で生き生きと迫ってきて、爆笑させてくれる。
そしてDステならではの笑いどころも満載!
また「お兄ちゃん」という言葉が繰り返し出ると、この演劇がソウルの大学路生まれのヒット作であることを思いだした。「お兄ちゃん」という言葉の意味するところには、日韓の習慣の違いがふくまれているが、それをどう表現しているのかも、興味深いポイントだろう。
スポーツに賭ける若者の苦悩と初恋の甘く苦い物語をベースに、リアルな登場人物たちの懸命に生きているが故の共感や面白さがいっぱい。
全編笑いながら、青春の熱を感じてエネルギーをもらえる作品となった。
公演は21日まで下北沢 ザ・スズナリにて。前売り完売でも当日券あり。お見逃しなく。
大阪公演は2月24日(金)~26日(日)にABCホールで。
舞台「柔道少年」
◆作:イ・ジェジュン パク・キョンチャン
◆演出・上演台本:中屋敷法仁
◆公演スケジュール:
東京公演 2017年2月9日(木)~21日(火) ザ・スズナリ
大阪公演 2017年2月24日(金)~26日(日) ABCホール
◆出演者:宮崎秋人、荒井敦史、三津谷亮、池岡亮介、桜井美南、小林正寛
◆主催・企画・製作: ワタナベエンターテインメント
◆チケット料金:6,500円(全席指定/税込) ※未就学児入場不可
◆お問い合わせ:
・公演に関するお問い合わせ ワタナベエンターテインメント
TEL:03-5410-1885(平日11:00~18:00)
・チケットに関するお問合せ
[東京]サンライズプロモーション東京 TEL:0570-00-3337(全日10:00〜18:00)
[大阪]キョードーインフォメーション TEL:0570-200-888(全日10:00〜18:00)